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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」10&11話をみて。 [アニメ(2018放送開始)]

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http://violet-evergarden.jp/

第10話 「愛する人はずっと見守っている」
第11話 「もう、誰も死なせたくない」

を続けてみた。

それまでのこの作品は戦士として生きた主人公の、
「愛」
というものをさがす心の旅のような趣だった。

だがこの二つの話はそれだけではなかった。

10話では人の想いが年月を超えてそれを伝える話。
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11話では戻る事の叶わぬ地へ想いを伝える話。
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ともに送り手が二度と会う事の無い最愛の人へ、
その想いを年月や距離を超えて伝えていくという内容ですが、
そこには人の「命」というものと正面から向き合うという、
そういう部分が「愛」と絡めながら話の前面に出て来るというもの。

だが話はそれだけではすまないものだった。

それを仲介し伝える事になったのが、
かつてはたしかに環境的な問題等があったとはいえ、
その当時かけがえのない「命」を、
機械的といえるほどに奪いつづけた主人公だという事。

しかしその当時とは違い、
本人は少しずつ人としての感情を呼び起こされ、
心の立ち位置が大きく変わってきている。


このためこの二つの話は、
「命」を奪い続けてきた者が、
「命」の大切さを心に刻み込まれていくという、
「命」という物に対しての劫罰と贖罪の物語という、
そういう面が強くあらわれていたように感じられた。

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そのためこの両話での主人公の涙は、
ただ悲しくて泣いたというだけでなく、
「命」というものに対するそれを魂に刻み込まれていく、
ひとつの痛みからくるそれのようにも感じられた。

こう感じられるのは、
おそらくさらにひとつ前の話、

第9話 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

が大きく影響している事は確かだと思う。

この話がおそらくみている人の心に深い感銘を与えるのは、
そういう部分があるからかもしれない。

自分は原作を読んでないので、
この考えは的外れなものかもしれないけど、
アニメをここまで見たそれとしては、
以上のような事が感じられた。

けっこう愛情深く、そして厳しい一面も併せ持つ名作です


しかしこういう作品、
「宇宙よりも遠い場所」もそうだけど、
もう少し早い時間帯での再放送もしてほしい。


あと深夜アニメだから質が低いとおもっている人たちにも、
ぜひこれらの作品をじっくりと見てほしいと思った次第です。




余談

そういえば第11話に須藤祐実さんがマリア役で出ていたけど、
須藤さんのTVアニメなんて何年ぶりにみただろうか。
近年はハーマイオニー役という印象が強かったのでとても新鮮だった。

ドゥーニャからもう15年かあ。
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