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トラ・トラ・トラ! [音楽]

1970年に製作された超大作「トラ・トラ・トラ!」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9!
(ウィキペディア(Wikipedia)

そのサントラが当時はもちろん
現在に至るまで完全版が発売されていないというのを聞いたときはかなり驚いた。

あれほどの大作
しかも音楽があのジェリー・ゴールドスミス。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9
(ウィキペディア(Wikipedia)

これはあまりにも不思議だった。

この映画の音楽はじつに印象的だった。
たしかにちょっと日本に対するイメージとしては?という気もするが、
音楽の質としてはかなり高いし
独特の緊張感が張り詰めていて
この大作にじつに相応しいという気がしていただけに、
「ほんとに出てなかったの?」
という気がしたものでした。

そんな自分が今聴いているのが
「トラ・トラ・トラ!」を作曲者自身が指揮し再録音したもので、
この作品と同年の作品「パットン大戦車軍団」とカップリングされたもの。
(こちらの音楽もゴールドスミス)

jpatoncd.jpg

演奏はイギリスのクラシック音楽を演奏している常設楽団、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団。

「パットン」の方はちょっとダイナミックレンジが大きすぎて、
弱音が聴き取りづらい箇所もあるが
「トラ・トラ・トラ!」」の方はそういうことはない。

冒頭の長門でのシーンの音楽もあるし
真珠湾攻撃へ向かう機中で朝日をさして
「おい見ろ、日章旗やッ!」と言うシーンのバックに流れてた音楽もしっかり入っている。
もちろんエンドタイトルの音楽も入っている。

ただ印象に残っている曲はかなり入っているし
映画の雰囲気もじつによくもった演奏ではあるものの
全体で5曲約11分強ではちょっと物足りない。

「いつかもっと大量に録音してくれないかなあ」と希望していたが
残念ながらそれはかなわなかった。
神奈川フィルへの三度目の客演を病気で取りやめた翌年、
ゴールドスミス自身が亡くなられてしまったからだ。

ただこのとき聞いた話しで
来日公演で「トラ・トラ・トラ!」を以前希望したとき、
短い演奏のためにこれだけの和楽器を集めるのがけっこうたいへんという理由で、
演奏が見送られたことがあったという話を聞いた。

だとすると日本以外で
これらの楽器を集めて演奏するのは案外一苦労なのかなと感じたもので、
そうなると再録音も簡単にはいかないだろうなと、
そのとき初めて思ったものでした。

ただかつて「キングコング対ゴジラ」でも
完全版は紛失しあるのは短縮版のみといわれていたのに、
その後サントラLPで完全版、
そしてビデオでも不完全な画質ではあるものの
完全版の映像が現在はあることから、
いつかは「トラ・トラ・トラ!」の完全版なるサントラも、
オリジナルか新録かで出てくるのではないかと、
そんな淡い期待ももっております。

そういえば来年はゴールドスミスの生誕八十年。
何かいろいろと企画されているかもしれませんが
このあたりもぜひお願いしたいものです。

ただそれよりもこのCDが現在生産中止ということらしいので、
まずはこの再発売をぜひお願いしてほしいところです。
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