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神無月めぐみ雑感 [アニメ(2006放送開始)]

おそらくこのblogはじまって以来イザーク
http://blog.so-net.ne.jp/ORCH/2005-12-21-1
についで二人目のキャラクター単独項目。

第20話 「激突!西山勘九郎VS神無月めぐみ」
を観て書くことを決めたのだが
正直これほどブラックなキャラは21世紀初かもしれない…

…というくらいとにかく「黒い」
ひとによっては「どす黒い」という言い方をするかもしれないが
とにかく黒い!

以前はたしか

「子供のときいじめられたトラウマからきたという部分もあることをおもうと
本来はそういう性悪でもない、
だがあれは美輝の言葉を借りれば「思い込みの激しい奴」ということなので
それが極まった部分が不幸にしておもいっきり屈折してしまった結果と言えるのかもしれません。
(まあ十歩譲って悪い奴だが憎めない奴…かな?」

と書いたが、完全に前言撤回である。
とにかく黒い!しかも一見清楚で愛らしく、しかも爽やかな頑張りやさんにみえるだけに
その陰湿で姑息な部分がさらに黒くみえる。
フォースの暗黒面すら明るく見えるくらいだ。

たしかに努力は認めるが
その方向性があまりにもあまりにもである。
とにかく久しぶりに食えないほど黒いキャラをみた。

それとちょっと愛すべきひたむきな馬鹿っぷりもじつにいい。
それに美輝ほどではないがそこそこ強い
「強くて」「悪くて」しかも「笑える」の三拍子
さらにみかけは「可憐」だしおまけに「メイド」である。
ある意味「ブラックラグーン」のロベルタとならぶ最強のメイドキャラかもしれない。

違いは銃器と串の違い、それに基礎体力の差くらいだろう。
ただ体力が無いといっても
第14話 「潜入!鬼の巣」 ではあの西山勘九郎の大きな身体を
片手で川に引きずって捨てに行ってたし
第20話では、やはり片手でエプロンにいた勘九郎をボコボコにしていたのだから
そんじょそこらの「お嬢様」とは桁違いのパワーはある。

ただそれ以上に
第15話 「確かに奴は最強に見えた」での
いつ持参したのかフランスパンを抱えてポーズをとるそれや
第8話 「私があなたを導きましょう」
で茅原先生を「死に立て!」と言い切ったその発想と思い込みの凄まじさ
そして第20話の勘九郎との一輪車による電車ごっこなどの
その素晴らしいほどの馬鹿っぷりはほんとうに愛すべきものがある。
とにかくただのブラックなキャラではない。

この作品
本能第一主義の美輝
真面目で律儀な勘九郎
そして
可憐で姑息でブラックなめぐみ

という自分に素直すぎてすぐ真剣に熱くなる
この愛すべき三馬鹿大将がおりなす素敵なファンタジー
しかも最後に大きな盛り上がりをみせると
決まっておかみさんが乱入しすべてをストップさせてしまう
おたのしみはここまで、あとはまた来週…
というWWEばりのアメリカンプロレス的お約束の結末。

これほど爽快でショーアップされた作品というのも
ちょっと珍しい気がします。
そしてその中でもこの作品の華なのか毒なのかわからないこの神無月めぐみ。
ある意味裏表がはっきりしていて
そういう意味でのストレートさがある
ひさしぶりにみていてほんとたのしいキャラクターです。

これにはもちろん声をあてている小清水亜美さんの
なんかかつてのタイムボカンシリーズの
小原乃梨子さんをちょっと想起させるような快演(怪演?)によるところも大きく
最近ではでてくるだけでなんか笑えてしまうくらいのものがあります。

残念ながらほんとうの新暦神無月を迎えたところで
このアニメは一応最終回となってしまいますが
それまではこの神無月めぐみと花見町の懲りない面々によるストーリーの数々を
心ゆくまでたのしみきりたいと思います。

「TV無敵看板娘」の公式サイト
http://www.onimaru.net/

「小清水亜美さん」の公式サイト
http://columbia.jp/koshimizuami/

(PS)
しかし第20話でめぐみの言った

「自分にとって正々堂々と行かないのが正攻法」
とか
「はかなく可憐な自分には非力なりのやり方がある。きれいごとはうんざり。」

という意味の発言には笑った。
特に「はかなく可憐」な人間が「きれいこどにうんざり」というのは
アンバランスながらも妙な説得力があり
それがまためぐみのどす黒い部分を強くあらわしているということで
この話での台詞の白眉という感じすらしたほどでした。

いいわ、やっぱりこのキャラ。

神無月1.jpg
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無敵看板娘雑感 [アニメ(2006放送開始)]

http://www.onimaru.net/
↑公式サイト

7月はじまったU局ネットのアニメでかなり強烈なインパクトを残しているのがこれ。
第一話は正直テンション高すぎるは、いきなりヒロインがゲロゲロになってしまうわで
やや一本調子なところもあることから、なんかもういいや、という感じがしていたのですが
その後みていて不景気全快の茅原先生や
最強の飼い犬遠藤敏行とその飼い主の遠藤若菜というあたりがでてきたり
西山勘九郎の登場が俄然お約束的に増えてきたりと
(エアマスターの男版崎山香織というところか)
幅ができたせいかけっこうたのしめるようになりました…

…というよりかなり面白いかんじになってきた!という気がしています。
この作品とにかくほぼ全員がなんらかの形で
主人公の鬼丸美輝のありとあらゆる種類のバトルに
あるものは挑みあるものは巻き込まれて、そしてあるものは鎮火させようと
とにかくいろいろな形ではあるものの
皆全員がなんらかの形で巻き込まれている。

とにかくそれくらい鬼丸美輝の引力が強い
しかも本人はそれを意識していないし
自然発生的にやっているせいかくったくがない
それだけに始末が悪いといえばそれまでだが
いくら強烈な炎でも燃える対象物や燃料が潤沢に補給されなければ
あそこまで火のつきがいいわけがない。
ようするに美輝のまわりにはそういうものがふんだんにありまくっているわけで
適材適所にそういうものが「配置」された環境で
盛大に毎日が炎上中となっているわけだ。

しかも登場人物がじつにあっけらかんとしているしある意味ドライな部分がある。
そういう乾燥した状態がそれに輪をかけているのだろう。
また登場人物に誰も悪い人(犬も含む)がいないというのもこの作品の特長のひとつ。

たしかに美輝のライバル神無月めぐみの「どす黒い」性格を問題視する向きもあるけど
子供のときいじめられたトラウマからきたという部分もあることをおもうと
本来はそういう性悪でもない、
あれは美輝の言葉を借りれば「思い込みの激しい奴」ということなので
それが極まった部分が不幸にしておもいっきり屈折してしまった結果と言えるのかもしれません。
(まあ十歩譲って悪い奴だが憎めない奴…かな?
 ただ小清水さんの声のせいかそういう「どす黒い」部分よりも
 「思い込みの激しい奴」の部分が強くなっているという気はします。
(それにしても戦隊話の時、砂場でいつのまにかでかいフランスパンを抱えてポーズをとっていた
あのめぐみの姿には笑えたが、その後の完全放置にはこれまた泣けた。)

とにかく毎日毎日美輝を中心によくもまあこれだけバトルがふんだんに続くわ
それを一発で鎮火させる美輝の母も凄いわで
正直毎日が大日本プロレス状態。
蛍光灯や画鋲のかわりに長めの竹串があるというところだろうか。

ところで最初なぜケーキ屋の看板娘が竹串なの?
と思ったところ
調べたらケーキをつくるときに竹串を必要とすることがわかった。
こんなアニメ(失礼)でも
それがきっかけで勉強になることがあるとは!
と、やはりいかなるアニメもあなどってはいけないと
変な部分で納得させられたものでした。

それにしてもこのアニメ。
どんどんいい意味でノリとお約束が巧くハマッてきているように感じます。
この前の第13話 「ひきはがせ偽りの笑顔」 第14話 「潜入!鬼の巣」 は
毎回各二話をうまく利用しての攻守ところをかえての構成がおもしろく
しかも最後はどちらも母親オチというのが
なにかかつての「タイムボカン」のお決まりのようで
どこか懐かしいかんじがしたものでした。
あと第14話 「潜入!鬼の巣」の後半はWWEノリの展開。
このアニメ、ひょっとしてWWEマニアの構成かあ?!

常に戦場は日常の花見町中心という局地戦に徹底し
かといってストリートファイトとは一線を画している
このノンストップ・アクション・アニメーション。

ちょっと無視できないおもしろいアニメです。

しかしそれにしても最初にリンクしたTV公式サイトのアドレスがすごい…。


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BLACK LAGOON (再改訂) [アニメ(2006放送開始)]

最近U局のアニメはとても元気。
「涼宮ハルヒ」「ストロベリーパニック」「吉永さん家のガーゴイル」「ひぐらしのなく頃に」など
かなりインパクトの強いものばかりでしたが
この「BLACK LAGOON」もそのひとつ。
http://www.blacklagoon.jp/

原作は知らない(というか原則自分は本をあまり読まない)けど
最初みたときは海賊と商社マンという組み合わせが面白く
また毎日が地獄の黙示録のような
危険な目つきをしている不機嫌モード全開のヒロイン?がいたりと
なかなかユニークな作品だっただけに
最初の何話を観れなかったのがつくづく残念に思ったものでした。

そんな中で最近観た第8話「Rasta Blasta」は前嵐祭みたいなかんじだった。
第7話の「Calm Down, Two Men」では
ちょっと乾いたかんじの大人の話だったが
この第8話はうって変わって緊迫感と妙な可笑しさが同居した話だった。

内容は誘拐された少年を荷物として受け取り、受け渡しにいく主人公達の話なのだが
それをとりかえしにくるため追って来たのがちょっとすごかった。

名前はロベルタ。
見かけはちょっとした秋葉系なのだが、
筋肉のつきかたもさることながら、
(取っ手を握ったままそのジョッキを割るくらいなのだから推してしかるべし)
その眼つきが少々尋常ではない。
ふだんは眼がねごしでみることができないのだが
写真に写っていたそれはかなり危険な雰囲気満点状態。

言葉遣いがとんでもないくらい馬鹿丁寧だけど、
誘拐された少年いわく「掃除も家事もヘタクソ」というのだから笑える。
ようするに「壊す、潰す」という以外は不器用ということらしい。
(集合写真でひとりカメラに向かって意味も無く殺気走ってるし…)

それがなんともいえないBGMにのって登場しあちこち歩きまわっているのが
またなんとも味があるというか変な哀愁感を漂わせたものがある。
しかもそれが来週の予告編の言葉を借りると「未来から来た殺人ロボット」となるのだから
面白くならないわけがない。

因みにヒロインのレヴィの声が
「SEED」ミリアリア・ハウや「ザ・サード」火乃香 と同じ豊口めぐみさんというのもこたえたけど
富沢美智恵さんと小山茉美さんが一緒にTVアニメに登場するというのもじつは驚き…
…というか、あまりこのお二方の共演をアニメでみたことが無いので
ひょっとしたらものすごく貴重な組み合わせなのかな?と思ったりしたものでした。

尚、第9話のタイトルは「Maid to Kill」
かなりたのしみです。

それにしてもメイド姿のターミネーター…、発想の勝利かなあ。
もっともグラスハートのメイド版といえなくもないのですが…。

※以下、6/4の感想。

というわけで、第9話の「Maid to Kill」は強烈だった。
特に後半はちょっと凄すぎる。

今までこれやりたくてつくってたのでは?
というくらい面白いし、ロベルタ強すぎ。
緊張感というかスピード感も迫力も
TVアニメとしては最高の部類だったような気がします。

しかしいろいろな洋画のそれを感じるシーンが多かったです。
ロベルタはだいたい「ターミネーター」がベースになってますし
逃げる方もかなりそれに近いものがありますが
車がとんでくるあたりは「ツイスター」+「ダイハード」
ロベルタが横転してショーウィンドウに突っ込んだ車から出てきて
その前で仁王立ちになるシーンは「パラダイム」みたいだし
参考にしたりパロったりとなかなか賑やかなつくりとなっていました。
しかもそれらがじつによくハマっていたせいか
これがまたけっこう効果満点で
かなりの盛り上がりもみせていました。

それにしてもラストのロベルタのせつない眼差しがまた泣けます…

次週はいよいよ、怖い女性TOP3が一同に会するのですが
最後はちょっとした「遠すぎた橋」になるという噂も…
とにかくひさびさにドキドキワクワクもののアニメをみました。
スプーナー刑事VST-800の戦いとなる
次週もおもいっきりたのしみです。

しかし白く狂気を孕んだように光るあの眼鏡はほんとこわい
(戦闘シーンでたまにみせる眼もおっそろしいが…)
その姿に潜在的に怖さを自分が感じているのは
子供のとき死ぬほどヒビらされたフラットウッズモンスターの写真と
ロベルタの眼鏡姿がどこか相通じるものがあるからなのかもしれません。
ただ若様にはその眼鏡越しのもうひとつの眼差しがみえてはいたのでしょうが…。

余談ですが、6/4-6/5にかけてのMX+千葉テレビ
稀に見る激しい60分でした。

※以下、6/11の感想。

まあ、最後は古典的というくらい綺麗にまとめたといいましょうか
ある意味怪獣映画的幕切れといいましょうか
なんとなくキングギドラ対ゴジラ対モスラ…かな
というかんじでした。

ただあの怪力ロベルタが最後はガス欠したのか
レヴィと互角に殴りあうくらいまでパワーダウンし
途中マウントをとられていたのにはちょっと?でして
まあ片方はずっと走るは撃つは飛び捲くるはだったのに対し
片方は直前までぐっすりと休養万全だったこともある…
ということにしておきましょうかというかんじではありました。

それにしても「ひたむき」(それがテロリストになった要因でもあるのですが…)かつ「不器用」で
メイドと眼鏡とダイハード?という、三種の神器を持ち合わせたロベルタ
なんかこのまま退場というのももったいない気がします。
これだけはちょっと残念でした。
(あと車上で両手で銃を抜いた瞬間がナウシカのユバ様にみえたのがなんとも…)

ところでこの作品もそうですが
最近の深夜アニメはベテランの声優さんがよく登場します。
これは観ている層も考えてのことなのでしょうが
けっこう嬉しいしなにか得したような気持ちになります。

また気のせいかもしれませんが
若い声優さんも何かいつもと違って
ちょっといい意味で気が張っているというか
なんともいえないやりやすそうなかんじを受けました。
けっこうこの流れっていいかんじがするので
これはこれでしばらくは続いてほしいという気がします。

余談ですが今回の第10話で
バラライカ役の小山茉美さんが十八番としている
流れの中に別の流れをちょこっとつくる
あの独特でコミカルかつ粋な台詞まわしというのがひさしぶりに聞けました。
最近なかなかこれを聞く機会がなかっただけに、これまもまた収穫でした。


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ARIA The NATURAL [アニメ(2006放送開始)]

ヒーリングアニメの大傑作となった「ARIA」の第二シリーズ。
あいかわらずのほほんとみてるうちに終わってしまうのだが
今週の第5話「その 雨の日の素敵は…」「その 春にみつけたものは…」
という二本立てのような珍しいつくり。

前半は日本の雰囲気の中に灯里とアリシアがお稲荷さん参りをするという話?なのだが
これがなんといいますか
「となりのトトロ」というか黒澤明監督の「夢」の第一話といいましょうか
とにかくちょっと不思議な話で
ミスマッチのようでじつはちゃんとそこにうまく収まっているのが不思議で
こんなところにも「ARIA」のもつ世界の柔和さがうまく作用しているのかと思ったものでした。
(あと茶屋のお婆ちゃんに山本圭子さんが出ていたのが嬉しかった)

ですが後半はさらにたのしくみせてもらいました。
軽便鉄道の廃線跡の光景…
これなどは鉄道ファン
特に宮脇俊三氏編集の「鉄道廃線跡を歩く」が好きな方には
もうとんでもなくこたえられないシチュエーションではなかったでしょうか。

自分もたまに山の中で二本のレールが草ぼうぼうに半ば埋まりながら
どこまでも続いていくそういう光景にでっくわすと
それについていってどこまでも行きたくなるような
そんな誘惑にかられる時が少なからずあるのですが
この話はそんな夢をかなえてくれたようなお話で
最後には小高い丘の上の桜の木の下に
廃車が一両ぼつんとたたずんている
それは桜に見守られながら静かに眠りについてるような光景で
こんなのにでっくわっしたら灯里でなくても走り出してしまうこと間違いなし。

これは個人的にかなりツボに来たお話でした。
あと今回はほとんど三人(二人と一匹?)のみの出演に絞ったのもよくて
それがさらに落ち着いた雰囲気を醸し出していたように感じました。

そして最後には廃車に電気がついて美しい夜桜とのコラボレーションとなるのですが
本来自分はあまり夜桜が好きでなくそこに「霊」を強く引くような感覚を感じてしまうのですが
このお話でのそれはまるで宮沢賢治の世界のような幻想的な美しさに仕上がっており
これまたとても感心、というより感銘さえ受けたものでした。

ほんとうは再放送として朝や午前中にお子様のご覧になられる時間にも
この作品を放送してほしいという気がするのですが、いかがなものでしょうか。

とにかくこの「ARIA The NATURAL」
ヒーリングアニメというだけでなく
時としてそれ以上の強い感銘を観る側に与える作品であるということを
今回あらためて感じたものでした。

PS
それにしても線路が二股にわかれているところで棒を倒して行く方向を決めるやり方
あれもしも上にほうりなげていたら、それこそ黒澤監督の「用心棒」!
前半後半に各々黒澤ネタかい!というところでしたが…。
スタッフに鉄道マニアだけでなく黒澤作品マニアもいらっしゃるのでしょうか?

http://www.ariacompany.net/
「ARIA The NATURAL」公式サイト

雑学PS

ヴェネツィアつながりですが
「ヴェネツィア・サン・マルコ寺院の音楽」(BVCD-31006)
というCDがある。
ここにはなんと約四百年も前にヴェネツィアのサン・マルコ寺院で奏でられた音楽が
当時のスタイルをおもわせる形で収録されている。
指揮はこのジャンルの第一人者トーマス・ヘンゲルブロック。
興味のある方はぜひ一度お聴きになってみてください。

ただし清澄な音楽ではありますが
いわゆるヒーリング系とはかなり違うサウンドですのでご了承ください。


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二人のハルヒ [アニメ(2006放送開始)]

ひとりは
「桜蘭高校ホスト部」
http://www.ohranhost.com/
の藤岡ハルヒ

もうひとりは
「涼宮ハルヒの憂鬱」
http://www.haruhi.tv/
の涼宮ハルヒ

ハルヒという決してありふれた名前でもないキャラが
ほぼ同時期にTVに登場
しかも出ているそのどちらの番組もたいへん評価が高い。

自分は「涼宮~」の方はミスで第三話からになってしまったが
こちらも「桜蘭」同様おかしなキャラ全員集合状態だった。
それにこの二つの作品
とてもよく似たところがある。
ひとつは主人公ともいえる二人のハルヒがとてつもなく「強い」ということ。

涼宮ハルヒは、どこまでもはてしないくらい攻撃的な強さで押し捲るし
藤岡ハルヒは、とてつもないほど打たれ強い守備的な強さで凌ぎ捲くる
しかも両者ともそこになんの気負いも不自然さもなくそれをこなしそしてたのしんでいる。

まわりの登場人物は冷静であろうがパニックになろうが
いつのまにか有無を言わさずそのペースにのっけられてしまっているのだが
そのまわりの人物も両作品ともみんな変!
「涼宮」の方はたしかに設定上ふつうではない人がいるのであれなのだが
「桜蘭」の方は一応皆れっきとした一般(?)地球人だがまちがいなくふつうではない。

つまり両作品とも強いキャラクターを中心に
ふつうではないキャラ達がそれらの重力に引き寄せられそのまわりをぐるぐるまわっている。
いわば両作品ともアニメ版地動説そのものなのだ。

決定的に違うところは「涼宮」が第三者的な視点のナレーションが
作品に雑感というか独白というかをバンバンとリアルで入れてくるところくらいだろうか。
たしかに「桜蘭」でも藤岡の独白がリアルで入ってくるが
これは当事者というか磁力を持った方のそれであって
「涼宮」のキョンのように磁力に引かれてしまった方によるそれではないので
そのあたりの感触や視点はかなり違うものがある。
あとは涼宮ハルヒがまわりを気にしない
そして藤岡ハルヒが自分を気にしないという
それくらいでしょうか。今のところは。
(でも「気にしない」という部分では共通項でもある…)

それにしても自らふりまわす、もしくはふりまわされるという立場の違いにかかわらず
結果的には強い磁力ですべてを自分中心にまわしてしまうその「強さ」
これがこの二つのアニメをひっぱり好評価を与えている要因なのかもしれません。

春だからハルヒネタでアニメを開始したわけではないのかもしれませんが
とにかくこの二人のハルヒが台風の目であることはたしかなようです。

因みにDVDは「涼宮」が6/23、「桜蘭」が7/26ですが
「涼宮」の本編は7/28からということなのでこれまたじつに近いものがあります。
ぶつけてるんでしょうか?お互いに。


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桜蘭高校ホスト部雑感 [アニメ(2006放送開始)]

http://www.ntv.co.jp/host/

第二話を観たのですが、
いやあもう絶好調といいますか
とにかく全員ちょっとおかしい(笑
いっちゃってるとまではいわないけど
とにかくおかしい!

いったいどういう構造の音楽室なのか?
という疑問なんか
とーにどうでもいいくらい
とにかくちょっとおかしな人たちによる
ほとんど桃源郷とも無法地帯ともいえる状況が
軽快というかPOPといいますか
もっとはっきりいってしまえば
ほとんどあとくされないくらい潔く
次から次へと繰り出されてくる。

ハルヒの「金持ち共め…」という嘆きも
あまりにもタイミングがよすぎて
ほとんどお約束のお笑いフレーズにしか聞こえて来ない
ラブレターネタといい
大トロネタといい
ほんとうに凄まじいまでのアニメとしかいいようがない。

キャラたちはひとつ間違ったらテニプリに出てきてもおかしくない輩ばかりで
それを高校生ホストにしようというのだから
あっけらかんと煩悩を剥き身にして曝け出すことこのうえない…

…にもかかわらずまるでいやらしくもなければ汚らわしくもない
むしろさっぱりした青春コメディとなっているのだから不思議で
まさにテンポと演出と設定の勝利といえるのではないでしょうか。

因みに第二話のゲストキャラ春日崎奏子役の桑谷夏子さん
最初はおさえていたのですが
オロオロしだしたときの声は翠星石そのもので
これもお約束?と思ったものでした。
(これから登場するゲストキャラを演じられる声優さんの出来もまたたのしみです)

それにしてもこの作品の声優さんはみんなハマッている。
坂本さんもハルヒ同様「天然」的といっていいくらいピッタリだし
いいのか悪いのかわかりませんが
ひょっとしてこの作品、坂本さんの代表作になるのでは?
というかんじすらしたものでした。

しっかし強力なアニメがはじまったものです。
自分のまわりの桜はみんなこのたびの風雨に散ってしまったのですが
こちらの桜はまさに満開
それどころか夏から秋にかけてさらに咲き乱れることになるでしょう。
まだの方は第三話からでもぜひご覧になってください。

それにしてもEDにおける音楽の快適感はちょっとエアマスターを想起させるけど
あれもそういえば出てるみんながみんなちょっと変だったなあ…。

PS
あとBGMがアコースティック三昧というのがいい!
だけどなんで豪奢とか壮麗といったイメージには
クラシックのバロック~古典&ワルツといったものが多いのでしょう。
やっぱり貴族や皇族相手に作曲されたものが多いからなのでしょうか?

因みにDVDは7/26にバップから毎月発売される予定です。
http://www.vap.co.jp/host/


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春の新番組と丑三つ時 [アニメ(2006放送開始)]

アニメ春の新番組をいくつかみました。

けっこう面白い作品が多く
予想通りにいい出来のもの有り
なんだかなあ…というもの有りとなかなか多彩でした。

「ZEGAPAIN -ゼーガペイン- 」
http://www.zegapain.net/
なんというかサンライズしてるなあというかんじの作品で
次回も期待大という感じですし

「ARIA The NATURAL」
http://www.ariacompany.net/
前作の雰囲気そのままでこれも安心してみていられる

だがなんといっても強烈だったのが
「桜蘭高校ホスト部」

これほどみてて笑えたのも久しぶりだった。
昔みた横沢 啓子さんの「はいからさんが通る」になんとなく似た雰囲気と
お約束がじつにうまく組み合わされているところがとにかくおもしろかった。
冒頭のバロック系の音楽も導入にはぴったりだったし
じつに小気味宵よいテンポとかけあいがまた秀逸!
あと主役の坂本真綾さんが
どこか真田アサミさんを意識しているような喋りをしているのが
なんか妙に笑えてしまうのがまたよくて
けっこうたのしみな作品となっています。
(しかしそれにしても
http://www.ntv.co.jp/host/
というTV局のサイトのそれ↑がまた。笑えます)

とにかくなんだかんだといいながら春もなかなか面白い作品が揃っているので一安心。
若干狙いすぎの作品もあるにはありますし
まだ観てないもの、はじまってないものもありますので
そちらもまたたのしみにしたいと思います。

それにしても深夜の午前1過ぎが
TVアニメのゴールデンタイムとなってずいぶんとなりますが
地上放送、衛星放送、地方局、ケーブルTVと
その本数の多さと多様さにあらためて驚きを感じてしまいます。

かつては草木も眠る丑三つ時といいましたが
丑三つというと現在でいう午前3:00からの三十分間
でもその時間にアニメをやってる場合もありますし
実際春の新番組のいくつかもその時間帯に放送されているものがあるようです。

そのうちどんどん時間が下がっていくと
丑三つ時にガンダムの新作をやる時代になってしまうのでしょうか?
(実際「ガンダムSEED DESTINY 」の再放送もその時間)

などとこれを書いている時間もその丑三つのひとつ前である丑二つ。
やっぱり需要がその時間をよしとしているのでしょうね。


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