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「おそ松さん」の「チビ太の花のいのち」をみて。 [アニメ(2015放送開始)]

じつはこのアニメあまりみていない。

ちょっと原作に自分が縛られすぎてるせいか、
このアニメと相性がよくないのだ。

だけど「チビ太の花のいのち」をリメイクすると聞いては、
さすがに無視することもできないので、
今回それをじっくりみせてもらった。


じつは原作ではチビ太とイヤミは、
今では死語となったルンペンで、
落ちてる財布を拾って生活を立てるような毎日という、
そういう設定で、
イヤミはいつもチビ太を出し抜いているというかんじ。

あとは今回テレビのそれと同じような感じだけど、
ラストは泣き崩れているチビ太を、
イヤミが声をかけ慰めるという、
そういうかなり心温まる余韻のある作品となっている。


今回はそれとはかなり違い、
あくまでもチビ太が最後自己完結的に、
立ち直るような感じで終わっている。


自分はじつは過去のアニメ版のこの話を、
一度もみていない。

だからそれまでのアニメがどうなっているかはわからないけど、
原作のあの終わり方をみてると、
今の「おそ松さん」だとこの道しかないという、
そういう終わり方になっていたと思う。


ただそれでもやっぱり自分はあの原作の方が心に残る。
これはどちらを早く観たかという問題なのだろう。


だから自分はアニメ化されたものを先に原作で読めないのです。

今回はそれを再確認したような感じになってしまいました。

これそのものは決して悪い出来ではなかったのですが…

難しいものです。


ただこのシーンは秀逸だった。

原作は枯れてしまった花に対するこういう部分が無かったので。

oso.jpg
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なんかおもしろい『ヘヴィーオブジェクト』(HEAVY OBJECT)。 [アニメ(2015放送開始)]

「ヘヴィーオブジェクト」というアニメがけっこうおもしろい。

hov.jpg
http://heavyobject.net/

二人の若い兵士が、
とにかくいろいろな手段を、
正攻法から姑息な手段まで、
ありとあらゆる可能性をかけて、
戦場で強大な敵を倒していくという、
そういう話。

ただこう書くとありきたりなのですが、
みているとじつは二人ともいっぱいいっぱい、
ただし会話はどこか不思議な余裕があるようなで、
なんか洋画の「リーサル・ウェポン」の、
あの二人の刑事のようでもあり、
「ダイ・ハード3」のあの二人のようでもありと、
とにかく会話が速くなると、
動きも頭の回転も、
そしてまわりの状況もどんどん速くなっていくという、
ちょっとしたノンストップ型の、
アクションアニメというかんじ。

この主人公二人を演じてるのが、
花江夏樹さんと石川界人さんという、
若手二人組というのがとにかくフレッシュで、
勢いと若さにまかせて、
ハイテンションと遊び満点の会話を、
テンポよくすすめていく。

正直あまりにも会話が面白すぎて、
画面みなくても状況が把握できるほど。

ただ最初の頃は、
なんか勢いはあるけど、
ちょっと硬くて聴き心地が悪かったが、
今はそれもなく好調を持続している。

またこのコンビのお目付け役として、
伊藤静さんと横尾まりさんという、
中堅ベテランがしっかりと〆てるのもまたイイ。

そしてヒロインの鈴木絵理さんも、
東本願早苗役とはまた違った、
(イカン、間違って「本願寺早苗」と最初書いてしまった。すみません。)
存在感の強い、
ただしあまり喋り好きではない役を好演している。

絵的には今時のアニメだけど、
会話はちよっと洋画風というこのアニメ。

特に主人公二人が、
ヤバい状況になればなるほど話が面白くなるという、
そこのあたりがほんとよく出来ている。

鎌池和馬さんは、
「とある」シリーズでもそうだけど、
ここというときの盛り上げ方の、
なんというか一点集中の仕方がとにかくうまい。

まわりの今までばらしてあった素材が、
話の山になると一気に話の中央に固まってきて、
一気に速度をマシ白熱化する。

なんで人気があるのか、
今更わかったような気がした。

とにかくこのアニメ、
10月始まったアニメの中でもお気に入りのひとつとなってます。

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「のんのんびより りぴーと」第10話「すごく練習した」をみた。 [アニメ(2015放送開始)]

れんげが補助輪無しで自転車に乗れる話。

ただそれだけの話なのですが、
これがなんかとてもよかった。

特に駄菓子屋こと加賀山楓

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中学生の時から駄菓子屋とよばれていて、
まるで物心つついたときから、
駄菓子屋を経営しているようないわれようの、
そんなちょっと変わったキャラで、
しかも一見無愛想でちょっと怖いかんじの、
そんなふうにもみえるけど、
(じっさい次女のひかげ曰く「土下座が通じない相手」とか。)
じつはなかなか面倒見がよく、
また宮内家とはいろいろと縁があるようで、
特に三女のれんげは、
その幼少時のいろいろな出来事から、
まるで自分の娘のように溺愛している。

だけどそれを表に出すのが恥ずかしいようで、
ちょっと不思議なツンデレとなっている。

そんな楓だが、
作品中は本人以外みな「駄菓子屋」と呼称している。

というか駄菓子屋と呼ばない人もいるけど、
少なくとも本名で読んでる人はいない。

本人はこのことをあまり快く思ってないようだが、
みんながみんななのでなんとなく諦めてはいるようだ。

そんな駄菓子屋とれんげの、
これまでと、
そしてこれからを想起させたようなのが、
今回のこの自転車話。

風邪ひいたれんげに
店を閉めて見舞いにとんできたり、
絵本を腕が疲れる体勢で読んであげたり、
自転車の練習で膝を擦り剥いたれんげに絆創膏を貼ってあげたり、
と、無愛想な言い方とは鰓腹に、
ほんとうによく面倒をみてあげている。

またれんげもそんな駄菓子屋に、
こたつで疲れて寝ているところに、
羽織をかけてあげたりと、
これなどはかつてれんげにリボンを駄菓子屋がつけてあげたら、
そんな駄菓子屋に自分の食べていたお菓子をあげたれんげのそれと重なり、
なんともいえない温もりをかんじてしまった。

その後店を(わざわざ)休んだ日に、
一日れんげの自転車が乗れるように付き合う、
駄菓子屋と弱音を吐かずにがんばるれんげ、

そして駄菓子屋の手を離れて、
ついに一人で走れるようになったれんげと、
それをいつまでもひとりでみつめている
駄菓子屋のカットはなんだか妙に泣けてしまった。

DG3.jpg
DG2.jpg
DG4.jpg

おそらくそこには、
いつかは独り立ちしていくれんげ、
いつかは嫁いでいく駄菓子屋、
それによる二人の別れを暗示しているような、
そんな切ないものがあったのかもしれない。

とにかく、
こういうシーンをじっくりと描くアニメ。
なんか久しぶりにみたような気がする。

宮崎駿監督は最近のアニメに否定的だけど、
こういうアニメもあることもちょっとわかってほしいと、
そういいたくなる話でもありました。

しかしこのアニメといい
「ARIA」といい「夏目友人帳」といい、
なんで深夜枠でやるのかなあ。

もっと違う時間帯で、
もっと多くの幅広い年齢層の、
より多くの人たちにもっとみてほしいものです。

それにしても、
駄菓子屋があまりにもいい人すぎてこれまた泣けた。

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「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」をみて。 [アニメ(2015放送開始)]

gate1.jpg
http://gate-anime.com/

というアニメがはじまりすでに二か月近くたった。

ストーリー的には異世界の軍隊が攻めてきたという、
ごくごくありふれたアニメなのだが、
そこにリアルな日本と自衛隊をぶちこんだという、
かなりユニークな作品。

みていると「戦国自衛隊」とも、
逆「インディペンデス・ディ」ともいえるような、
なかなか面白い作品なのですが、
これが自衛隊賛美のプロパガンダアニメではという、
そういう批判も一部でおきている。

正直言うと、それはあてはまらないと思う。

たしかに自衛隊がいきなり異世界の人間に対し、
異世界民間人を守るためとはいえ、
大量殺りくを行うシーンは、
大義名分はこちらにあるかもしれないけれど
はたしてこれどうなんだろうと、
ちょっと石破さんにご意見を聞いてみたいような、
そんなシーンもあるにはある。

それ以外は自衛隊と軍隊との違いを明確にしているし、
こういう状況らおかれたら、
そりゃこういう展開になるだろうなということで、
別段自衛隊賛美や安保賛成の片棒をかついでいるような
そんなアニメには見えなかった。

むしろファンタジーに現実をぶちこんだら、
いったいどうなるかということを狙った作品ということでは、
「ゴジラ」の初期作品と大同小異という気がする。

ただ放送時期が微妙だったというべきか。

もっともこういうアニメを、
戦前の「のらくろ」みたいな漫画と同じに、
世情を煽るアニメとみてしまう人がいても、
それもまたしかたないと思うし、
民主党政権では問題になっていたかもしれない。

ただ311時の自衛隊の行動や、
今世紀に入ってのアジアの国際情勢をみると、
こういうアニメで自衛隊というものを、
一度真面目に正面から考えてみようという、
そういうきっかけにしてもいいんじゃないのかなあと、
自分などは思ってしまうし、
そこから日本国憲法を再考するのも、
有意義なことではないのかなあという気がする。

まあかたい話になったけど、
とにかくいろんな意味で、
硬くも柔らかくも、
どういう観方をしてもなかなか面白いという、
そんなアニメという気がします。

あと異世界の人間の自衛隊に対する発言が、
自衛隊や軍隊に対する日本における、
そういうものに対しての否定的な発言と、
妙に重なっているのが面白かった。

gate2.jpg

もっと平和な時代なら、
単純にたのしめるアニメなのですが…。

このアニメ、
みている人の心象風景が、
そのまま今の時代の世相をうつす、
そんな作品なのかもしれません。


しかし国会までリアルに出しますか…。

gate3.jpg
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響け!ユーフォニアム第10話の雑感 [アニメ(2015放送開始)]

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滝先生に対する負の部分がでてしまった回だった。

信頼関係の無い団体、
それも上下だけでなく横のそれもないとなれば、
アンサンブルなど形成できるはずもない。

正直砂上の楼閣だ。

あと自分の引き起こした事態に対し、
感情的に生徒を怒鳴ったシーン。

3a09675c.jpg

やったことはしかたないが、
あとでちゃんと生徒に頭さげて謝罪するんだろうなと、
その点も気がかりになった。


それできるかできないかによって、
その人に対する評価とか感情って、
けっこう大きく左右されるんですよね。

自分の負を認識し向かい合い認める勇気が無ければ、
生徒にとやかく指示する資格などないでしょう。

最後再オーディションするといったけど、
するのはいいことだし、
それを全員のそれで決めるというのもうなずけるけど、
これもひとつ間違うと止めを指す危険性もあるし、
部が二つに割れる可能性もある。

そこのところを生徒まかせにするのか、
それとも先生がちゃんと「雨降って地固まる」にするのか。

正直先生がひっかきまわす割には、
その責任の所在があいまいになっているという、
なんか納得いかない部分があるだけに、
ここのところをどう折り合いつけるのか
そのあたりにも注目です。

しかし、
今回のこのゴタゴタ。

ちょっとした気配り等で、
回避する術はいくらでもあったと思われるだけに、
なんかこうスッキリしないですねえ。


ただ救いは中川先輩の性格が「男前」だったということか。

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あれは惚れるねえ。

〆。
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【響け!ユーフォニアム】第9話をみて。 [アニメ(2015放送開始)]

うーん…何というのか。

やっぱりあんまり楽しくないなあというか。

こうなっちゃうんだよなあ…というのが感想。

田中あすかは予想通りの感じ爆発で、
やっぱ音楽からむとこうなるんだよなあ…、
というかんじだった。

17801653144_edd158b023.jpg


あと滝先生。

教師としてはどうなのよというかんじ。

あの言われ方だとモロ弱肉強食で、
プロのオーディションじゃないんだから、
もう少し気配りしろ感大爆発だった。

せめて

「今回は技術だけでなく演奏曲との相性も大きく関係します。
 だから決して単純に下手だから落ちたとは思わないでください。」

という一言くらいつけとけよと正直思ってしまった。

滝先生、
高坂麗奈のいうように凄い指導者かもしれないけれど、
教育者としてはいまいちかなと。

因みに学校の音楽指導には思いやりも大事だし、
それが気配り転じて他人の音を聴くという、
アンサンブルに大切な部分も育むというのが自分の持論です。


ところで気になったのは最大55人というのに、
今の所フルに枠を埋めてないというかんじがしたけど、
ここのところは後で追加するのだろうか。


加藤葉月と中川夏紀はこれからどうなるのかとかも、
このあたりがちと気になってしまうところがあるけど、
原作知らないからこのあたりは今後の楽しみということで。

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しかし加藤ちゃん。
なんか「ずかちゃん」みたいな立ち位置になりつつあるような。
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とにかくなんか細かいところが気になってしまった9話でした。

それにしてもなんかひとりひとりのキャラの掘り下げ方がも
ちょっと「泣き虫ペダル」を思い出してしまった。

やっばこの作品ベースは「スポ根」なのかなあ。
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「響け!ユーフォニアム」を第8話までみて。 [アニメ(2015放送開始)]

自分はこのアニメに対し

「吹奏楽コンクールにおける吹奏楽は音楽ではない」

という言葉を持ち出して、
この作品の今後の自分なりの注目点をつくっていた。

で、ここまできてそれがどうなったかというと、
正直それについてはどうにもなっていない。

完全に固まっているという感じで、
いまだこれから待ちといったところだろうか。

だけどひとつだけ出た感想がある。それは、

「音楽が好きならそれでいいんじゃないの」

ということ。

ようするに音楽が好きなら、
ストイックになって自分を追い込み音楽を極めようとするもよし、
音楽を楽しみとして語り合う友達として気楽に付き合うもよしと、
そういうことなのだ。


そんなことを感じさせる話が第七話にあった。

「なきむしサクソフォン」

田中あすかの話だ。

斎藤葵がそれまでの自分の考えている音楽と、
コンクールに突き進む吹奏楽部でのそれの差異に、
過去のいろいろなことがおっ被さって退部したその姿と、
小笠原晴香部長就任の件と、
田中あすかの部長就任固辞のエピソードがからんだ、
この話のエピソード。


田中あすかは一見ひとあたりのいいフランクな先輩にみえるが、
正直音楽馬鹿というか、
天才肌で音楽以外のひとづきあいにちょっと難があるというか、
音楽以外の人間関係の面で相手の立場に立つ必要を感じない、
ある意味ストイックある意味自己中心的哲学をもった、
ひじょうに面白いキャラクターだ。

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ただこの人は人を引っ張るのではなく、
あくまでも下で支え、
自分の演奏する姿勢や姿でパート全体を動かすという、
そういうタイプの人にみえる。


つまり最強のディフェンスではあるけどフォワードではないし、
ましてやキャプテンでもない。


それに対し小笠原晴香は多少線は細いし、
決定力にも欠けるが、
ひとつのチームをひとつの目的へ牽引し、
そして纏めていく才は、
キャブテンとして田中あすかよりもある。

haruka0.jpg

そんなところがハッキリと、
そしてある意味えげつなく描かれていた。


確かにここでは葵の退部と、
前年におきた大きな事件、
それに対する小笠原と田中の姿勢、
そして現体制のそれと、
当時の想いなどがいろいろと噴出した、
そこそこヘビーな話ではあったが、
個人的には田中と小笠原の二人の、
その立ち位置と気質がはっきりと描かれていたことに、
むしろ強い興味と感心をもったものでした。

さらに各々がじつはかなり相手を信頼信用していることも、
第8話でのお祭りの時のそれで、
さらに念押しされるように描かれていたのもよかった。

次回はその上でオーディションが開かれ、
主要キャラがどうなっていくのか、
またそれに落ちた人たちはどうしていくのかというところに、
またいろいろと人間ドラマと、
そして各々の人間性や性格といったものが反映され、
いろいろとひとつふたつと話が膨らんでいくんだろうなと、
原作を読んでない自分にはそう感じられたものでした。

まあハッキリいっちゃうと田中あすかと小笠原晴香。
この二枚看板がいるだけでも、
先生はものすごく楽してると思う。

あとは強力なフォワードが一枚できて、
バンド全体を引っ張ってくれればもういう事はないのですが、
それが高坂麗奈なのかどうかは乞うご期待といったところか。

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引く、纏める、支える、の三点がしっかりしていれば、
たいていのチームはいい結果が出るはずなので、
はたしてそうなりますか。

といったところです。

ようするに最初いいました、
「吹奏楽コンクールにおける吹奏楽は音楽ではない」
などというものは、
今のところあまりテーマにもなっていないのが現状。

はたしてこれがどうなるのかも、
個人的にはまだまだ興味津々継続中です。

まあもっともここを突いていくと、
この作品の展開や雰囲気をみていると、
よりけっこうヘビーでしんどいものになってしまうので、
それもどうかなとは最近思っているのですが…。


それにしてもこう考えると主人公の立位置、
じつに面白いところにおいてる作品です。

なにしろ話の中央にはいるのに舞台の中央にはいないのですから。


〆。

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「電波教師」の声優について。 [アニメ(2015放送開始)]

もう今更ではないけど、
4月からはじまったアニメ

「電波教師」
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http://www.ytv.co.jp/denpa/

の声優に対するそれが凄い。


というより真っ直ぐに言ってしまうと、
出演している松井玲奈さんの演技が下手、
というそれがとにかくすごいのだ。

さすがに放送が始まって一月半もたつので、
そろそろ収まるかとおもったが、
これがなかなかそうでもない。

で、ここまで一通り見た松井さんの感想ですが…

「やっぱ下手だわ」

です。

うーん、ヘタウマとも違うんですよね。

なんというのか、
演技しようという気持ちは伝わるんだけど、
ようするに棒読みに近いというかんじだろうか。

演奏でいうと音程が上がり切らない、
そして綺麗にカープが描けない、
といったことにつきるのかもしれない。

やってる方向性は間違ってないし、
捉えてる部分も悪くないんだけど、
ようするにつきぬけてないというか、
思い切りが悪い。

それは声がデカいとかそういうことではなくて、
やはりどこかに迷いというか、
こんなはずではなかったという、
そういう部分が足をひっぱってるという感じなのだ。


もちろん演技の基礎的な部分もあるかもしれないけど、
自分にはむしろそういう部分から感じられる、
なんか後ろ向きの気持ちが、
結果突き抜け感の無い、
上がり切らない曲がり切らないものになっていると、、
そんなふうに感じられてしまう。


松井さんの演じている鑑 純音は、
兄をいちばん理解しているし好きだから、
逆にいちばんおもいっきり殴れるという、
なかなかストレートな感情表現を持っているキャラだが、
そのキャラの思い切りのよさが、
これまたはなはだ今の松井さんの演技と相性が悪い。

声質とかはそれほど違和感はないのだから、
たいへんなのはわかるし、
まわりもかなりの達者な人たちがいるので、
その演技とどうしても対比されてしまう辛さもあるだろうが、
このへんはもうひと踏ん張りだけしてほしいところ。

いっそのこと語尾に無理に表情つけずに、
潔くバッサリ切るという手もあるかもしれないけど、
こればかりは当人の決めることなのでこれ以上は言えない。

ただ第一話の頃に比べるとかなりよくなってきてはいるので、
慣れと余裕がでてきているのなら、
もう半歩だけ思い切りを出してほしいところです。


尚、自分はこの作品、
松井さんの声よりもむしろ毎回冒頭で流れる
「YD」の解説の方が正直気になってしかたがない。

あれ毎回みてるとちょっとしんどいです。

以上です。
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比企谷八幡にみる難しい部分 [アニメ(2015放送開始)]

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」
http://www.tbs.co.jp/anime/oregairu/

という番組が今放送されている。

そこの主人公に「比企谷八幡」という人間がいる。

hh.jpg

じつはこの人間の評価が世間のそれと自分のそれと、
随分かけ離れているのに最近ちょっととまどっている。

世間では自ら汚れ役を買って出る男気のある奴、
という感じで評価されているがじつは自分にはそうは思えない。

ではどう思っているのか。
正直かなり辛辣なので、
読みたくない人はもうここでやめた方がよいと思う。

比企谷八幡。

あまりにも周囲を信じてない。

というより自分が犠牲になればうまく回るという考え方は、
一見綺麗で美徳なそれにみえるけど、
それは自分以外を信じていないという裏返し、
つまり他人の表層的な動きは捕まえられても、
その内面を見透かせるだけの人生経験というか、
撃たれて得る類の経験値が無さすぎるあらわれではないか。

もっときついこと言えば、
自分の内面が傷つくのをいちばん恐れているのが自分自身。

外面はいくら傷ついてもかまわないから内面だけは勘弁してという、
かなりの弱さをじつは押し隠しているようにみえてしかたがない。

このあたりは特に二期になって顕著になってきている。

雪ノ下や由比ヶ浜 はそのあたりがうすうす見えているだけに、
余計そのあたりが苛立たしく感じているのかもしれない。

とにかくなんというか、
他人をなんとかしてやってあげようということよりも、
無意識に自分を装うことに力を入れ、
結果まわりの人間の能力を軽視するかのような行動をし、
「俺はおまえたちよりあたまがいい」
という自尊心を心の拠り所にしているような、
そんなふうにすらここ数話は感じられる。

もちろん本人はそんなことを思ってはいないだろうけど、
その行動をもし膝詰めて今のような言葉で詰めていったら、
おそらく逆上してそのまま席を立ち二度と会話をすることなどないだろう。


このためなのか、
一期のときのような面白さというか、
斜に構えた面白さはかなり後退、
自分本位の鼻持ちならないような雰囲気が、
この二期は最初からしていて、
正直みていてちょっと不機嫌になりつつある。

まあこの先どうこの鼻持ちならない雰囲気と、
そこから醸し出される閉塞感が変わっていくかは分からないが、
久しぶりにみていて不機嫌になる、
だけどそれどいて目を離せない作品とキャラに出会ったと、
そんな今はかんじです。


とにかくこれからを、
複雑に楽しんでいきたいと思います。


そういえばこのまえ北鎌倉から雪ノ下をとおって比企谷の妙本寺まで歩き、
そのあと由比ヶ浜商店街をぶらぶらと歩いた。

関係無い話で〆。



余談ですがじつはこの項のタイトル。最初は、

「比企谷八幡にみる汚い部分」

というかなり挑発的なタイトルだったんですよね。

ただ本文すすめていたら汚いというより、
弱いというイメージの方が強くなってきて、
それで結局「複雑」という言葉に置き換えてしまいました。

比企谷八幡に対するイメージが今後自分の中でどうなるか。

じつはこれもまたこのアニメにおける楽しみだったりします。


※その後5話をみた。

あまりにも小町ができた妹で泣けた。

しかしほんと悠木さん自然な演技がうまくなったなあ。
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「吹奏楽は音楽じゃない」と「響け!ユーフォニアム」 [アニメ(2015放送開始)]

「吹奏楽は音楽じゃない」

こういう言葉を聞いたことがあるだろうか。

クラシック音楽好きの層からあがっている、
比較的根強い意見である。

しかもけっこう昔からある。

誤解を招くといけないのであれなのですが、
この言葉の本意をうまくあらわした一文があった。

それは以下のようなものです。
(一部脱字と前後関係から意味が伝わらない部分を訂正割愛等していますが内容は変えていません。)

--------------------------------------

「日本の学校がやっている」「吹奏楽部」がやっている「吹奏楽」はハッキリ言って「音楽」ではありません。

あれは「競技」です。

吹奏楽が「音楽」だと主張したいなら、何故吹奏楽コンクールに出場しなければならないのか、その正当かつ客観的な理由を「吹奏楽部」の面々から聞きだす必要があります。

~(中略)~

私は吹奏楽も立派な音楽だと思っていますし、吹奏楽を否定はしません。

ただコンクール一辺倒の吹奏楽部がやっている「吹奏楽」は絶対に「音楽」ではなく、 コンクールに出場するための「競技種目」でしかないと思っております。

~(後略)~

--------------------------------

この原文はさらに続くがそれはかなり厳しい表現なので、
ここではそこの部分は割愛する…というより、
自分はそこまでは思っていないので…。

だけど正直ここに記したものには自分も同意見だ。

高校の吹奏楽もコンクール等がかかってきた場合、
確かに高校野球等のそれと大差無しと自分も思っている。
(正直、音楽コンクールや指揮者コンクールなども同系列だと思うけど、あれはその後人生や生活そのものがダイレクトにかかってくる面が大きいので、吹奏楽コンクールとは若干もっている意義が違う部分がある。)

ようするにボールか楽器の違いということだ。
これは上記の一文の後半にも指摘されている。

もっとも競技種目がいけないというわけではない。

競技だって感動だって感銘もある。
素晴らしいものであるということを否定する人など皆無といっていいだろう。

だが音楽の本質はその「競技」なのかと問われたら、
「否」とほとんどの人が答えるだろう。

ようするにそことの部分との兼ね合いということです。
まあこれにジレンマを抱えている人も当然いるとは思いますが。


ところでなんでいきなりこんなことを言いだしたかというと、

「響け!ユーフォニアム」

という高校吹奏楽部のアニメがはじまったからだ。
しかも全国大会がらみの。

この原作も自分は未読なので、
これからどうなるかは分からないが、
正直この根深い問題を果たしてどう扱うのか、
自分としてはものすごく興味があるし、
結論によってはかなり辛辣な感想が飛び出す可能性もある。


まあこのあたりは最後までのお楽しみというところだけど、
こういう考えというものが、
少なからずクラシック音楽の層には根深くあることを意識して、
この作品をみるのも面白いかと。


乞うご期待です。

無題0.jpg
http://anime-eupho.com/
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