SSブログ

ミッチ・ミラー合唱団(追悼ミッチ・ミラー) [音楽]

以下の文は2008年に書き込んだものですが
ミラーさんが亡くなられたということで
ここにあらためて掲載させていただきます。


----------------------------------


ミッチ・ミラー合唱団というと今の若い方には?という方が多いのではないだろうか。

ミッチ・ミラー合唱団はミッチ・ミラーが
1955年に「テキサスの黄色いバラ」がヒット、それを機に合唱団を結成。
TV出演等でも人気が出、
その出演する人気番組『SING ALONG WITH MITCH』は
NHK総合テレビで「ミッチと歌おう」という名前で放送されたことで
我が国でも一躍人気グループになり、
1965年には来日公演も行ったようです。

そのため自分は小さいときから
ミッチ・ミラー合唱団の歌声をTVで聴いていたことと
ミッチ・ミラー合唱団の曲の多くが
主にアメリカの民謡、映画音楽のヒットナンバーといったポップスだっため
じつに耳によくなじんだため、
今でもかなり懐かしく思う曲が多い。

そんなミッチ・ミラー合唱団のベスト盤ともいえるのが
「STAR-BOX-ミッチ・ミラー/ミッチ・ミラー合唱団」というCD。

41lBopnKKsL._SL500_AA240_.jpg
(MHCP-59)

最初のヒット曲「テキサスの黄色いバラ」から
『SING ALONG WITH MITCH』テーマ曲「シング・アロング」
映画でもおなじみの
「クワイ河マーチ(戦場にかける橋)」「ナバロンの要塞」「史上最大の作戦」
そして多くのスタンダードナンバーがある。
なかには「ドレミの歌」のようにオリジナルとまったく違う感じにしあがった
それこそトラップ・ファミリーに騎兵隊が突撃をかけてきたような
じつに変わった、けれども妙にハマったものもある。
全体の曲目は以下のとおり。

1. シング・アロング
2. スワニー
3. リンゴの樹の下で~昔懐かし夏の頃
4. 金髪のジェニー
5. オーラ・リー
6. リパブリック讃歌
7. テキサスの黄色いバラ
8. 聖者の行進
9. いとしのクレメンタイン
10. 峠の我が家
11. ユー・アー・マイ・サンシャイン
12. 黄色いリボン
13. クワイ河マーチ
14. ナバロンの要塞
15. 史上最大の作戦
16. 大脱走のマーチ
17. ドレミの歌
18. ヴォラーレ
19. グッドナイト・レディース~埴生の宿
20. アニー・ローリー~蛍の光

CDの解説では合唱団総勢二十数名の男声合唱
そしてこのメンバーの9割がアマチュアとのこと。
だからこんなに親しみやすく聴け
しかもいっしよに歌いたくなるような気持ちになるのかもしれない。

それにしてもじつにノリがイイし、
カラッとした爽快な雰囲気がまたたまらない。
「蛍の光」ですら力強くしかも爽やかこのうえない。

でもその歌のどれもがそれだけでなくじつに心がこもっている。
これを聴いているともう一度この合唱団再結成してやってくれないかなと思ってしまうし、
「なんて歌っていいんだろう」と、あらためて感じ入ってしまう。
ほんとうにこれは珠玉のアルバムです。

因みに1911年7月4日生まれのリーダー、ミッチ・ミラー。
1970年代の後半にはもう引退してしいたようですが、
なんと2008年の4月現在まだご健在のようなので、
今年のアメリカ独立記念日には御年97歳とのこと。
こんなに気持ちのいい音楽をしていればそりゃ長生きもします。

リーダー、末永くお元気で!


(2010/08/04追加)

そのミラーさん。近年体調を崩され、
ニューヨーク市内の病院に入院されていましたが、
先月31日、老衰で亡くなられたというニュースが入りました。

今まで素晴らしい音楽ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

B.B.King Live At Montreux 1993 [音楽]

bb2.jpg

B.B.King Live At Montreux 1993

1 Fanfare
2 Six Pack
3 Two I Shoot Blues
4 B. B. King Intro
5 Let the Good Times Roll
6 When It All Comes Down (I'll Still Be Around)
7 Chains of Love
8 Caldonia
9 All Over Again
10 Since I Met You Baby
11 Palying with My Friends
12 Ain't Nobody Home
13 Why I Sing the Blues
14 Blues Man
15 Rock Me Baby
16 Please Accept My Love
17 Thrill Is Gone

B.B. King(Guitar , Vocals)
James Bolden(Trumpet)
Walter King(Saxophone)
Melvin Jackson(Saxophone)
James Toney(Keyboards)
Leon Warren(Guitar)
Michael Doster(Bass)
Calep Emphrey(Drums)
Tony Coleman(Percussion)

自分がBBのコンサートに通っていたのは
1989-1992の足かけ四年間の間という短い期間だったけど
その時聴いた計5回のライヴは
そのどれもが強烈なインパクトを持ったものでした。

初めて聴いたのは今は無き有明のMZA。
アルバート・キングが第一部でBBが第二部というものでした。
この時のBBはアルバート・キングへの対抗意識からか
何十分も歌そっちのけでひたすらギターのみを弾きまくったのですが、
当時BBはもうあまりギターを弾かずもっぱら歌ばかりというふうに聞かされていたので
これにはただただビックリでもう圧倒されまくってしまったものでした。

その後BBは92年まで毎年来日してくれたのですが
忘れられないのは1991年の1月に来日したときの川崎チッタでのライヴ。

とにかく会場もBBもちょっといつもと雰囲気が違う
というのもこのときじつは世界はあのイランのクウェート侵攻に端を発した
あの湾岸戦争突入前夜ともいうべき状況だったからです。

この日の観客はそういう嫌な事を忘れたいという人や
そのニュースに気持ちが多少曇り気味の人などいろいろだったのですが
BBの強烈なプレイの前に皆我を忘れて音楽に没入したものでした。
ですがそのときのBBもまたこのときのことに憤りを感じていたせいか
いつもより笑顔がすくなくしかもときおりこの事に関しての不快感をはっきりと表したりしていました。

ところで今回のこのDVDですが
この公演の二年半後の夏、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴということで
自分がBBを集中的に聴いていた時期とほぼ重なる時期のもので
メンバーも顔なじみばかりでじつに懐かしいものがありました。
特にJames Boldenのあの首がぶち切れんばかりのヘッドバンキング?がまた懐かしい。
(当時あれマネしたら数回で気持ち悪くなってしまいました。
 よい子のみなさんは死んでも絶対マネしないように。)

そしてBBのこの当時のプレイがまた懐かしい。

bb3.jpg

というよりなにか当時にタイムスリップしたかのような感じさえしたものでした。
それにしてもこのライヴのBBはかなり元気、というかかなり好調。
途中気合いが入りすぎてアクシデントが起きたものの
BB慌てず騒がずで、それを何事もなく堂々と捌いてしまったのは脱帽もの。

最後の数曲は前年自分が中野サンプラザでみた時と同じく
椅子に腰をかけていたものの、
(椅子は確かこの頃から使用し始めた記憶があります)
その素晴らしい弱音のコントロールの効いたプレイはまさに感涙もので
やっぱBBはいい!と、もうただただ大満喫となりました。

1997年に久しぶりに聴いたBBはプレイそのものは相変わらずだったけど
ソロも歌も短くなり、メンバーにソロを取らせることがかなり増えたりして
さすがにお年を召されたかと、ちょっと寂しい気持ちになったものですが、
このDVDはまだまだそうなる以前の元気溌剌なBBがとにかく弾き歌いそして踊る。

bb1.jpg

bb4.jpg

そして会場もそのBBに煽られかなり徹底的に盛り上がっている。

リーガルあたりからの古参の筋金入りのBBファンには
この当たりのBBにも不満はあるかもしれないけれど
自分にとってはこれがリアルだったころのBBそのもの。
この時期のBBがお好きな方にはお薦めです。
(尚このDVDは輸入盤です。)

収録時間じつに約100分。
しかも画質も音質もかなり良好で自分はこれにも大満足でした。
因みにブルーレイには2006年のライブが三曲さらに収録されているらしいとのこと。
こちらも機会があったらぜひ見てみたいところです。

そんなBBキングも今年(2010)85才になられるとのこと。
ちょっと病気がちということを耳にしているので
そのへんが心配ですがぜひ末永く元気に弾きそして歌い続けてほしいです。

以上です。


(追加)

ただこのDVD。
ちょっと終わり方が不自然という尻切れトンボなんですよね。
ソロや歌の途中とかいうわけではないですし
一応ライヴそのものは終了している状況ではあるのですが…
なんかあったのでしょうか。
そこのところだけちょっと残念。


(2015 5/15 追加)
BBが亡くなった。
体調を崩していたので心配していたのですが…。
心より哀悼の意を表します。
http://orch.blog.so-net.ne.jp/2015-05-15
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Silent Night / マヘリア・ジャクソン [音楽]

MJ.jpg

きよしこの夜/マヘリア・ジャクソン
[Silent Night / Mahalia Jackson]
(MHCP-518)

(1) もろびとこぞりて
(2) あめにはさかえ
(3) ああベツレヘムよ
(4) あめなる神には
(5) オー・ホーリー・ナイト
(6) シルバー・ベル
(7) ホワイト・クリスマス
(8) 神の御子は今宵しも(アデステ・フィデレス)
(9) まきびと羊を
(10) このみどり子は誰なるぞ(グリーンスリーブス)
(11) ハッピー・バースデイ・アワ・ロード
(12) 耳をすましてごらん
(13) 山の上で告げよ
(14) きよしこの夜

という順番に曲が収録されている。
1950年代から60年代にかけてマヘリアが旧CBSコロンピアに録音したアルバムから
賛美歌やクリスマスに関する曲を集めてつくられたアルバム。

どの曲もマヘリアならでは
まるでこの広大な大地からそのエネルギーをすいあげながら
天上すべてを響かせるような
そんな力強く、そして深い歌に満ちたものになっている。

それはそばにある心から愛すべきものへの慈愛にみちた語りかけから
宇宙のはてまで余裕をもって届きそうな力強さへと
ひとつの歌に途方もなく広く大きな世界を包括させている。

「きよしこの夜」も最近出たスーザン・ボイルのそれも見事だけど
このマヘリアのそれもそれとはまた違った
心揺り動かされる感動と祈りに満ちた歌となっている。

クリスマスアルバム数あれど
これほど聴いていて
明日を生きる力を与えられるアルバムは
そう多くはないと思う。

マヘリアはゴスペルを
希望や喜びを歌うものと言っていたという。

このアルバムはそういう意味で
マヘリアらしいアルバムということもできるだろう。

クリスマスアルバムの中でも
珠玉の一枚とこれは言えるでしょう。


因みに私事ですが
このアルバムはクリスマスアルバム数ある中で
唯一聴きながら涙したアルバムでもあります。


尚、再来年2011年はそのマヘリア・ジャクソン生誕百年にあたります。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

プラネット・グルーブ~メイシオ・パーカーLIVE! [音楽]

以前だけど自分が持ってるCDをみて

「もっとアニメのCDがあるとおもった。」

と言われたことがある。そしてそのときあるCDをみて、

「えっ、こういのも聴いてるの!」

と驚かれたことがある。
彼に言わせるとクラシックやジャズは
アニメ好きにはそう珍しくないらしいけど
この手のものになると珍しいのだそうだ。
それが

「プラネット・グルーブ~メシオ・パーカーLIVE! 」

JB.jpg

1. Shake Everything You've Got
2. Pass the Peas
3. I Got You (I Feel Good)
4. Got to Get U
5. Addictive Love
6. Children's World
7. Georgia on My Mind
8. Soul Power 92

メンバー
Maceo Parker ( Alto Sax,Vocals )
Fred Wesley ( Trombone ,Vocals)
Pee Wee Ellis ( Tenor Sax, Flute , Vocals)
Larry Goldings ( Hammond Organ )
Rodney Jones ( Guitar )
Kenwood Dennard ( Drums )
ゲスト
Vincent Henry ( Bass,Alto Sax )
Kym Mazelle ( Vocals)
Candy Dulfer ( Alto Sax )

JBの渋谷公会堂でのライヴビデオをみたとき
バックで演奏していたメイシオ・パーカーの強烈なソロ、
これがこのアルバムとの縁になった。

その後ブルーノート東京で
JBsではなかったけど
メイシオとピー・ウィーによる
JBsと同じ編成のバンドによるライヴをみた。

これが強烈だった。
前の方ではもう踊りだす若い衆がいるし、
それ以外でももうノリノリの雰囲気になってしまった。

またメイシオのバンドがかっこよかった。
音もそうだけどプレー中のかっこよさ
そしてバックにまわったときのその動き(ダンス?)
特にホーン全員が揃ってかっこよく動くところなど
もうたまらないほどかっこよかった。

このCDはそれを思い出させてくれるもので
特に最初の二曲は自分の行ったライヴでもやってくれたが
ここでも爆発的なノリノリの出来となっていて
会場全体を煽るは煽るで
もうマッチ一本すったら会場ごと爆発するんじゃないかというくらいの
とにかく強烈なライヴとなっている。

あとゲストにキャンディ・ダルファがいるのも嬉しい。
ここでもテンションの高いソロをとっている。

とにかくこのアルバム
アップテンポでもバラードでも
ノリといい熱さといいとにかく最高のアルバムです。


そういえばメシオを聴いたのはあのブルーノートのときだけ。
今ちょうど来てるし、できたら行きたいなあ。
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

BBキング/ライブ・アット・ジ・アポロ [音楽]

ビッグバンド繋がりではないけど
今回もビッグバンドものをひとつ。

1990年の11月10日にアポロ劇場で行われた、
かのBBキングと
スリーサウンズでも御馴染みのピアニスト
ジーン・ハリスがリーダーの臨時編成のオールスターバンド、
フィリップ・モリス・スーパー・バンドによるライブ録音。

BB.jpg

じつはこの演奏の一ヶ月前の10月10日に
代々木第一体育館にてBBとレイ・チャールズが
このスーパー・バンドをバックにジョイントを行っているが、
このアポロのライブはほぼそのときと同一のバンドメンバーと
(今、代々木のメンバー表が無いので言い切れないですが)
BBによるもの。

当アルバムのバンドメンバーは以下の通り。

Gene Harris - Piano, Conductor
Kenny Burrell – Guitar
Harold Jones - Drums
Ray Brown - Bass
James Morrison - Trumpet
Joe Mossello - Trumpet
Glen Drews - Trumpet
Harry "Sweets" Edison - Trumpet
George Bohannon - Trombone
Urbie Green - Trombone
Robin Eubanks - Trombone
Paul Faulise – Trombone
Jeff Clayton - Sax (Alto)
Jerry Dodgion - Sax (Alto)
Plas Johnson - Sax (Tenor)
Ralph Moore - Sax (Tenor)
Gary Smulyan - Sax (Tenor)

まさに新旧オールスター大集合だ。
ただしモリソンやプラス・ジョンソンなどが多少ソロをとるものの、
このアルバムではほとんどアンサンブルだけとなっており、
代々木では一曲ソロをフルにとった名手ハリー・エディソンも
アルバムでは他の名手同様アンサンブルのみとなっている。
ただ当日の曲目が
このアルバムの曲目のみだったのかどうか自分はわからないので、
収録されていない曲があった場合
それらの曲で他のプレイヤーのソロをとっていた可能性もあるので、
もしそうだったとしたら
いずれはそのあたりも含めてコンプリートで出してほしいところだ。
それくらいこのメンバーは魅力的だ。

ところで曲目と演奏時間は以下の通りで

01 When Love Comes to Town (Bono, U2) 4:53
02 Sweet Sixteen (Josea, King) 7:25
03 The Thrill Is Gone (Darnell, Hawkins) 3:33
04 Ain't Nobody's Business (Grainger, Robbins) 2:43
05 Paying the Cost to Be the Boss (King) 2:29
06 All over Again (Adams, King) 7:32
07 Night Life (Breeland, Buskirk, Nelson) 4:03
08 Since I Met You Baby (Hunter) 3:54
09 Guess Who? (Belvin, Belvin) 5:03
10 Peace to the World (Martin) 2:55

BBの十八番がとにかくズラリと並んでいる。

BBは最初の二曲に関しては
いつものライブ感覚を強く押し出したものとなっているが
三曲目以降はいつものBBの専属バンドと違って
ホーンの数が今回のバンドの方が圧倒的に多いため、
普段のようなガンガン押していくライブというより、
その豪華で贅沢なサウンドを活かしての
よりリラックスしたものとなっている。

またバンドもじつに練れた、
しかもパンチを随所に効かせた演奏を聴かせてくれているので、
バンドの音だけ聴いていてもじつに聴き応えがある。
またメンバー全員がバリバリのジャズメンで固めているせいか、
ブルースをやっているのに、
なにか懐かしい戦前のビッグバンドの音を聴いているような感じがし、
ビッグバンド好きの方にもけっこう楽しめるような出来となっている。

BBが途中からいつもとちょっと違うリラックスした雰囲気になったのには
ひょっとするとこういうサウンドのせいなのかもしれないが、
そんな中でも気合に事欠かないのはさすがBBという気がする。

普段のBBのライブを予想して聴くとちょっと違和感があるかもしれないけど、
BBとジャズのオールスターバンドとの共演という意味では
これは大成功の部類に入ると思う。

最後にリーダーのジーン・ハリスの功績も大きい。
特に最後の二曲における彼のピアノはじつに粋でご機嫌だ。

とにかく聴くたびにBBはもちろんだけど、
バンドからもいろいろと聴き所がみつかるこれはアルバム。

機会がありましたらぜひお聴きになってみてください。

(GRD-9637)
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「ナニコレ珍百景」の「展覧会の絵」って誰の演奏? [音楽]

「ナニコレ珍百景」というTV番組がある。
けっこう人気のある番組のようだけど
自分がみはじめたのは最近のこと。

けっこう信じ難い、そして笑える風景もあるが、
番組の為のネタのようなあざといものもあるので、
そういうときはちょっと興ざめしてしまう。

そんな番組の中で
その風景を遠くから映してくるときの音楽に、
ムソルグスキーの「展覧会の絵」の終曲、
「キエフの大門」の後半がいつもかかっています。

だがこれがふだん自分がよく聴くものと違い、
原曲のピアノ版でもなければ
よく聴かれるラヴェル編曲のオーケストラ版でもない、
ピアノとオーケストラが一緒に演奏されている、
いわゆるピアノ協奏曲版がかかっています。

自分のところにナウモフの編曲による、
ピアノ協奏曲版「展覧会の絵」がありますが、
これとはあきらかに違う演奏だし編曲です。

聴きやすいしけっこうカッコいいので、
なんだろうとおもってネットで検索したけどでてこない。
そんなときふとかつて聴いたことがある、
ピアノ協奏曲版「展覧会の絵」を思い出しました。

それはマキシムというピアニストが録音した、
「ヴァリエーションズ」というアルバムに収録されている「展覧会の絵」。

この中に本来は三十分を超えるこの曲を
十分ちょっとにアレンジした「展覧会の絵」がありますが、、
そこに収録されているものがこれに似ているような気がしたのです。

もっとも確認しようにも手持ちのアルバムではないので、
聴いて確認ということができませんし、
以前「ハルヒ」のところでこのてのことで大間違いをしたので
たとえ聴いても怖くて言い切れないものがあります。

ただ国内版で手軽に入るのはこれくらいですし、
番組で使用されているチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の終楽章も、
このアルバムに収録されているのでそのあたりもちょっと気になっています。
(どういう編曲で収録されているかはわかりませんが…)

この前「ナニコレ」のスペシャルで
何度も何度もこの「展覧会の絵」がかかったため、
途中からこのことがとにかく気になってしかたがありませんでした。。

もし自分も再度マキシムの盤を聴く機会がありましたら、
その感想を書こうと思ってますが
正直いつになるかはまったく未定です。

どなたかこの演奏は誰のものか、
マキシムによるものなのかどうか、
知ってる方いらっしゃらないでしょうか?
ぜひご教示ください。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

トラ・トラ・トラ! [音楽]

1970年に製作された超大作「トラ・トラ・トラ!」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9!
(ウィキペディア(Wikipedia)

そのサントラが当時はもちろん
現在に至るまで完全版が発売されていないというのを聞いたときはかなり驚いた。

あれほどの大作
しかも音楽があのジェリー・ゴールドスミス。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9
(ウィキペディア(Wikipedia)

これはあまりにも不思議だった。

この映画の音楽はじつに印象的だった。
たしかにちょっと日本に対するイメージとしては?という気もするが、
音楽の質としてはかなり高いし
独特の緊張感が張り詰めていて
この大作にじつに相応しいという気がしていただけに、
「ほんとに出てなかったの?」
という気がしたものでした。

そんな自分が今聴いているのが
「トラ・トラ・トラ!」を作曲者自身が指揮し再録音したもので、
この作品と同年の作品「パットン大戦車軍団」とカップリングされたもの。
(こちらの音楽もゴールドスミス)

jpatoncd.jpg

演奏はイギリスのクラシック音楽を演奏している常設楽団、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団。

「パットン」の方はちょっとダイナミックレンジが大きすぎて、
弱音が聴き取りづらい箇所もあるが
「トラ・トラ・トラ!」」の方はそういうことはない。

冒頭の長門でのシーンの音楽もあるし
真珠湾攻撃へ向かう機中で朝日をさして
「おい見ろ、日章旗やッ!」と言うシーンのバックに流れてた音楽もしっかり入っている。
もちろんエンドタイトルの音楽も入っている。

ただ印象に残っている曲はかなり入っているし
映画の雰囲気もじつによくもった演奏ではあるものの
全体で5曲約11分強ではちょっと物足りない。

「いつかもっと大量に録音してくれないかなあ」と希望していたが
残念ながらそれはかなわなかった。
神奈川フィルへの三度目の客演を病気で取りやめた翌年、
ゴールドスミス自身が亡くなられてしまったからだ。

ただこのとき聞いた話しで
来日公演で「トラ・トラ・トラ!」を以前希望したとき、
短い演奏のためにこれだけの和楽器を集めるのがけっこうたいへんという理由で、
演奏が見送られたことがあったという話を聞いた。

だとすると日本以外で
これらの楽器を集めて演奏するのは案外一苦労なのかなと感じたもので、
そうなると再録音も簡単にはいかないだろうなと、
そのとき初めて思ったものでした。

ただかつて「キングコング対ゴジラ」でも
完全版は紛失しあるのは短縮版のみといわれていたのに、
その後サントラLPで完全版、
そしてビデオでも不完全な画質ではあるものの
完全版の映像が現在はあることから、
いつかは「トラ・トラ・トラ!」の完全版なるサントラも、
オリジナルか新録かで出てくるのではないかと、
そんな淡い期待ももっております。

そういえば来年はゴールドスミスの生誕八十年。
何かいろいろと企画されているかもしれませんが
このあたりもぜひお願いしたいものです。

ただそれよりもこのCDが現在生産中止ということらしいので、
まずはこの再発売をぜひお願いしてほしいところです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

いいなあこのジャケット… (スヌーピーのゲッツ) [音楽]

※この項目は既存のもののタイトルと書き込み日付を変更したものです。

SG.jpg

「CHILDREN OF THE WORLD/Stan Getz 」
(チルドレン・オブ・ザ・ワールド/スタン・ゲッツ)

完全にジャケ買いのアルバム。
当時はLPだったので
このスヌーピーのデカいジャケットは最高にお洒落にみえた。
おかけでこのアルバム、「チルドレン・オブ・ザ・ワールド」ではなく
自分には「スヌーピーのゲッツ」という名前で頭にインプットされている。

で、内容もけっこう好きだったのでその後出たCDも購入したけど
現在(2007年4月)は国内盤は廃盤ということ。
じつに残念!

内容はスタンゲッツがラロ・シフリンと共同制作したもの。
かなり多様な内容となっているけど
曲は最初の曲を除きすべてシフリンの曲で
全体的な印象としてはゲッツによる
フュージョン風のアルバムといっていいのかもしれない。

曲によってはストリングスが入っている。
CDのライナーにはこれはシンセによるものと書いてあったけど
ラロ・シフリンのディスコグラフィを記したサイトをみると
実際には6型クラスの小編成ではあるものの
二十人強のストリングスも参加していたらしい。

曲目は

1 Don't Cry for Me Argentina (4:31)
2 Children of the World (5:36)
3 Livin' It Up (5:27)
4 Street Tattoo (5:14)
5 Hopscotch (3:21)
6 On Rainy Afternoons (2:39)
7 You, Me and the Spring (6:45)
8 Summer Poem (8:21)
9 Dreamer (5:46)
10 Around the Day in Eighty Worlds (6:53)

参加メンバーは曲によって若干異なりますが

Stan Getz (ts,echo-plex)
Lalo Schifrin (p,arr,cond)
Andy Laverne (p,el-p)
Mike Melvoin (key)
Sonny Burke,Mike Lang, Clark Spangler (synth)
Dennis Budimer, Tim May, Paul Jackson (g)
Abe Laboriel , Stanley Clarke(el-b)
Victor Jones (d)
Paulinho da Costa, Larry Bunker, Joe Porcaro, Bob Zemmitti, Steve Forman (perc)

となっています。

これは国際児童年を記念してつくられたアルバムというもので
そのため表紙がシュルツのスヌーピーが使用されたということ。

時々ゲッツのサックスが曲以上にスケールの大きさを感じさせはするものの
そのクールでたっぷりと情感を込められて吹かれるメロディの数々は
いつ聴いても心惹かれるものがあります。

特にシフリンが弾くピアノとの美しいコラボレーションが素晴らしい6曲目
「On Rainy Afternoons」(雨の午後には)
これなどは表紙のジャケそのものがイメージされているのではないかというかんじがして
一時ジャケットを観ながら聴くのが習慣になってしまったほどでした。
(あと2曲目の「Children of the World」も「On Rainy ~」とは違う雰囲気ですが
やはりジャケットとどこかイメージと強くダブるものかあります)

あとエコープレックスが使用された8曲目
「Summer Poem」もまた、高原での夏の午後を想わせるものがあり
これもお気に入りの曲となっています。

スタン・ゲッツというとどうてしも60年代のヴァーブにおけるボサノヴァものや
それ以前のウエストコースト系のものが大きくローズアップされ
70年代以降のアルバムはあまり顧みられることがないようです。

自分はそういう意味では変わり者らしく
ゲッツのものはウディ・ハーマンのコンサートにゲスト出演したものや
JATPのサンタモニカでの公演に参加したものばかりで
ゲッツ好きの方から?と思われている節があるようです。
(唯一シビル・シェパードど共演したCDだけは毛色が違いますが)

そんな自分だからかもしれませんが
このアルバムは動機こそ衝動的ジャケ買いではあったものの
内容的にもけっこう気に入っています。

できればぜひ国内盤も再発してほしいものです。
特にこのジャケット!廃盤にしておくのはもったいなさすぎる。

「スヌーピーのスタン・ゲッツ」、ぜひ再発を!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

レニングラード炸裂! [音楽]

http://blogs.yahoo.co.jp/orch1973/38067056.html

上記に感想を書き込みましたが
井上道義指揮サンクトペテルブルグ交響楽団(11/9) の
(会場)グリーンホール相模大野
(曲目)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番(P/小山実稚江)
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番
に行ってきました。

とにかく素晴らしかったし目から鱗でした。

目から鱗といえば「涼宮ハルヒ」で同曲が使用されたときも
かなり仰天してしまいましたが
今回はそれ以上
それこそ
「ハルヒも仰天!レニングラード炸裂!」
といった感じの演奏となりました。

ただ迫力よりも

オーケストラとともに時代を生きた曲
その曲と生きたオーケストラの姿

というものをみせつけられた気がしたものでした。
10日同曲を日比谷で
そして11日にはあの第13番「バービイ・ヤール」!

これでこのオケの出番が終わりというのはほんとうに惜しい!
ぜひまた別の機会にこのオケと井上さんで
より多くのショスタコーヴィチを聴きたい!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽