SSブログ
アニメと音楽 ブログトップ

「あにげっちゅ 夏だ!ブラスだ!アニソンだ!」公開収録に行く。 [アニメと音楽]

生まれてはじめてラジオ番組の公開収録に行く。

じつはこの収録、
応募形式だったのですが、
当たりハガキが来ているのを知らず、
当日午前中にそれに気づくというドタバタ。

倍率五倍だったというので、
あやうく外れた方に不義理な事をするところでした。

ただ会場はやや後ろに座席が余裕が出ており、
こういう場合の歩留まりの難しさをあらためて感じました。

因みに番組名はこれ。
DVC00007.JPG
https://www4.nhk.or.jp/anigechu/

当初はMCが徳井青空さんで、
ゲストが足立梨花さんと東京ブラススタイルのみなさんだったはずなのですが、

DVC00001.JPG
DVC00004.JPG

最初からすでにこんな感じではじまったせいか、
徳井さんと足立さんがMC担当で、
東京ブラススタイル(以下「ブラスタ」と略)がゲストでメインみたいな、
なんかそんな感じのつくりと雰囲気になってました。

しかしお二人のコスはなかなか再現度の高いものでした。
DVC00002.JPG
DVC00003.JPG

最初は徳井さんのお二人のいろいろなお話の後、
ブラスタのみなさんをお呼びしてのミニライブとなりました。

DVC00005.JPG

ただこれがミニと呼ぶにはかなり本格的で、
ちょっとした夏のジャズフェスの1ステージ級のものがあり、
途中お二人のMCやブラスタメンバーの紹介、
そして徳井さんのSAXを絡めて、
だいたい一時間程あったような気がします。

演奏されたのは徳井さんと足立さんのリクエストも含めて、
確か5曲ほどだったような。

ただ聴いていて実際はその曲数以上の聴き応えで、
音といい舞台上のパフォーマンスといい、
かなり華やかで見せ場の多い舞台となりました。

ところでこの日舞台上のブラスタですが、
舞台後方にリズムセクションが、
左からキーボード、ドラムス、ベースと並んでいて、
ドラムの右足を軸に片方はキーボードの左手、
そしてもう片方にベースという、
低音がひとつのラインで後ろを支えるというもの。

そして前面にはホーンセクションが左側から、
テナーSAX、アルト&ソプラノSAX、TP×3、TB×2、
という具合にスタンディングで並んでいて、
正面にトランペットが三人、
その両サイドを二人のサックスと二人のトロンボーンが挟む形になっています。

つまり全体をみると、
センターのペット三人を両サイドと後方から包み込み、
ペットの輝かしい音が、
分厚い響きの中から飛び出して聴こえるような感じになっていました。

ただ舞台上でホーン七人はかなり動きが活発で、
目まぐるしく立ち位置が変わるため、
常時この配置の演奏というわけではありません。

このあたりの資格的な面白さはラジオでは伝わらないのが残念。

しかしペット三本というのはかなり華やか。

そういえば「三」という数は、
キリスト教の「三位一体」という言葉もあってか、
ひじょうに神聖な数と考えられていたらしく、
バッハの大作「ロ短調ミサ」も、
トランペットが三本使われていたことを何故か急に思い出してしまいました。

ところでブラスタのサウンドですが、
しっかりとしたアレンジの中で書くソロが割り当てられているといった、
そういうスタイルにこの日は見てて感じられ、
それを思うとサウンドとしてはジャズのビッグバンド、
それもベイシーのようなカンザスシティスタイルではなく、
グッドマンやミラー、
もしくはハーマンケントンといった、
白人系スイング、もしくはウエストコースト系のような、
そういう流れをサウンド的には組んでいるような感じがしました。

ペットやサックスのパドルみたいのもの織り込まれてましたし、
リズムセクションの各自のソロもちゃんとあったりと、
舞台上の動きはかつてのそれらとはもちろん違うものの、
曲はすべてアニメでもサウンド的にはとても懐かしいという気がしました。

ここでちよっと感じた事に、
かつてのグッドマン、ミラー、ハーマンケントン全盛の時は、
演奏時には各々当時リアルタイムの曲が多く、
それがまた勢いと輝かしさを、
後年よりも強く感じさせていたのですが、
今回のブラスタが同様になかなか強烈だったのは、
この日演奏された曲のほとんどが、
作曲年代は多少バラつきがあるものの、
未だにオールディーズではなく、
リアルタイムの名曲としての鮮度を持っていたことが、
それらに拍車をかけていたのでは?という気がしました。


などとそんなことを考えているうちにあっという間に御開きとなってしまいましたが、
収録はだいたい75分程。

あとはここでもUPしている写真を、
NHKらしいなかなかのやり方でいただいたりとで、
最終的には全体で100分程のそれとなりました。


しかしこの日の番組。

繰り返し言いますけど、
本来のレギュラーは徳井さんのみなのですが、
なんかどう見ても徳井さん&足立さんがレギュラーにみえてしかたなかったです。

この日だけのコンビではちともったいないかと。

終了後外に出るとやや涼しい雰囲気となってました。
A01.jpg


因みにこの模様は7月29日(月)と翌週に、
同番組生放送時に紹介されるとのことです。

とにかくとても貴重な体験、
そして素晴らしいライブを堪能させていただきました。

以上で〆

DVC00006.JPG
nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:アニメ

Yahoo!知恵袋雑感 [アニメと音楽]

昨年8月末から今年8月末までYahoo!知恵袋に参加した。

当初から長くても一年以内くらいの参加と決めていたので、
やめるときもそんなにこれといったあれはなかったのですが、
ただひとりだけ、
プロフィールのところに書き込んだそれを読んでくれたのだろう、
「じつにもったいない。いつかまた戻ってきてほしい。」
と書いていただいた方がいたが、これにはちょっとくるものがあった。

主に質問したり回答したところは
「クラシック」「アニメ」「声優」
の三部門。

そこではなかなか面白い質問もあったけど、
周期的に同じ質問がくるのも面白かった。

その中でも「声優」のところでかならず来たのが

「声優になりたいのですが」

というもの。

ただその中にはあまりにも読んでいて厳しいんじゃなかろうか、
という人も正直いた。

できるかぎり前向きな回答をしたつもりだけど、
甘い顔をした発言というのはやはりできなかった。

自分は大昔いくつかの養成所の試験を受けたことがある。
ぜんぜん演劇どころか放送部の経験もない。
ただ実施要項をとりよせて
それに沿った事前の考えと方向だけを考えて、
そのままの勢いでやってしまったものだった。
ただ心がけていたのは、
ふだんの自分をできるだけ出してとにかく楽しむという、
そういう気持ちだけ。

結果は一応どれも受かったけど
直後にいろいろとあってそちらの道には結局進むことはなかった。

だから受かることよりもその後のことの方がとにかく心配で、
若いうちだからたしかにがむしゃらにやるというのもいいけど、
若くない時期になる前の自分に対しての決着のつけかたが、
場合によっては必要な方がかならずでてくるはずだ。

それを本人をみていないで
書き込まれたそれだけでそのことまで考えを進めると、
なかなか甘いことなど言っていられないのだ。

自分はたまにそれらの回答をした人たちを、
後々その後どうしてるかを履歴をみてまわったことがある。

中にはもう声優のことなどすっきり忘れてしまったような人もいたが、
むしろその方がこちらもなんか安堵してしまうのがまた不思議だった。

「クラシック」でもいくつもあった。

そのうちのひとつが夏休みの宿題のそれ。
中には教えてあげてもいいだろうというものもあるけど、
ほとんどが感想を書いてくれとか、
検索かければすぐわかるような簡単な調べもの。

ようするにまとめたり考えたりするのが面倒なので、
丸写しできるようなそれがほしいみたいなのだが、
これには正直こちらもたまげてしまった。

申し訳ないがこれらのほとんどは黙殺させてもらった。

あとなぜかここでもクラシックのカテゴリーは荒れていた。
以前いくつかのクラシックのBBSでもそういうものがあったが、
何年たっても変わらないものだと、
これにも正直なんともいえないものを感じてしまったものでした。

そしてやはり以前ある方がメールで指摘されたことなのだが、
保守的というか懐古趣味というか、
温故知新の知新が欠落した方がかなり目についたこと。

正直自分もかなり頑固で保守的なところがあるけど、
自分より若い世代の方がより頑迷なのではないかとさえ思った。
これは一部評論家や音楽雑誌だけの問題ではもちろんない。

この件については自分が最後の頃に質問として投げかけたものがある。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1369927253

ここで得た回答のすべてがじつに多くのことを示唆してくれていた。
このことだけでも知恵袋に参加したかいがあったと言っていいだろう。

まあとにかくいろいろと貴重な経験をそこではさせてもらった。

中には正直失礼なものもあるにはありましたが…。

ところでこの知恵袋には「カテゴリーマスター」というシステムがある。
いわゆるベストアンサーに多く選ばれると勝手に選出されてしまうというものだが、
自分もこれに二か月ほどなっていたことがある。

が、これは正直変に回答を強要されているような気がしてしかたがなかった。

とにかくこれになったら積極的に回答をしないといけないのではないかという、
そんな強迫観念がとにかくこの間はしまくっていた。

そのためかなり無理なペースで答えていたところがあったけど、
さすがにこれではもたないので、
途中で気づかれないように少しずつ回答を減らし、
なおかつベストアンサーになりにくい質問に答えていくことにより、
ベストアンサーを減らしカテゴリーマスターから撤退するということにした。

おかけでその後は悠々自適に質問や回答をすることができるようになった。

とにかく面白いといえば面白いが、
いろいろとむずかしい面もあるこの知恵袋。

やってみるのも一興かもしれません。
詳しくは↓へ。

http://chiebukuro.yahoo.co.jp/
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

画面と演奏 [アニメと音楽]

かつて東宝で特撮を担当し「神様」といわれた故円谷英二監督が
特撮で表現するのがむつかしいのは「火と水」と言っていたことがある。
これと同じでアニメで一番むつかしいのが
じつは音楽を演奏しているシーンということができる。

アニメにおいて音楽というのはけっこう昔から重要で
オープニングやエンディングだけでなく
いろいろなシーンで忘れられない音楽がかかっていたことがある。
特にスペースオペラとして名をはせた「宇宙戦艦ヤマト」から
その傾向が強くなっていったような気がします。

だが…にもかかわらず
楽器を演奏するシーンはいつも駄目駄目。
つまり音楽と演奏シーンが常にあっていない
ピアノでもバイオリンでも
まるで別の曲を演奏しているがごとくあっていない。

機械的に弓や腕が右に入ったり左に入ったり
悪いことをゆうようですが
楽器を演奏するシーンでは
もうそこだけ観客を写すとか
何か代替画面にするとかして
最低でも手元をうつさないようにするとかしてほしい。
止め絵にしてもいいと思います。

たしかに無理すれば
例えばまたひきあいに出してしまい申し訳ないのですが
「涼宮ハルヒの憂鬱」での文化祭における軽音楽部のそれや
「NANA」におけるLIVEシーンなどは
細かい描写や光をうまく使用してのそれで
かなりうまく見せているので
できない話ではないのですが
それにこだわってしまうとかえってそこがういたり
他の制作行程にしわ寄せが来たりする可能性があるので
そこまでしなくてもいいから
せめてあわない画像だけは使用してほしくないという気が強くします。

気にならない人には気にならないかもしれないけど
なる人にとっては口と台詞が合わないくらい気になってしまう場合がある。
正直興ざめしてしまうことすらあるので
神経質と思われるかもしれないけど
とにかく今後はできれば一考を要してほしいです。

まあとるに足らない作品ならともかく
自分にとってけっこう好きな作品にこういうシーンが多いようで
それだけにさらにまた気になってしまうし
今回のように言葉が荒くなってしまうようです。

神経質なんでしょうかね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:アニメ

アニメの中のクラシック2 (EVAとハルヒ) [アニメと音楽]

以前
「アニメの中のクラシック」
というタイトルでひとくさりやったことがある。
http://blog.so-net.ne.jp/ORCH/2006-04-30

これはあのハルヒでクラシックが使用される前のもので
今みてみると、いいタイミングで書いてあったという気がしました。
今回はこのハルヒ放送の後の雑感ということですすめてみたいと思います。

クラシックを多用して話題になったアニメとしてはEVAがあります。
これはもう誰もがご存知のとおりでして
「第九」「メサイア」そして「パッヘルベルのカノン」なども使用されました。
だいたいは作品の後半以降、もしくは劇場版でではありますが。

ハルヒでもやはり使用されたのは放送後半ではありましたし
EVAと似た感覚を感じさせるということで
見ている方としてはそんなに違和感も驚きもなく
「以前EVAでもめがっさやってたなあ」くらいの感じだったと思います。
ただよく考えてみると
使用動機というか使い方は若干違いがやはりあるようです。

EVAの場合はどちらかというと雰囲気というか感覚
もしくは装飾として使用されていたというかんじがじつは個人的にはしています。
「この場面ではこういう音楽を使用してみよう
全体ストーリーとしてもあっているし雰囲気的にも作品のそれに沿っている」
という考えがベースになって使用された、というかんじにです。

別にこれは悪いことでも何でもありませんし
よくそこに感覚的に閃いた、という驚きの方が今でも強くあります。
ただ時間が経っていくとなんというのでしょうか
クラシックを使用するということでこのアニメにクラシックのもつイメージ
つまり「高尚」「深遠」「精神性」という
いわゆる今までのアニメとはちょっと異質とおもわれるものを混ぜ
一般層にも注目させる
もしくはこのアニメは「高尚かつ深遠」な精神性がじつはあるのだということを感じさせ
クラシックというもののもつ一種の「ブランド」を利用したという
そんな部分を感じさせるものが個人的にあったことも事実でして
それはかつて読んだ
ジャズにブロックコードを持ち込んだ人が
カレッジコンサートで熱狂的に受けた理由として
今までのジャズになかった「何か高尚なもの」がそこに感じられたことに
多くの若者が熱狂したことがあるという一文に相通じるものがある
そんなものともまたダブったこともあり
かなり複雑な気分になったものでした。

ところが今回のハルヒはたしかにEVA同様クラシックを持ち込んだものの
そこにはそのクラシックのもつ特性だけでなく
その持っているいくつかの部分に「こだわった」という
そんな印象を強くもちました。

例えばショスタコーヴィチのレニングラードを使用のときも
それをシリアスに使用せず
現実におけるゲーム音と、仮想世界内における原曲とを絶妙につなげるという
ほとんど作曲者が聴いたらのけぞってしまうような使用をしているところなど
「高尚」や「精神性」などすっとばした
この曲のもつリズムと戦闘描写(実際には単純な描写ではないのですが)の面にこだわった
そんなつくりとなっていますし、
最終回でのマーラーの8番はその歌詞とストーリーとの合致に
これまたこだわったつくりとなっています。

また使用されたどの曲も演奏時間が30分を遥かに超える
交響楽団使用による大曲のみ使用されていたり
無理にこじつければ、
どの曲も「スラブ」というものと結びついてくるという共通項があったりと
このあたりにもこだわりがあるような気がします。

もともとこのアニメはハルヒのひたすら「おもしろいこと」へのこだわりから発生した
というより、そのために集められたキャラがそのために創られた?世界で
ただただ「おもしろいこと」にこだわったためにつくられていったストーリーということを思うと
音楽の使い方にせよ、バンド演奏の描写にせよ、長門の使用したパソコン描写にせよ
こだわったつくりに彩られているのはあたりまえといえるのかもしれません。

EVAが確立した
クラシックがアニメにとって「高尚」や「精神性」というものへの装飾品というものから
ハルヒは
「こだわり」への手段として手のこんだ使い方が可能な食材のひとつであることをも証明した
そんな感じが今はしています。

それにしてもEVA放送終了の約十年後にはじまったハルヒ。
この二つの作品が十年という時間をまたいで
アニメにおけるクラシックのそれをいかに面白くしてくれたことか。
まあ、これを苦々しく思われている方もいらっしゃるとは思いますが
このことがクラシックという古いスタイルの音楽がなぜ何百年も聴きつがれてきたか
その一端を垣間見れたような気がしたものでしたし
クラシックとアニメのもつ特性の一部がこのことによって際立ったところもあり
とにかくいろいろと面白いことに遭遇できた事柄でもありました。

ただ次のそれまでまた十年というのはちょっと勘弁でして
もうすこしいろいろとやっていただきたいというのが本音です。

もっとも濫作濫造的実験だけはあれですが…。

(追伸)
それにしてもネットによってもたらされる情報はほんとうにありがたいものが多いです。
おかげでハルヒで使用されたクラシックの演奏者もいろいろとわかりました。

そういえばだいぶ前ですが「ルパン三世カリオストロの城」で
クラリスと伯爵の結婚式に使用されたオルガン曲を尋ねたら

◎JSバッハの「パストラーレ」ヘ長調BWV590の第3曲

というふうに教えてもらったことがあります。
おかげでその曲だけでなく
BWV590のオリジナル全4曲をその後知ることができましたし
今ではその全4曲がお気に入りとなっています。
便利な時代になったものです。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

アニメの中のクラシック音楽 [アニメと音楽]

アニメのBGMにはいろいろなものがある。
それはジャンルによって千差万別なのですが
けっこうクラシック、もしくはそれに似たものをよく耳にします。

たしかにアニメとクラシックの関係はディズニーのファンタジアを引き合いに出すまでも無く
けっこうその関係は古く密接なものがあります。
特にオーケストラがらみのものが多いのですが
考えてみるとオーケストラの語源というものが紀元前ギリシャにまでさかのぼるらしく
なんでもギリシャ劇を演じるときにダンサーと楽師達のいた場所がその語源というのですから
舞台、もしくは演劇につけるということ
つまり動きや演技につけるということには決して無縁ではない
むしろその後のバレエ、歌劇、歌曲、などの発達や歴史を考えると
アニメのバックに既存の曲、もしくはそれに似た新曲がつけられても
本来なんの不思議も無いわけです。

ただ劇場、演奏会場、サロン、野外、教会、等々
その会場や使用目的が多彩となっていったことにより
クラシック音楽といわれるもののいろいろな要素が拡大していったので
その拡大していった別の部分(例えば交響曲や協奏曲、ピアノ音楽等々)により
そういうこととは無縁のものという感覚が一部できてしまった
つまり純然としたクラシック音楽というジャンルの中だけで考えてしまうことにより
その音楽のもつ特性もまでもその枠におしこんでしまっているような
そんな部分がこちらに出来てしまったということはあるでしょう。

というわけですから本来はいろいろなところでそういうものを耳にしてもいいわけでして
CDでも交響曲とか交響組曲のようなものが登場しても
別段変わったわけではないと思います。
(EVAや銀英伝のように既存の曲があれだけ使用されたものは珍しいかもしれませんが)

ところで自分がクラシックの曲の使用で一番印象に残っているのは
「るろうに剣心」における京都編に入る直前
薫と京都に旅立つ剣心が夜別れのシーンでかかるのが
マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲。
これがまた最高のタイミングでかかるのですが
この歌劇の内容ともストーリーがそこそこマッチしていますし
この曲はすでに明治時代に日本でも演奏されていたこともあり
作曲年代も剣心晩年の頃ということもあって使用されたのかもしれません。
とにかくそのときの画面の雰囲気と
それを実にうまく高揚させなんともはかない余韻をもたせることに
音楽が最大限の力を発揮しており今でも忘れられないシーンとなっています。

(余談ですが「るろうに」原作の和月さんは新潟出身のようで
そのためかその登場人物はなぜか長岡というか中越の地名に因んだ方が多く
自分も中越出身のためか随分耳に馴染んだ名前がでてきたのに
当時ちょっとおもしろく感じていたものでした。)

「SEED」でもけっこうその作品からの名前が引用された大作曲家ワーグナーは
「詩は男性で音楽は女性」と言われたようですが
アニメの中でクラシック音楽というものが今後どういう形でいろいろ使用され
それがどのように効果をあげていくのか
個人的にけっこう気になっている部分です。

(追加)
それにしても既存の曲でけっこうアニメや映画音楽に影響を与えているものが多い。
例えば「青少年の為の管弦楽入門」で有名なブリテンが作曲した
歌劇「ピーター・グライムス」より 4つの海の間奏曲、これなどは
聴いていてアメリカのアクション&ディザスタ ー・ムービー系の音楽の祖みたいだし
ヴォーン=ウィリアムスの「ヨブ」などは
「さらば宇宙戦艦ヤマト」における彗星帝国のテーマをモロに想起させる部分がある。
バックスの「ティンタジェル」もかなりのスペクタクル映画サウンドだ。

考えてみると20世紀のイギリス音楽には
かのホルスト「惑星」をみてもおわかりのように
けっこうこの手の曲があるように感じられます。

また大西洋を隔てたアメリカの作曲家コープランドの曲にもけっこうそういうかんじの曲が多く
「ビリー・ザ・キッド」「エルメサロン・メヒコ」「アパラチアの春」
そしてなんといっても最高にカッコイイ曲というかひょっとして
交響曲史上最もカッコよくてスペクタクルな曲といってもいい交響曲第3番などは
その後のそれらのジャンルにかなりの影響を与えているといってもいいと思う。
(ベンジャミン・フランケルの書いた「バルジ大作戦」などはモロに影響を受けている)
特に終楽章にメチャクチャ有名なテーマをもっているこの交響曲第3番は
今からちょうど60年前の10月18日に初演された曲なのですが
とても60年前(昭和21年)の曲とは思えないものがあります。

まあ考えてみるとコープランドはウエストサイドの作曲家
かのレナード・バーンスタインの先生だったのですから当然という気もします。
このあたり正直もっと聴かれていいような気がします。

しかしそれにしてもコープランドの交響曲第3番!なんでこんなにカッコイイの?
誰か許可とってアニメでも使用してよ。
ただかなりスケールの大きな曲なので
映像が負けちゃう可能性があるのが難点かな?


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ
アニメと音楽 ブログトップ