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「風と共に去りぬ」とボニー。 [映画]

NHK衛星第二で
「風と共に去りぬ」を放送していた。
3時間42分という超大作である。

完成してまもなく70年経つこの作品だが
ウィキペディア(Wikipedia)の
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E5%8E%BB%E3%82%8A%E3%81%AC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
をみていたら

メラニー・ハミルトン役のオリヴィア・デ・ハヴィランド
スエレン・オハラ 役のイヴリン・キース

このお二方がともにご高齢ながら
健在であると知ったときかなり驚いた。

しかもハヴィランドさんは
四年前のアカデミー賞の授賞式に登場していたというのだから
二度びっくり&自分の不勉強を恥じ入るばかりだった。

だがよく調べていたじつはもうお一方いらっしゃった。
それはレット・バトラーとスカーレット・オハラの娘
最後に悲しい最期を向かえるボニー・バトラー役を演じた
カミー・キング(Cammie・King)さんだ。

この人は当時四歳か五歳くらいだったらしいが
登場作品はなぜかこの作品くらいだったとか。
詳細は
http://en.wikipedia.org/wiki/Cammie_King
(英語)
にありますが
これほどの大作に抜擢されたのに
何故?という気がしたのですが、
このサイトの下にリンクしてあったインタビューをみたとき、
「なるほど」と思ったものでした。
興味のある方はぜひご覧ください。
(英語は苦手なので完全には理解できない部分もありましたが…)

またこのインタビューではクラーク・ゲーブルが優しかったと語られていますが
このインタビューの頁に掲載されていたスナップをみたら、
それがものすごくうなずけるものがありました。

とにかくいろんな人生があるものだなということが
この大作「風と共に去りぬ」を通して
いろいろと知ることができました。

いい勉強になりました。


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空軍大戦略 [映画]

「空軍大戦略」という映画がある。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD14085/index.html
(以上「gooより)

自分はけっこう戦争映画が好きでみているが、
(ベトナム戦争等の二十世紀後半以降のものは除く)
その中でもこの作品はトップクラスに好きな作品だ。

まだCGなど無い時代の作品なので
実物とCG登場以前のスタイルの特撮作品だが
じつによくみせているし量感も迫力も申し分ない。
当時映画をみたとき
ハインケル爆撃機やスツーカが飛ぶ姿をみて
かなりの興奮を覚えたものだった。

また登場する俳優もかなりの名優が登場しているだけでなく
戦争映画に欠かせない俳優が何人も登場している。
とにかくどこをとっても言うことなしの作品となっている。

当然その音楽も同様に大好きで
サントラ盤を聴くとそのシーンがいつもよみがえってくる。

このサントラは現在国内盤ではジェネオンから発売になっているが
ここには映画で使用されたロン・グッドウィンのものだけでなく、
当時その音楽の尺の長さ等の理由から一部を除き没になった
当初この映画のサントラとなるべきだった
ウィリアム・ウォルトンによる音楽も収録されている。

しかもこのウォルトンの音楽を
同じく作曲家としても著名だった友人の
マルコム・アーノルドが指揮しているというのも貴重だ。

自分は聴きなれてしまったせいか
従来のグッドウィンの方にしっくりとしたものを感じるが、
この映画に出演した名優ローレンス・オリヴィエが絶賛した
ウォルトン版も格調高くかなり見事なものがある。
じつはウォルトンにこの映画の音楽をまかせるよう強く推したのは、
他ならぬこのローレンス・オリヴィエだったらしいのですが
ウォルトンのものが不採用になったときは
さすがにかなり憤慨したとのこと。

そういうことを知ってこのサントラを聴くと
またなかなか興味深いものがあります。

またこの本編で唯一使用されたロンドン上空での空中戦の音楽。
このCDには二つのテイクが収録されていますが
アーノルドが指揮した映画未収録のテイクの緊迫感がじつに素晴らしく
こちらの音楽ももっと使用した方がよかったのではと思うほど。

とにかくこの映画が大好きで音楽も大好き、
もしくはウォルトンが好きでまだこの曲を聴いたことのない方には
これはかなりのお薦めCDです。

尚、今年の5月22日はローレンス・オリヴィエ生誕百年にあたっています。


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宇宙戦争(2005) [映画]

いまさらながらスピルバーグの宇宙戦争をみた。
あまりにもまわりの評判が悪くて映画館で観るのをとばし
最近衛星で放送されたのを機会にようやく観た。

正直にいうと面白かった。
(ただし変な親父の地下室でのシーンはそっくり除く)

たしかにスカッとするSF娯楽大作ではないが
こんなことがおきたら
こうして逃げ回るしかないだろうと
変に自分にそのシーンが置き換えられて
妙なリアル感を感じたものだった。

しかも怖い。
インディペンデンスデイに出てきた巨大円盤よりも
はるかにあの三本足のトライポットの方が不気味で怖い。

特に港町の夜の丘に現れるシーンは
最初初代ゴジラのオマージュかと思ったほどだったが
とにかく不気味で怖かった。
しかもあの壊れた汽笛のような音がまたヤバイ怖さを醸し出している。

最初こそこのトライポットがでてくるシーンは昼なのだが
あとは夜一辺倒ということ。
また自分ひとりが狙われているのではないかと思われるほど
とにかく行く先々で現れ攻撃を仕掛けてくるし
常にトライポットを下から見上げるようなカメラアングルもかなり効果的なものがあった。

このあたりもちょっとゴジラ第一作を思い出す。
あの作品におけるゴジラもトライポットも
最初の登場シーンと最後に倒されるシーン以外はすべて舞台は夜だったし
常に下からみあげるアングルだった。

またあのトライポットの音も
似てはいないがちょっとゴジラの泣き声を想起させるところがある。
ただし光線がバンバンとんできたりするシーンなどは
こちらはこちらで今度はキングギドラを想わせるところがあるし
動き方はゲゾラに似てないこともない。

とにかくある意味宇宙戦争という名前を借りた、往年の東宝特撮怪獣映画のオマージュを
おもいっきりやってしまったのではないかという気さえ途中からしてきたものだった。
ただし愛嬌抜きでやられるから
観てる間は怖いことこのうえない。

宇宙人は「エイリアン」と「インディペンデンスデイ」のエイリアンの合体形みたいで
それほど新鮮味や怖さはなかったが
あの円盤にはぴったりだったような気がする。

なんで花を育て、それに人間の血がいるのか?
息子がボストンに一足早く帰っているのは何故?
とかいろいろな?があちこちでほったらかしになってはいるものの、
とにかくその圧迫感と怖さにたまらない魅力を感じた作品だった。

そういえば来年はHGウエルズの「宇宙戦争」が放送されて70年がたつ。
2008年10月30日がその記念日。
ただ 今のご時世でこの再現をやったら
ひとつ間違うとテロと勘違いされて大混乱になってしまうかもしれません。

そういう意味では今の時代ってほんと怖い時代ですし
トライポットに乗ったエイリアンもこんな地球には魅力も感じないし
戦争なんか絶対しかけてこないでしょう。

そう考えるとなんか悲しい時代です。今は。


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近衛十四郎さん [映画]

時代劇俳優の近衛十四郎氏(1914年4月10日 - 1977年5月24日)は
自分にとって子供のときのアイドルだった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9B%E5%8D%81%E5%9B%9B%E9%83%8E
(ウィキペディア(Wikipedia)での記述↑)

当時NET(現テレビ朝日)で放送されていた
「素浪人 花山大吉」。
その豪放磊落な性格と無敵の剣捌きは
子供ながらとてつもなく憧れてしまったものでした。
(相棒の焼津の判次役の品川隆二さんもまたよかった)
自分は前作「月影兵庫」をみていなのですが
それでもおかげで「おから(うのはな)」好きになってしまったものでした。

とにかく長めの刀を凄いスピードで振り回す
この人の立ち回りのキレと美しさはある意味芸術的だったし
それこそ今おもうと時代劇のチャーリー・パーカーみたいな人だった。

あとで聞いたところによると近衛さんの殺陣は
歴代でも最高のものだったというらしい。
それを毎週TVでみていたのだからじつに贅沢なことだったのかもしれない。

このせいだろうか
花山大吉以外の作品に近衛さんがでてくると
例えそれが主役でなく、しかも敵役であったとしても
どうしても主役より注目してしまうし肩入れしてしまう。


そういえばかつてTBSSドラマの木下恵介アワーで「親父太鼓」があったが
この主役であった進藤英太郎さんも同じ感情を抱いたものでした。
その進藤さんも近衛さん同様東映の時代劇スターだったし偶然だが亡くなられたのも同じ年だった。
(この作品は脇役もよかった。風見章子、津坂匡章、あおい輝彦、菅井きん、沢田雅美…敬称略)

「座等市血煙街道」では勝新太郎の座等市と凄絶な殺陣をみせるのですが
やはりここでも勝さんの座等市も好きだけど
この作品だけは近衛さん扮する隠密に肩入れしてみてしまった。

その近衛さんがしばらくして姿をみなくなった。
それが当時患っていた病のせいだということを自分は知らなかったのですが
それから数年後その訃報に接したときは
ちょっと気持ちにぽっかりと穴が空いたような気がしてしまいました。

現在近衛さんといっても最近の人はピンとこないでしょうし
松方弘樹さんや目黒祐樹さんのお父さんといっても
「へえー」で終わってしまうことでしょう。

ですが自分にとっていまでも時代劇というと
勝さんの「座等市」、雷蔵さんの「狂四郎」、三船さんの「三十郎」とともに
この近衛さんの「花山大吉」というのが
すぐに頭に浮かんできます。
「花山大吉」の最終回の
TVとは思えないほどの大人数を相手にした立ち回り。
今でも強く印象にのこっています。

それにしても近衛さん、格好よかったなあ。


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黒澤明の「用心棒」音楽雑感 [映画]

黒澤明監督の作品に「用心棒」がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A8%E5%BF%83%E6%A3%92
[以上ウィキペディア(Wikipedia)]

自分はこの作品がとても大好きで
黒澤監督の映画ではこれと「天国と地獄」が特に気に入っています。

そんな「用心棒」で自分が特に気に入っているというか
感心しているのがその音楽。
作曲は佐藤勝氏(1928-1999)で
かの黒澤監督の「七人の侍」の音楽も担当した作曲家早坂文雄氏の弟子。

そんな佐藤氏は他にも
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0126910.htm
[以上日本映画データベースの佐藤勝の項]
をご覧になってもお分かりのようにかなりの作品を手がけていますが
この用心棒はその中でもかなり出色のものではないかという気がします。

冒頭、ファリャの「三角帽子」を思わせるような打楽器のリズム
そしてこの作品の音楽でもっとも鮮烈かつ印象に残り
ドラマをリードしていくともいえるハープシコードの冴えた音。
もういきなり聴覚鷲づかみ状態。
特にこのハープシコードはある意味オペラにおけるレチタティーヴォのようで
この楽器を映画、しかも時代劇でこのように使用した佐藤氏の素晴らしさに
もう脱帽といった感じです。

またパーカッションの使い方が多様でじつにこれがものをいっている。
それは音楽の使い方というだけでなく
効果音にまでかなり細かく至っている。

一例をあげると三十郎が来たことで勢いづいた馬目の清兵衛一家が
真昼間に新田の丑寅に乗り込もうとするとき
もうひとり用心棒としてやとわれていた侍、本間先生が
裏の塀を乗り越え三十朗に軽く一礼して後、
裏道を走ってとんづらしてしまうシーン。
ここで走って逃げる本間先生の足にあわせて
しっかりとパーカッションがぴったりつけていくところ
しかも途中立ち止まるあたりまでじつに巧くあわせている。

またラストで砂塵吹きすさぶ街で
清兵衛一家と三十郎が最後の決戦を臨むべく
じりじりと歩をつめていくときの
ドラムのハイハットシンバルの響きもまた秀逸で
ピリピリとした乾いた緊張感をさらにひき立てている。

とにかくあげていくときりがないですし
そのどれもがもう音楽を聴いただけでそのシーンがきれいに頭の中で再現されてしまうほど
画面にぴったりと、しかもしっかり画像の一部に音楽が組み込まれているのが
聴けば聴くほど再確認できてしまいます。

1961年4月15-17,19日に東宝撮影所サウンドステージで録音されたこの音楽は
劇場公開初日(4月25日)直前に収録されたものです。
最近まで佐藤勝氏の作品集のひとつとしてCD化されていたものの現在は廃盤とのこと。
(CD番号:SLCS-7114/5)
CDでは「椿三十郎」や「隠し砦の三悪人」も収録されていただけにじつにこれは残念です。
ぜひこれは再発売してほしいところです。

正直映画を何度か観た後この音楽を聴くと
三十郎のカッコよさも含めて
どこかにんまりさせられてしまうものがあるとおもいます。

※(2006年12/11追加)

それにしても「隠し砦の三悪人」の音楽はいつ聴いてもカッコイイし胸がすく。絶品ですね。
同じCDに収録されていた「どん底」の「馬鹿囃子」もまた強烈。
やっぱりこのCD再発売してほしいなあ。
2008年は佐藤勝氏の生誕80年で黒澤監督の没後10年。
この年あたりまでにはなんとかしてほしいものです。


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アニマル・ハウス [映画]

監督ジョン・ランディス
音楽エルマー・バーンスタイン
主演ジョン・ベルシー

これだけでもう充分なのかもしれない。

1978年公開のこの映画は正直当時一部で熱狂はされたものの
興行的には?というかんじだったようだ。
だがその後ジョン・ベルシーが「ブルース・ブラザース」で完全に大ブレイクすると
その関係で再認識されるようになっていった。

で、この映画だがもう何のコメントもできないくらい強烈だ。
特にジョン・ベルーシの存在感はスクリーンからはみだしそうなほど強大かつ強烈で
その登場シーン
そして「デルタ・ハウス」入り口での缶のワンハンドキャッチなど
もう口あんぐり状態。

新入生歓迎で六人くらいが上下の棚段のようなものにのっかって
酔っ払いながらも立って合唱するシーンでのそれは
他の俳優も演技をとおりこして笑っているようだし
伝説と化したハンバーガー一気食いやボトル一気飲みなどは
現在ではCGなくしては実現不可能で
ジャッキー・チェンのアクションとはまた違った
身体を張った超人的なアクション?だったと自分は確信している。

ブルース・マクギルの咽喉芸?もまた強烈だし
これがデビュー作だったケビン・ベーコンは
6年後とはいえよく「フットルース」に抜擢されたものだというくらい
しょうもないほどの情けない役を見事なくらいにこなしている。

正直ストーリーというものは無いに等しい。
あえていえば落ちこぼれの寮生が好き放題しまくった後
優等生や学校側に対して強烈な最後っ屁をかましまくる。
といったストーリーなのだろうか?

ただそんなことよりも誰が一番馬鹿をできるか
真面目にせよ不謹慎にせよ
とにかく馬鹿をやったもの勝ちであり
強烈な個性を発散させたもの勝ちなのがこの作品なのだ。

そしてその中でもブッちぎったのがジョン・ベルーシだったのだ。
その後のジョン・ベルーシは前述した「ブルース・ブラザース」でブレイクしたものの
この「アニマル・ハウス」からわずか4年後の1982年3月5日に
「4日間の連続飲酒と薬物の過剰摂取で死亡」
というこれまた壮絶な形で人生の幕をひいた。

当時亡くなったという第一報を知ったとき呆然としてしまったがその後
この薬物の過剰摂取という死因に
なんでそんなことを!と正直愕然としてしまったものだったが
なにかそこに35歳で薬物中毒により急逝した天才アルトサックス奏者
チャーリー・パーカーがダブったの自分だけだったろうか。
ほんとうに時代を稲妻のごとく、衝撃とともに一瞬にして通り過ぎていってしまった。
これはらしいといえばらしいのかもしれないが
その後「ゴーストバスターズ」での相棒ダン・エイクロイドとの共演が決定していたことを思うと
たしかに当時役づくりと自分というものに息詰まっていたという話を聞いたことがあるものの
やはり早すぎるし残念すぎるという気が今でもする。

そんな在りし日のジョン・ベルーシがまだまだ元気いっぱいで
無尽蔵ともいえる規格外の膨大なエネルギーを
スクリーンから発散させていた時代のこの「アニマル・ハウス」。
今はその素晴らしい瞬間がこうして収められていることを素直に感謝するべきなのかもしれません。

もっとも収まりきれてないといわれれば、またそれもそうなのですが…。


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トレマーズ [映画]

数あるB級映画といわれる中で
おそらくかなりの人が五つ星をつけるのでは?と思われるほどの大傑作であり
完全無敵の馬鹿映画?がこの「トレマーズ」

とにかく陸上版ジョーズということで初めてみたときのその衝撃!
いきなり電柱の上で人が死んでるは
車が地中に引きずり込まれてラジオの音が地下から聞こえてくるは
工事現場で作業員がコードごと引きずられてもっていかれるは
けっこうドキドキのシーンがあることにはあるのだけれど
なんかどれもこれも笑えてしまう。

最初のグラボイスが倒されるシーンでも
けっきょく全力で走って逃げきった結果というのも
これまたなんともあれであるし
主役のケビン・ベーコンがけっこう必死なのだが
なんかデビュー作の「アニマルハウス」以来の
異常事態にまきこまれながらも自分を貫くその姿勢が
なんかまたこれが笑えてしまう。

だがなんといってもケビン・ベーコンやこの怪物生命体グラボイスより凄いのが
ガンマニアのガンマー夫婦。
とにかく部屋の至るところに爆発的なほど重火器が多種多様におかれていて
さながら重火器倉庫のような感がある。
そこに一匹のグラボイスが壁をつきやぶって突入してくるのだが
そこでの夫婦との壮絶とも笑撃ともいえる攻防がもう笑うしかないくらい壮絶だ。
夫婦がそれら重火器をこれでもかこれでもかと
ほんと今まで生きててよかっというくらいグラボイスに撃ちまくる。
一住居のたったひとつの部屋の中で
ほとんどノルマンディー上陸作戦を再現しているような凄まじさなのだ。
また夫婦の連携がイイ!
なんかみていて途中からグラボイスの方が可哀想になってくるくらいだ。

正直映画の最大のハイライトはここなのかもしれないが
それでも最後まで面白いし
そこそこハラハラさせてくれるし…そして笑わせてくれる。

考えてみるとほとんど山の中と砂漠を走り捲くり
そして街の中で逃げ捲くる
ただそれだけの作品なのだが
そこにあのガンマー夫婦が入ってくるとここまでの超名作となってしまう。
低予算のB級作品なのかもしれないが
アイデアと不朽の名キャラクターを登場させたおかげで大化けしたこの作品。

もしまだ未見の方がいたらぜひ見ていただきたい。
因みにこのガンマー夫婦はこの後離婚
ガンマー夫のみが先祖も含めてトレマーズシリーズ全4作に登場している。
やはりファンの圧倒的支持を受けたのだろう。
ガンマー氏がいないトレマーズなどは
ベイダーのいないスターウォーズみたいなものなのだ。

観ずして死ねるか!…とまではいわないが、後悔するよ。
と、いうことだけはいっておきたい。不朽の名作「トレマーズ」!
因みにPart4まで出来ている。
最初つくったときは誰がここまで続くと予想しただろう。

以上で〆


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殺人ゲームへの招待 [映画]

この映画はとにかくクセありすぎのブラック推理コメディ。

ある場所にあつめられた人々と
そこで起きる殺人事件の数々
そして意外なその犯人の正体は?

…というといかにもスリリングで
推理映画の王道のような作品に感じられるかもしれませんが
これがとんでもな映画だった。

ひとりとしてまずまともな人間が出てこない
どうすればこれだけ一癖も二癖もあるような人間だけ集まるのかという感じで
しかもその中央にこのストーリーの中心人物ともいえる執事がいるのだが
この執事がこれまたとんでもない奴!

事件を解決させようとしているのか
それとも何も考えていないでただ勢いにまかせているだけなのか
とにかく話をすすめているのか混乱させているのかわからないという
おっそろしいキャラクターである。

この執事役をやっているのが怪優ティム・カリー。
「コンゴ」における探検家のホモルカ役くらいしか自分は他に知らないけど
このカリーがとにかく凄い。
機関銃のように喋り捲るは
屋敷の中をところせましと走り捲るはで
ほとんど終盤はこの人の独演会となっている。

そしてこの結末がまたとんでもないこととなっている。
違う映画館で観た人同士の話が最後食い違ってしまうのもあたりまえという
これまた今では考えられない結末で
ビデオではそれをまた違った形で編集しているが
それもまたかなりイケる内容となっています。

もしこれを今現在人気のあるアニメなどで
それと同じことをDVD化したらどうなるんたろうと
いつも考えているし、関係の方に話したこともあるのだが
「それは無理でしょう」と、いつも一笑ものとなっています。

とにかくこれはおもしろい。
共演にはあの「バック・トゥ~」のクリストファー・ロイドもいます。

現代は「Clue」
イギリスの推理ボード ゲーム「Clue」が元ネタとか…
この映画を観てからこのClueをいつかしてみたいと思っております。


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アタック・ザ・ガス・ステーション! [映画]

自分は韓国の映画やTVにはまったく疎い。
「ヨンさま」とか「冬ソナ」くらいは多少は知ってるがそれだけである。
そんな自分が以前何気に夜中にTVでみた映画
それがこの「アタック・ザ・ガス・ステーション!」

韓国でも当時大ヒットしたし、それを似せた事件がおきて問題になったようですが
この映画、日本でどれだけ話題に当時なったかは自分は知りません。

この映画がじつはかなり面白い。
というか痛快だし、ほとんど全員が大真面目で緊急事態の中
異常なほど自分勝手に、しかも自己主張をしながら
どんどん事が大きくなり盛り上がっていく。
そしてどんどんそれに加わる人数も鼠算式に増えていくという
なにか大昔の時代劇の火消しと侍の喧嘩祭状態のクライマックスを迎えていく。

誰が得したか損したかはわからないが
この後、ノーサイドとなったかより大乱闘となったかは
まさに観ているこちらの想像次第というもので
それがなんともいえない不思議な終わり方なのだが
なぜかそこからくる爽快感がまたたまらない。

あとここにでてくるキャラクターがいろいろな過去を背負っているのだが
それもうまくストーリーにいかされている。

とにかくこれはお薦め映画のひとつ
あまり詳しくはストーリーはいえないですし
「ヨンさま」とも「冬ソナ」ともまったく無関係の作品ですが
もし機会があればぜひ観ていただきたい映画です。


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宇宙戦争(1953) [映画]

スピルバーグによる「宇宙戦争」が公開されたが
今から半世紀前につくったHGウェルズの同じ原作による
この「宇宙戦争」も名作だった。

自分としては「地球最後の日」や「火星人大襲撃」とならんで
好きな古典SF映画だが
正直はじめてこの映画をみたとき
原作を知らなかった自分は
どうすればこの宇宙人(火星人)に勝てるのか
想像すらできなかった。

今見ても円盤の形も秀逸だし
光線や円盤の出す効果音もなかなかで
後世の映画に少なからず影響を与えたのだろうと感じるし
普段の生活に非日常が突然とびこんでくるのも
今でもやはりとてもいいかんじでできていると思う。
もっとも特撮やその他いろいろ現在のそれと比べると
さすがに見劣りする箇所は少なからずあるし
「?」という演出もあることはある。

だけど最近の某特撮映画のように
ありえない新型兵器や武器は原作があるにしてもまったく登場しないし
そういう意味ではやはりかなりリアルな上にのっとった
素晴らしいサイエンス・フィクションであると思う。

あと円盤とアメリカ軍の戦闘シーンは凄まじい
特撮はちょっと先にもいったように今見るとあれだが
その激しい撃ち合いの音はあの「史上最大の作戦」なみで
ほとんど間断なく砲撃音が鳴り響いているし
カットもどんどん細かくなっていくのも緊張感を増幅している。
また戦闘が激化するにつれ
次第に画面がその砲煙や土煙などのせいだろうか
いつのまにか暗くなっていくのがまたこれも凄絶な効果をあげていて
その中から円盤の緑や赤の明かりや光線がみえるのが不気味このうえない。

それと戦闘シーンがいつも夜もしくは明け方に集中しているのも
円盤の光と音を強調しているようで効果満点!
という具合でほんとうに「光」と「音」の使い方が秀逸な作品だ。
これは「ゴジラ」第一作に匹敵するといっていいかもしれない。

今度のスピルバーグの方が特撮技術は見事だろうが
こういう「光」や「音」の効果がはたしてどうなのか?
この点がじつはいちばん自分にとって興味がつきないところです。

スピルバークは「未知との遭遇」で「光」と「音」を見事にフル活用した実績をもっています。
ここは大いに期待したいところですし、
「3」というキーポイントがどう使われているのかもたのしみです。


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