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「アニメの社会学―アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論」を読んでのどうでもいい雑感。 [アニメ]

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最初に言いますが、これはただそれを読んでいて思ったことをつらつらと書きなぐった類のものなので、この本の内容を端的に表現した、書評とかそういう類のものではありません。

というか、書評をするためには、ここで編者や著者があげた参考書物を一読していなければはじまらず、自分はそのすべてが未読てあるため、そんなことがそもそもできるはずがないので、当然このようなつらつらものになるといった次第です。

さて、社会学。

『社会現象の実態や、現象の起こる原因に関するメカニズム(因果関係)を統計・データなどを用いて分析することで解明する学問である。その研究対象は、行為、行動、相互作用といった微視的レベルのものから、家族、コミュニティなどの集団、組織、さらには、社会構造やその変動(社会変動)など巨視的レベルに及ぶものまでさまざまである。思想史的に言えば、「同時代(史)を把握する認識・概念(コンセプト)」を作り出そうとする学問である』

とwikiに書いてある。

なので当然これに則した内容なのだろうけど、上の一文で社会学がどういうものかハッキリと自分がイメージできてるわけではない。

ただアニメというものに対する送り手と受け手、そしてその間を取り持つシステム全般に関わるものをいくつかに細分化し、それを二十人近くの方々か、それを論じていくという趣になっていることだけは分かった。

自分はこのうち全体の最初の1/4にあたるアニメとそのファンに対する部分を読んだ。

自分がかつて仕事上、この送り手と受け手の間に位置する部分に立ち位置を置いていたこともあったせいか、このファンについてのそれはとにかく興味深かった。

そこには当時自分が経験やそこからくる感覚的なものが、いろいろとつぶさに分析されていて、ああなるほどと思って唸らされた部分もあれば?と思う部分もありと、とにかくいろいろな意味でかなり立体的にこのあたりが見て取れた。

そんな中に「会話分析(Conversation Analysis)」通称CAというものがでてくる。

このあたりをやってる人には日常的なものかもしれないが、自分のように初めて見た人間にはかなりの驚きだった。

ちょっと例えとしてはあれかもしれないけど、楽譜が文字に置き換わった後期ロマン派のスコアみたいなものと言っていいのかもしれない。しかもそこにはかなり細かい表情や緩急も符号化されていて、まるでかつてのメンゲルベルクがそのスコアにビッシリと指示を書き込んだようなそれになっている。

さすがに目の動きや顔の紅潮みたいなものまでは、自分のみた例文では分からないけど、これだけでも、単純な文字の表記などよりははるかに状況が掌握しやすい。

これなどはその一例だけど、とにかくこういうものも駆使しながら、いろいろとじつに吟味し精査されていてなかなか読み応えがありました。


さてここからは、さらに本文内容との関係が薄くなります。

自分はアニメにせよ音楽にせよ、それについて語る時は、客観的事実はともかく、原則として、何かを語る行為は、結局自分自身を語ることに他ならないと思っている。

つまりいかに多くの資料を読もうと、それを選択し解釈し、そして判断するのは自分自身の過去の経験値や知識、そして性格等によってもたらされた価値観がすべてだと思っている。

どこまでいっても最後は自分語りということだ。

そのため、ここで語られている事もまた、ほとんど各々の自分語りに他ならないのですが、研究者がそれを論ずるレベルならともかく、自分などは自分と違う考えがそこに出てきた時、そこの差違というか、重なる事ができなかったことにより生じた影の部分に自分の姿がその影として浮かび上がるような、つまり自分の考えがより明確にみてとれる面白さというものにとても注目してしまう。

この本ではそういう部分が、おそらく書かれている人と自分の住んでいる世界の違いというものが大きいのだろうけど、それがあちこちに散見されていてとても刺激を与えられたし、今まで知らなかった考え方に触れる愉しさのようなものがとにかく感じられた。

またかつて数学者でもあった往年の名指揮者アンセルメが、音楽を語るのに数学は便利という言葉が何故かこの本を読んでいて想起させられたものでした。

あともうひとつ。

アニメを語る時、声優を蔑ろにして語ることは、オペラを語る時に、歌手について語る事を蔑ろにすることと同じくらいあり得ない事と自分は確信している。

この本において、水樹奈々さんとファンの事がとりあげられているが、それは声優というものに関してというのとはまた違うものだった。

ふつうならそれだけでもこの本に対し厳しい視線を向けてしまうところだが、これだけいろいろと深く精査していく姿勢を貫いた場合、声優に対してそれをやったら、おそらくこの本は、少なくとももう1.5倍は増量しないといけなくなってしまうし、さすがにそれはちょっと厳しいという気がした。

自分は声優を「能楽」に例えると、「狂言方」にあたると思っている。

能楽には「シテ」「ワキ」「囃子」そして「狂言」という四つの能楽師により成り立っている。

この中で狂言のみが、能の舞台だけでなく、独立した「本狂言」という公演でも行うことができるが、そのためか、「能」をあつかう書物や入門書では、狂言は簡単に扱うか、別扱いしているものもある。

つまり能楽にとってなくてはならない存在であるのと同時に、それそのものがひとつのジャンルとしてもかなり大きなものとして自立してしまった存在にもなってしまったため、そのような事がどうやら起きているらしい。

そのため声優もアニメ全般で扱うには、その質的変化もを年々大きくなる傾向が強くなり、結果巨大かつ自立した存在になりすぎたため、こういう精査を要する書物には、中に含め論じるのに手にあまるようになってしまっていることが、この本を読んでいてこれまた感じられてしまった。

はたして声優だけでこのレベルの書物を編纂執筆する方とか今後あらわれるのだろうか。

それを思うと、ここで扱われている多くの事柄に対し、ある種の羨望の念ももった次第。

と、最後はそんなことを思って以上で〆。

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「波よ聞いてくれ」第12話「あなたに届けたい」をみて。 [アニメ]

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正直言うと、最初の頃はこの話のスピードについてけなかったし、話によってはまったく合わないものもあったけど、それでもとにかく毎回見逃さずに見続けさせる何かがある作品だった。

で、今回の最終回。

今迄の11話の総括というわけではないけど、その多くのものがここに否応なくかかわる事柄がメインに据えられた話だった。

北海道胆振東部地震

2018年(平成30年)9月6日3時7分59.3秒に、北海道胆振地方中東部を震央として発生した地震。地震の規模はMj6.7、震源の深さは37 km。最大震度は、震度階級でもっとも高い震度7、北海道では初めて観測された。(以上ウィキペディアより)


それがこの日、このアニメで描かれた。

実際の地震は3時7分に起きたが、このアニメでは3時半過ぎに起きたことになっている。

なので厳密にはこれがその地震をそのまま描いたわけではないのかもしれないが、その後いろいろな描写は、間違いなくそこからのものが流用されている。


そんな地震を扱ったこの最終回。

話はいつもの面子によるいつもの雰囲気で、何事もなく日常が続いていく。

放送開始後。

ミナレの淀みの無い話もいつも通りだし、深夜ということもあり本番が始まる早々あくびをしている瑞穂の姿など、いつもと変わらぬ平和な日常。

それが放送間もなく起きた地震によりすべてが一瞬にして非日常になる。このあたり多くの人達が一気に非日常に突入する瞬間がいろいろと描かれているし、中には「おいおい」というシーンもある。

とにかくここのあたりの描写もかなり細かい。

このとき地震は3時32分頃起きたとなっているが、本編でも麻藤がスタートと言ってから1分20秒程でペットボトルの水面に小さな波紋が起きた描写があるのも細かい。

この後、話は一気に非常時に突入する。

後半、瑞穂がみている画面の時刻が3時34分となっているが、実際ペットボトルの水面のシーンからCMを挟んでこの瑞穂が画面をみているシーンまでも四分程なので、少なくともこの前後まではリアルの時間とシンクロさせている。

そして本当の胆振地震の時は発生後18分で道内全域が完全に停電、いわゆるブラックアウトになるのですが、このアニメでも、放送開始から20分が経った3時50分を時計が指しているシーンが来る前に、道内全域が停電している事をミナレが伝える。

またミナレが伝えた震度や、その前に瑞穂がみていた各地の震度も胆振地震で気象庁が発表したそれと同じと、とにかく細かい。

このときミナレがかなり動揺しているシーンが描かれているけど、あれが普通だと思うし、ミナレだからあれで済んだのだと思う。

またこのとき麻藤とミナレのメモと目のやりとりが秀逸で、ここでもラジオならではという感じがした。

その後ミナレは、不安になった人達のそれを情報混みでひたすらラジオで読み続ける。

このため見ているこちらにもそれがひじょうにリアルに感じられ、非常時に人間はどう動くか、そしてラジオは何ができるか、そしてプロがそこでやるべき事がじつに濃密に、そして強いメッセージも強烈に感じられた。

311の時に、そして最近のコロナの時も、右往左往した付和雷同的な報道が、己の主義出張のみを前面に出したかのように、制限なく垂れ流されたいくつかの民間放送のテレビのそれを思うと猶更でした。


地震後動き出す多くの人達の描写でこの話は閉じるけど、この最終回がいつ制作されたかはわかりませんが、何か今のコロナで厳しい状況に置かれている今の人たちにエールを送っているかのようで、ものすごく強く心に残るラストでした。



※余談をひとつ。

胆振地震の時の札幌の日の出はミナレが放送を終えた直後の5時4分なので、あの星空のシーンは地震直後に実際みえたそれをうまくこれに被せたのかも。因みに札幌の天気は前日の午後からこの日の昼までは晴れ、朝の最低気温は20度だったそうです。


※もうひとつ余談。

主役のミナレを演じた杉山里穂さんの演技力を高く評価する声をよくみかけるけど、正直にいうと自分はそのことより、それだけの人が2017年にデビューして以来、この作品まで一部のファンの方達を除けばほとんどノーマーク状態だったということに、自分はこの業界の怖さを感じてしまった。

もし杉山さんがこの役をしてなかったらはたしてどうなったのだろうかと。これだけの人がほとんどその実力を認知されないまま終わったのかもと思うと本当にきついし、また杉山さんと同等の実力のある人も、じつは以前の杉山さん同様一部のファンの方達のみにしか知られないままで現在に至っているのではないかと、本当にこのあたりいろいろと考えさせられてしまった。

これと同じことはファイルーズ あいさんにも言えるかもしれないけど、今後このあたりの人が次どうなるか、そして実力がありながら埋もれている人達はどれくらいいるのかと思うと。何かいろんな意味で怖いし考えさせられてしまいました。


以上で〆
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アニメイベントにおけるファンとフーリガン [アニメ]

本当のところは正確には分からないけど、
沼津「ラブライブ」上映会でまた騒ぎがあったらしい。

今回かなり規制が緩やかだったというけどそれが裏目に出たようだ。

簡単にいえば善意を悪意が踏みにじったというところか。

大洗でさえこういうのには未だにかなり神経尖らせてるのに、
人数が増え規制が緩めば、
こういう状態になるリスクは上がるわけで、
そういう意味では申し訳ないけど今度の沼津夏まつり前に、
ある意味いい教訓になったのかもしれない。

ただ高い授業料にはなりましたけど。

ただしこのことは主催者が、
いままで良心的なファンにしか会ってなくて、
そのため信用していたという事もあったのだと思うので、
それひとつで主催者を責めるのは酷。

問題は川崎での事件があったにもかかわらず、
未だに反省しない馬鹿者がいるという事。

これはもうファンではなくフーリガンといっていいので、
これからは即刻叩き出していい。

だいたいフーリガンは普段聖地とかにはいかない。

理由は破壊が本来の目的のフーリガンに、
イベントの無い普段の聖地など意味がないからだ。

主催者がこういう輩と会ってないのは、
そういう必然が前提としてあるからだ。

なのでこういうイベントのみを、
ピンポイントで狙い撃ちしててくる。

ただ自分が暴れ壊したいだけの理由でです。

フーリガンにとって、
別に対象はラブライブじゃなくてもいいんです。

ただ目の前に壊しがいのあるイベントがあって、
それをラブライバーのせいにすれば自分たちのせいにならないと、
本気で思ってる最悪な人たちなので、
強制退場させて当然だと思います。
サッカーだってファンやサポーターとこういうフーリガンは区別してますから。

もう主催者が毅然と対応すべき時期にきてると思います。

そうしないとラブライブそのものが廃れます。

彼らフーリガンはラブライブが廃れても関係無いし、
そうなれば今度は次の標的を決めそこで暴れて壊すだけです。

彼らをファンや同じライバーと錯覚しないでください。
暴れやすいためにそう見せてるだけなのです。

何度も言いますけどファンやサポーターとフーリガンは違う。

ぶっ壊し暴れるのが目的のフーリガンは暴れたら即退場。
それでもダメなら警察行きです。

サッカーとそのあたりは同じと考えていいです。

それやらないともっとデカい事故が今後絶対起きます。
彼らは「ラブライブ」や「ガルパン」も、
もっと言えば「君の名は」あたりとも区別してませんから。


もう一度ハッキリ言いいますが、
彼らフーリガンを同じファンとか同じラブライバーと思ってはダメ。

彼らはラブライブには何の愛着もありません。
ただの壊すための対象物です。

ラブライブがそれで廃れたら、
今度は平然と他の作品のファンを装い、
そのイベントをぶち壊しに行くでしょう。

まさにイナゴの大軍です。

このあたりぜひ今後ラブライブだけでなく、
似たような企画を主催される方に徹底してほしいです。

そうしないと一般のファンや市民が巻き込まれ、
取り返しのつかない事態になる危険性があります。

今後ファンとフーリガンをぜひはっきり区別し対応されることを強く要望します。

沼津にはプロサッカーチームもあるので、
そういうノウハウは多少いただけるのではないかと。

ファンに寛大なのはありがたいですが、
フーリガンにまで寛大にすると、
そこはテロのやりたいに放題になります。

彼らは自由と無秩序の区別などありません。

というよりとにかく自分がスッキリすれば、
どれだけまわりが迷惑しようとも、
とにかく自分本位に好き勝手に暴れ壊しまくります。

これをファンなどといったら、
一般のファンがあまりにも可愛そうですし失礼です。

正直アニメ系のイベントはこういうことに寛容すぎて、
対応が後手後手になっているという気が正直します。

確かに警察の厄介というのはあまりいい評判にはなりません。

ただ「一般のファンや市民をフーリガンから守るため」と、
ハッキリ宣言し毅然とした対応をし、
事前に約束事をしっかり一般にも徹底していれば、
一時的にはおかしな輩や、
フーリガンの御仲間あたりがネットで煽るかもしれませんが、
こちらもしっかりと対応発信していけば、
事実はしっかりと伝わっていくはずです。


ただ主催者がそういう自信も気概も無いというのであれば、
これからはそういう方々はアニメ系のイベントを、
あまりやらない方がよろしいかと思います。


あとこういうことに一般の受け手側も、
発信元が不確実なものにまで一喜一憂するのではなく、
ファンとファンを装うフーリガンを明確に分けて考え、
これからをみていかないといけないと思う。

そうしないとアニメのイベントは、
こういうフーリガンの温床となり、
ファンだけでなく声優さんの安全すら守り切れないという、
かなり危機的な状況になりかねないものがあります。


ファンもそして主催者側も、
フーリガンの蛮行を見かけたら、
ファンはすぐに近くの関係者の人に通報、
関係者はすぐに毅然と対応をフーリガンにとりましょう。

危ないと判断したら警察も即よんでいいと思います。

それが自分だけでなくファンや作品を守る最善の行為ですから。


もしこれがしっかり機能したら、
横の連絡網でこれらの人たちに対する対応も、
かく主催者や警察もとりやすくなることでしょう。

暴れ得、壊し得はを助長するのは、
ファンにとっても作品にとっても悲劇です。

ぜひこのあたり皆様の立場ごとにご一考願います。


最後に恐ろしい事を言わせもらうと、
自分がもしフーリガンだったら、
今度の沼津の夏祭りほど壊しがいのあるイベントは無い。

おそらくどんな手を使っても暴れるだろうし、
それでイベントがすっ飛んでも知った事じゃない。

しかも後は全て「ラブライバーのせい」にして逃げることができる。

主催者は今から毅然とした対応と注意喚起、
そして警備と導線の徹底をお願いします。


しかしなあ、
なんでこんな事をまたあらためて言わなければならないのかと、
確かにいろいろと明文化してないことも問題だけど、
だからといって書いていない言っていないからといって、
何やってもいいのかとなったら、
それこそもう無秩序そのものとしかいいようがない。

ひょっとしたら威力業務妨害罪にひっかかるような、
そんな案件もでくるかもしれない。

そうならないためにも、
なんとかしてほしいところです。


あとこれも当たり前ですが、
フーリガンの場合、
最初からぶっ壊そうとしてきているものと、
途中からノリでそれになったものとがいるけど、
迷惑をかけられることには変わりない。

このため起きてからの処罰が原則になるけど、
やはりその前にある程度の明文化もしてほしいです。


今度の沼津夏祭り。

もし今まで通りに規制が緩かったり、
毅然とした対応が現地で当日できなかった場合、
自分がフーリガンだったら絶対標的にします。

それくらいほんとに心配です。


あとは余談。

沼津はふつうの人たちがふつうの街にふつうに住んでいるだけなので、
こちらもふつうに最低限のマナーを守れば何の問題ない。

ただ一部で「鎌倉の常識」が「沼津の常識」ではない部分があったりするので<

そういう所はサポートとして明文化してほしいなあと、
大失敗した自分なんかは強く思うわけです。

枠をつくるというより補助してほしいという事です。

そうしないでいろいろとやってしまうと堅苦しくて長続きしません。

大洗の現在はそのあたりをかなりくんでいると思います。

ただその大洗もいろいろ失敗して今に至っているので、
沼津もそうは簡単にはいかないでしょう。

シンプルなだけにたいへんな事です。


しかしなんでふつうの事がふつうにできないんだろう。

これ言い出すと話が元に戻りそうなのでここで終了。


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輪廻のラグランジェ原画展、開催決定! [アニメ]

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 鴨川市郷土資料館では、ラグランジェ・プロジェクト(製作委員会)と輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会の協力のもと、鴨川市を舞台にしたTVアニメ『輪廻のラグランジェ』の原画展をこの夏に開催します。

 2012年にアニメが放送されると、市内にはファンが訪れる数々のスポットが生まれています。以来、アニメに登場した「鴨川エナジー」の販売や、主人公のキャラを鴨川ふるさと特別大使に任命するなど、2032年10月17日のタイムカプセル開封に向けて地域おこし的な活動が続けられています。

2014年夏に市郷土資料館で開催した「輪廻のラグランジェ展」では、市外からの来館者は1000人を越えています。

また、2015年には、アニメ先進国の我が国において、文化的にも貴重な製作資料が輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会に移管され、鴨川市内で保管されていることは、業界内でも注目を浴びています。

そこで、放送5年となる本年2017年に、原画をはじめとする製作資料を展示し、アニメ文化と鴨川の魅力を紹介します。

 なお、その他詳細については、決定し次第、順次お知らせします。



 開催日時 : 平成29年7月4日~9月24日

 場所   : 鴨川市郷土資料館


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とのこと。

問い合わせは

http://www.city.kamogawa.lg.jp/soshiki_ichiran/kyoiku/shogaigakushu/oshirase/1415781284131.html

のページの下記のところまで。


この作品、確かに聖地観光としては失敗だったかもしれないけど、
作品的には傑作だし、
こういう形で資料が手厚く保管されていることを思うと、
これはこれで「聖地」として、
じつに幸せな形のひとつとなってるんじゃないかと個人的に思ってます。

これは行かねば。

鴨川市郷土資料館
http://www.city.kamogawa.lg.jp/gyoseijoho/shisetsuichiran/kyodoshiryokan_bunkacenter/1412774122567.html


大洗や沼津はこういう事に関してどう思っているのだろう。

ちょっと気になってます。
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アニメの実写化の記事について。 [アニメ]

マンガの実写化は日本の商業映画の定番となっている。この現状に批判的な向きも多かろうが、しかし今年ばかりは注目しないわけにいくまい。原作の人気も内容も抜群で、かつ実写化の難度の高い映画が目白押しなのだ。


 ■俳優が演じる違和感、克服できるか

 今年の邦画の話題作を見ると「3月のライオン」「亜人」「ログイン前の続き東京喰種 トーキョーグール」など相変わらずマンガ原作が目立つ。特にワーナー・ブラザースは7月に「銀魂(ぎんたま)」、8月に「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」、そして12月に「鋼の錬金術師」を公開する。「ジョジョ」はTBSを幹事社に製作委員会を組み、ワーナー・東宝の共同配給。他の2本はワーナーが製作幹事社で単独配給する。

 ワーナーは人気マンガの実写化に実績がある。「デスノート」を2006年に公開。前後編で計80・5億円の興行収入を上げた。「るろうに剣心」も、1作目(12年)が30・1億円。2、3作目(14年)がそれぞれ興収52・2億円、43・5億円と大ヒットさせている。

 人気マンガ実写化の道程には大きな難所がある。原作の熱烈な支持者によるキャスティングへの怒りだ。「るろ剣」の大友啓史監督は「原作ファンのネガティブな反応は本当にすごい」と話す。「銀魂」「ジョジョ」「鋼錬(ハガレン)」も配役が発表されるやネット上でバッシングが起こった。

 しかし映画ジャーナリストの大高宏雄さんは「ネガティブな反応も今や話題作りの一環になっている」と言う。「マンガの実写化はネットとの親和性が高い。ファンはどんな配役でも『イメージと違う』と批判する。映画会社も織り込み済みです」

 マンガの「2次元」の世界を実写の「2・5次元」へと移し替えるには、繊細な同一性確保と大胆な発想転換が必要となる。その意味で「ワーナーの3本はハードルが高い挑戦だ」と言うのはマンガからアニメ、実写映画までを横断的に批評する藤津亮太さんだ。「この3本のキャラクターは記号性が大変強い。この場合、絵のイメージをそのままなぞっても実写は成立しません」

 例えば、「海街diary」のような現実に近い作品は実写にしやすい。一方、マンガ家のイマジネーションが強烈に主張している作品は、生身の俳優にキャラクターの姿を機械的に移すと、ものまねかパロディーに見える。「このほころびはコメディーなら味にもなるが、シリアスな物語では致命的です」

 記号性の強いマンガを2・5次元に移すことに成功すれば、マンガの実写化は新たなステージに上がる。「昨年、『シン・ゴジラ』が特撮映画の枠組みを進化させた。ワーナーの3本から『シン・ゴジラ』が現れるかどうか楽しみにしている」(大高さん)(編集委員・石飛徳樹)


 ■ファン足がかりに世界へ発信 ワーナーブラザース・高橋雅美日本代表

 ――原作ファンの目は厳しいですね。

 「銀魂」も「鋼錬」も、配役を発表した時には確かに「えー?」という声が多かった。でもだんだん「思ったよりいいね」と言われています。原作ファンだけでなく、新しい観客を獲得したい。10代に興味を持ってもらわないと映画に未来はありません。

 ――CGを駆使したマンガの実写映画ではハリウッドに負けるのでは?

 CGのスケールならウチの「ワンダーウーマン」(今夏公開)を見て下さい(笑)。私たちはキャラクターとストーリーで勝負しています。

 ――ハリウッド大手が日本で映画を製作するローカルプロダクションが一時流行しましたが、軌道に乗っているのはワーナーくらいです。

 成功も失敗もたくさんあり、随分学習させてもらいました(笑)。継続してきたことが大きい。

 ――今後の目標は?

 日本映画を世界に発信していきたい。日本マンガのファンはかつてはコアな人たちでしたが、今は世界で拡大しています。マンガの実写映画を世界発信の橋頭堡(きょうとうほ)にしたいと考えています。

http://www.asahi.com/articles/DA3S12773015.html


個人的に言わせてもらえれば、
原作とアニメが別物のように、
アニメと実写化も別物だと思ってる。

実写はアニメにない質量感、
特に重みがどうしても出てしまう。

それが野暮ったくならにいように、
実写の中でうまく処理し解決できていれば、
じつはそんなに問題はない。

アニメの中では自然に見えるキャラでも、
実写におとすと極端に嘘くさく、
誇張が過ぎるもはなはだしいとなってしまうが、
これもうまく抑制するなりして、
キャラの基本的な部分を変えなければ、
じつはそれほど問題ではない。


むしろみてる方にとっては、
原作者やアニメにリスペクトを込めた愛情を持っているか否かが、
賛否の分かれ目になっていると思う。

あとは演出だけど、
作品そっちのけで自分勝手にやってるなど言語同断。

ここで樋口裕一さんが、
現代オペラ演出について次のようなことを語られている。

① 演出は、そのオペラ作品そのものの解釈でなければならない。
「そのオペラ作品そのものの解釈でなければならない、オペラそのものと無関係な演出家の考える物語や世界観を描くものであってはならないということだ。」

② 演出は、言葉の助けなしに成り立つものでなければならない。
「演出意図を読んだ人にしか理解できないような演出は、できそこないだと私は考える。もちろん、そこに演出家の主観的な解釈が混じるのは構わない。だが、舞台装置や登場人物の仕草や表情から、それをわからせなければ、演出とはいえないだろう。」

③ ストーリーを改変してはならない。
「ト書については、隠喩であれば、文字通りにト書きを守らなくてもよいと思う。だが、中心的なストーリーを変えてはならない。ここで「中心的」というのは、いってみれば、ストーリーを100字ほどに要約した場合にも語られるような骨子としてのストーリーだ。」

④ オペラは、演出の読み取りを目的とするものではない。
「舞台を見るということは何らかの形で意味の解読という面を持つ。映画を見るのも絵画を見るのも、何らかの形で意味を読み解く行為だ。だが、それが目的になって、演出が謎の提出、オペラを見るのが謎解きという行為になってしまったのでは、本末転倒でしかない。」

⑤ オペラ演出は一部の知的エリートだけのものであってはならない。
「オペラ演出は意味で充満させるのでなく、それを見た人のほとんどがストーリーと演出意図を理解できるような演出であるべきだ。少なくとも、それをめざさなければならない。一部のエリートだけを相手にし、読みとれなかった人間をレベルの低い人として軽視するような演出であれば、遅かれ早かれ自ら客を減らすことになってしまうだろう。」


実際にはもっと大きな文量となっているが、
だいたいのところはこのような内容となっている。


もちろんオペラとアニメや映画は異なるものであり、
これがそのまますべてにあてはまるというものではないが、
今のアニメからの実写化、
もしくは原作ものからの実写化において批判される場合のそれに、
かなりの部分があてはまっていると思う。

このあたりが理解できてないまま、
人気のある作品だからと、
安易に制作に走ると、
例え人気のある俳優が名前を連ねても、
その作品はどうしようもない駄作と罵られ、
興行的にも失敗し、
主演した俳優さんの名前や経歴にも傷がつくことになるだろう。

場合によってはそんな映画でしか、
原作を知ることができなかった人たちにからは、
原作も原作者もダメという烙印を押されかねないものがある。

また上記の記事ではアニメ側からのそれを書いているが、
実際には映画側からも同じくらい叩かれており、
どちらからもダメ出しされるという、
最悪の状況になったものもある。


原作、もしくはアニメという、
精密なスコアが存在している場合、
それを改変し実写にするとなると、
かなりの理由付けがどうしても必要となる。


それを問われた時、
最後の部分まで監督や脚本家は、
それを映像で説明しきることがはたしてできるかどうか、
そしてそこに作品や登場キャラに対して、
いかに大事にいかにリスペクトを込められているかということが、
観る側の最大のポイントになってくるはずだ。


そこのあたりが疎かでは情けないが、
その部分が最低でもクリアしていれば、
自分は実写化に対して悲観的にはあまりならない。

とにかく最後はすべて見てからの話しになるが、
あまりにもこのあたりが欠落したものが続いたら、
正直このジャンルはかなり早い時期に廃れるだろう。

そうならないことを、
今は願い良作が続くことを期待したいものです。
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昔はアニメを売ることがたいへんだった [アニメ]

もう何十年も前の話だから時効ということでここに書く。


まだCDショップがレコード店とよばれていた昭和の頃の話だ。

当時はまだアニメという言葉はあったけど、
アニメというジャンルはことレコード店にはなかった。

まだビデオも一般にはあまり出回ってはおらず、
でていてもかなり高額なものが多かった時代のことだ。


当時アニメのLPというと、
ほとんど「こども」か「マンガ」というジャンル、
もしくはそういうコーナーのあいうえお順に
無造作におかれていた。


たしかに「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」、
さらには「ガンダム」などもあったが、
大型店はともかくそれ以下となるとそれがあたりまえだった。

声優のアルバムも出ていたが、
それが並ぶのもやはり大きなお店が中心だった。


だが大きなお店でもすべてがそうだったかというとそうでもなく、
一部では「アニメというジャンルは無い」という考えに固執したり、
アニメを担当すると「あれはオタク」だと、
今とは違う意味の「オタク」という言葉でよばれたものだった。

それは蔑みの意味もあったような気がする。


こういうものを横でみていたからか、
逆に正直なんかこのジャンルをちゃんとやれば、
店全体にとっても戦力になるし、
今アニメのファンでも将来別ジャンルに興味が移行しても、
「この店なら安心」ということで引き続き顧客になってくれると、
そういう長期的な部分も頭をよぎった。


だけどいざ自分がやるとなるとなかなかハードルが高い。


まずアニメの担当というものが概念としてない。

アニメといわれるものは邦楽の担当が、
歌謡曲、童謡教材から、今でいうJ-POPと込みでやっていたので、
まずそことの話し合いになる。


そこである程度線引きを行ったあと、
当時の直属の上司にお伺いを立てる。

さすがにすぐにはOKとはならなかったが、
当時の上司はたいへんこのあたり寛容な方で、
担当ではなく補佐という形でここの部分をやることにした。


あとはコーナー分けの全面見直し、
さらに必要最低限の在庫補充、
そして告知場所の新規作成と、
ほぼ一日でこのあたりをやる。


もちろんこれだけではダメなので、
当時比較的アニルに力を入れていたメーカーに、
このあたりの協力を要請する。


このとき自分が担当していた本来の担当ジャンルが、
そこそこいいかんじで数字を出していたので、
そのあたりをからめての交換条件もいろいろと出したりと、
やはり一本立ちする前のジャンルをつくるのには、
なかなかいろいろとたいへんなものがあった。


また自分も正直アニメに詳しいというわけではない。

学生時代セル画の収集やイベント、さらには映画館への徹夜という、
そういうこととはあまり縁が無かった人間なので、
基本知識等の覚え込みというのが必要。


なので当時出ていたアニメ雑誌のメイン三誌の定期購読、
さらに昔のことに関しては国会図書館に休みの日に通い詰めて、
かつての雑誌や新聞などをいろいろと調べたりした。


自分はアニメに詳しくないとはいえ、
一応そこそこ興味はもっていたので、
そのときの経験や記憶などもこのとき役に立ったし、
また声優にもかつて興味があったので、
かつて養成所の試験を受けた経験なども、
お客様との会話のきっかけにはけっこう役に立った。

お客様との会話は
自分の知識を増やすためにもとてもありがたいものだった。


ただもちろんこれだけですべてうまくいくわけでなく、
いろいろと運やら助けやらがあってもなお、
ちゃんと軌道にのるのに三年はかかった。


ただそこまで行くと、
あとは普段やっていることをしっかりこなし、
無理なく進めていけば大丈夫という感じになっていった。


自分の場合は本来それ以前にやっていたジャンル同様、
中途半端にやるというのがとにかく嫌で、
他のジャンルに対するのと同じ姿勢を貫くみとを前提とし、
それと同等の重みと価値観とプライドをもつように心がけた。

もちろん最初からそんな綺麗ごとができるわけもなく、
かなりこのあたり葛藤や苦労があったことも確かだった。


ただしばらくするとその頃には時代は平成になり、
アニメもちゃんとしたジャンルとして、
多くのショップでも根付いていた時代へとなっていたので、
そのあたりも次第に解消されていった。

これは時代がかなり後押ししてくれていた部分も、
今思うと大いにあったと思う。

その頃にはアニメを「売る」ということは、
もはや上記した意味でのたいへんさは影をひそめてしまった。

いい時代になったものです。



このようにアニメというのは、
今こそごくふつうにどこでもCDやらDVDが置いてあるが、
かつてはそういう時代もあったのだ。


おそらくアニメが一般社会にドーンと入り込んだのは、
やはりかの「EVA」だった。


これ以前と以降ではかなり様相が変わったという気がする。

そして声優では林原めぐみさんだろう。

やはりこの人以前と以降はすべてに渡って変わってしまった。


自分はこのあたりのことをある意味当時最前線で経験しているので、
このあたりもっと詳細にいろいろと記録として残しておくべきなのかもしれないが、
いかんせんめんどくさがりなので、
気が向いたときしかなかなかこういうことを書こうとしない。


というかまだまとめてもいないので、
漠然と記憶の中で混沌と存在しているといっていいのかも。


このあたりまた気が向いたら徒然なるままに書こうと思います。


ただ読んでいる人には「徒然w」と言われそうで怖い。




(追伸)

なので自分はどうしても声優のことを考えるとなると、
CDの売り上げみたいなものが占める割合が大きくなる。

このあたりは一般やアニメ&声優評論家と少し違う所。
四半世紀以上もそういうものにかかわると、
そういう色がついた眼でみてしまうのか難。

当時仕事上それを精査するのがいつも大変だった。
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1991年の冬コミのこと。 [アニメ]

コミケというと25年前に初めて企業ブースに出店した事を思い出す。

コミックマーケット41

サークル数14,000

参加者数20万人

12月29-30日開催

会場は今は無き晴海会場。


このときコミケは夏コミ時に幕張から会場キャンセルをさせられ、
かなり窮地に陥っていた時期だった。

なので当時コミケに出るというのは、
決して今のような雰囲気ではなく、
アニメ作品を販売している所の人でも、
コミケの存在を知らない人がほとんどだった。

しかも幕張を追い出されたようなそれは、
決して世間的にいい印象はなかったと思う。

当時はアニメイトですら出店していなかった。

というより、
当時企業ブースは印刷や文具会社ばかりで、
そのスペースも今と比べ物にならないくらい小さかった。

そのあたりは筆谷さんあたりよくご存じだと思う。


当時コミケへの出店をメーカーに言ったら、

ポニー・キャニオン
キング
ビクター
バンダイ

が即反応した。


そしてそこで得た情報を
最も真剣に欲しがっていたのも、
これらのメーカーだった。

ネットなどまだない時代、
メーカーの情報発信は店舗の告知と、
アニメ雑誌への文字媒体でのそれしかなく、
正直ちょっとどんづまり的な所が散見されていた。


なのでこのコミケでのそれは、
誰もが予想もしていないことだったようだ。

このとき各メーカーは、
コミケが情報収集と発信に大きな力を持つことを意識したようで、
最初にポニー・キャニオンがコミケに登場、
その後上記メーカーをはじめ、
次々と音楽や映像メーカーが出店を開始、
現在ではこれらのメーカーによる、
百花繚乱状態が続いている。


今はネット媒体も発達、
コミケ以外にも多くの大規模イベントが開かれているため、
かつてのようなコミケのみがという状況ではないけど、
それでもコミケのはたしている役割は大きい。

そんなコミケが、
東京オリンピック前後の年にそれ絡みで開催が危うくなっているという。

http://kokoro.eikou.com/archives/782

四半世紀経っても、
コミケの進む道は平坦になってはくれないようです。
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「若手アニメーターの53%が家族の経済的援助を受けている」について。 [アニメ]

若手アニメーターの支援活動をおこなっている団体が、経験年数3年以内のアニメーターを対象にした生活実態調査をおこなったところ、回答した153人のうち半数以上が、家族から何らかの経済的援助を受けて働いていることがわかった。


この調査は、NPO法人「若年層のアニメ制作者を応援する会」(京都市)が、労働条件や居住形態、奨学金の返済状況などについて、インターネットを通じておこなった。回答者数は153人(男性29%、女性69%、その他2%)。同団体は12月12日、調査結果の速報版をホームページ上で発表した。


居住形態について、「実家暮らし」と回答した人は全体の35%だった。「実家暮らしでない」と回答した人のうち31%(全体の18%)は、実家から仕送りを受けていたことから、全体の半数以上になる53%が、家族からの何らかの経済的援助のもとで働いている。


「奨学金を返済しているか」という設問に対しては、「返済している」と回答した人が全体の33%だった。日本学生支援機構の奨学金の貸与割合と同水準であることから、同団体はアニメーターの生活を苦しくさせている要因として、「業界の問題としての低賃金問題だけではなく、若者の労働問題に共通する要素である奨学金の返済負担の問題がある」と指摘している。


若手アニメーターの労働環境は厳しく、アニメーターなどでつくる業界団体「日本アニメーター・演出協会」(JAniCA)が2015年4月に発表した「実態調査報告書 2015」によると、若手アニメーターが担当することが多いとされる職種「動画」の平均年収が「111.3万円」だった。

(弁護士ドットコムニュース)

https://www.bengo4.com/internet/n_5468/


うすうすわかってはいたけど、
じつに酷い話だ。

アニメーター霞食って生きてる仙人様ではない。


人の熱意やプライドに甘え切った企業による、
とんでもなく悲惨な状況だ。


よくアニメは日本を代表する
世界に発信できる文化といってはいるが、
くだらない規制を東京都はかけるは、
今回のようにその収入がとんでもなく低いはで、
まるでおいしいどこどりされてるという感じで、
あまりにも扱いが酷すぎる。


現在、
聖地巡礼に関する部分に企業も肩入れして、
いろいろと力を入れるのはいいが、
それの元となる現場がこれでは、
そのうち聖地巡礼どころの騒ぎではなくなってしまうだろう。

正直頼むから、
公的機関はアニメーターにも援助や支援の手を差し伸べてほしい。

日本のプロオーケストラは、
公的支援を少なからず受けて活動を現在も続けている。

アニメーターや声優もそれと同じように、
しっかりとした公的支援を受けるべきではないだろうか。


なんかいちばん大事なところが、
ものすごく疎かになっている気がしてしかたがない。

来年は日本のアニメ誕生100年らしいけど、
こういう部分が蔑ろになったまま、
その記念すべき年を迎えるのはなんとも情けない。

ぜひこのあたりに対して、
真摯に対応しシステムをつくろうとする動きが、
最低でも今年起きてほしいところです。


薄給でギリギリ以下の状況で仕事をしている人から、
甘い汁だけすすろうというのはあまりにも人でなしだ。

このあたりとにかく早急に何とかしてほしいところです。

さすがにこの部分をとって

「日本死ね!」

とまでは言わないけど、

「情けないぞ日本!」

とは言わせてもらいます。



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「アニメファンみんなが選ぶベスト100」途中経過をみて。 [アニメ]

東京アニメアワード2017の
「アニメファンみんなが選ぶベスト100」
http://vote.animefestival.jp/
の途中経過をみて、
ちょっと「うーん」となってしまった。

TOKYOUANIME3.jpg

特に上のそれ。


これをみたら、
「君の名は。」を観た人や、
その興行収入を知ってる人は、
どういう反応をするんだろう。


「これだからアニオタは」

と軽蔑や鼻で笑う人たちが少なからずいるだろう。


ただ自分はそんなことよりも、
確かに投票のしかたにちょっと問題はあるけど、
こんなに見てる人が少ない…、
もしくは他の作品に比べ感銘も印象も低いのだろうかと、
ちょっと不思議に感じてしまった。

それともアニメアワードのさす「アニメファン」って、
そんなに超限定的なのだろうか。

そういえば「君の名は。」を見ている人が、
ふだんは何をみているのか、
またアニメでは何が好きかという、
そういうアンケートをとってるのをみたことが無い。


自分が見落としているのかもしれないけど、
このまえのNHKの番組でもやっていなかった。


この空前ヒット作のそれを、
こういう面からみる必要もあるのではないだろうか。

できれば万単位のアンケートを、
どこか実施してくれないだろうか。


なんとなく予想はつくけど、
ぜひこのあたり一度結果をみてみたい。

またそれを映画館でとったものと、
聖地でとったものと比較すると、
さらに面白いものがみえてくるかも。

ただなあ、
もうやるとしたら遅いかなあ。

どこかやってないだろうか。


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青山剛昌ふるさと館 無事再開。 [アニメ]

この度、10月21日午後に発生しました地震におきまして、

国内外から心配のメールやお電話、

応援のメッセージなどたくさん頂きありがとうございます!

幸いにもふるさと館は大きな被害もなく、

本日10月26日(水)より通常営業を開始しております♪

コナン通りも大きな被害はございませんので、

ぜひ安心して鳥取県・北栄町・青山剛昌ふるさと館へお越しください!


今後も復興に向けてスタッフ一同頑張ってまいりますので

引き続きどうぞよろしくお願いします<(_ _)>

http://www.gamf.jp/2268.html


無事再開されたようです。

県全体も早く元に戻ります事を。
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