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神無月めぐみ雑感 [アニメ(2006放送開始)]

おそらくこのblogはじまって以来イザーク
http://blog.so-net.ne.jp/ORCH/2005-12-21-1
についで二人目のキャラクター単独項目。

第20話 「激突!西山勘九郎VS神無月めぐみ」
を観て書くことを決めたのだが
正直これほどブラックなキャラは21世紀初かもしれない…

…というくらいとにかく「黒い」
ひとによっては「どす黒い」という言い方をするかもしれないが
とにかく黒い!

以前はたしか

「子供のときいじめられたトラウマからきたという部分もあることをおもうと
本来はそういう性悪でもない、
だがあれは美輝の言葉を借りれば「思い込みの激しい奴」ということなので
それが極まった部分が不幸にしておもいっきり屈折してしまった結果と言えるのかもしれません。
(まあ十歩譲って悪い奴だが憎めない奴…かな?」

と書いたが、完全に前言撤回である。
とにかく黒い!しかも一見清楚で愛らしく、しかも爽やかな頑張りやさんにみえるだけに
その陰湿で姑息な部分がさらに黒くみえる。
フォースの暗黒面すら明るく見えるくらいだ。

たしかに努力は認めるが
その方向性があまりにもあまりにもである。
とにかく久しぶりに食えないほど黒いキャラをみた。

それとちょっと愛すべきひたむきな馬鹿っぷりもじつにいい。
それに美輝ほどではないがそこそこ強い
「強くて」「悪くて」しかも「笑える」の三拍子
さらにみかけは「可憐」だしおまけに「メイド」である。
ある意味「ブラックラグーン」のロベルタとならぶ最強のメイドキャラかもしれない。

違いは銃器と串の違い、それに基礎体力の差くらいだろう。
ただ体力が無いといっても
第14話 「潜入!鬼の巣」 ではあの西山勘九郎の大きな身体を
片手で川に引きずって捨てに行ってたし
第20話では、やはり片手でエプロンにいた勘九郎をボコボコにしていたのだから
そんじょそこらの「お嬢様」とは桁違いのパワーはある。

ただそれ以上に
第15話 「確かに奴は最強に見えた」での
いつ持参したのかフランスパンを抱えてポーズをとるそれや
第8話 「私があなたを導きましょう」
で茅原先生を「死に立て!」と言い切ったその発想と思い込みの凄まじさ
そして第20話の勘九郎との一輪車による電車ごっこなどの
その素晴らしいほどの馬鹿っぷりはほんとうに愛すべきものがある。
とにかくただのブラックなキャラではない。

この作品
本能第一主義の美輝
真面目で律儀な勘九郎
そして
可憐で姑息でブラックなめぐみ

という自分に素直すぎてすぐ真剣に熱くなる
この愛すべき三馬鹿大将がおりなす素敵なファンタジー
しかも最後に大きな盛り上がりをみせると
決まっておかみさんが乱入しすべてをストップさせてしまう
おたのしみはここまで、あとはまた来週…
というWWEばりのアメリカンプロレス的お約束の結末。

これほど爽快でショーアップされた作品というのも
ちょっと珍しい気がします。
そしてその中でもこの作品の華なのか毒なのかわからないこの神無月めぐみ。
ある意味裏表がはっきりしていて
そういう意味でのストレートさがある
ひさしぶりにみていてほんとたのしいキャラクターです。

これにはもちろん声をあてている小清水亜美さんの
なんかかつてのタイムボカンシリーズの
小原乃梨子さんをちょっと想起させるような快演(怪演?)によるところも大きく
最近ではでてくるだけでなんか笑えてしまうくらいのものがあります。

残念ながらほんとうの新暦神無月を迎えたところで
このアニメは一応最終回となってしまいますが
それまではこの神無月めぐみと花見町の懲りない面々によるストーリーの数々を
心ゆくまでたのしみきりたいと思います。

「TV無敵看板娘」の公式サイト
http://www.onimaru.net/

「小清水亜美さん」の公式サイト
http://columbia.jp/koshimizuami/

(PS)
しかし第20話でめぐみの言った

「自分にとって正々堂々と行かないのが正攻法」
とか
「はかなく可憐な自分には非力なりのやり方がある。きれいごとはうんざり。」

という意味の発言には笑った。
特に「はかなく可憐」な人間が「きれいこどにうんざり」というのは
アンバランスながらも妙な説得力があり
それがまためぐみのどす黒い部分を強くあらわしているということで
この話での台詞の白眉という感じすらしたほどでした。

いいわ、やっぱりこのキャラ。

神無月1.jpg
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