近衛十四郎さん [映画]
時代劇俳優の近衛十四郎氏(1914年4月10日 - 1977年5月24日)は
自分にとって子供のときのアイドルだった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9B%E5%8D%81%E5%9B%9B%E9%83%8E
(ウィキペディア(Wikipedia)での記述↑)
当時NET(現テレビ朝日)で放送されていた
「素浪人 花山大吉」。
その豪放磊落な性格と無敵の剣捌きは
子供ながらとてつもなく憧れてしまったものでした。
(相棒の焼津の判次役の品川隆二さんもまたよかった)
自分は前作「月影兵庫」をみていなのですが
それでもおかげで「おから(うのはな)」好きになってしまったものでした。
とにかく長めの刀を凄いスピードで振り回す
この人の立ち回りのキレと美しさはある意味芸術的だったし
それこそ今おもうと時代劇のチャーリー・パーカーみたいな人だった。
あとで聞いたところによると近衛さんの殺陣は
歴代でも最高のものだったというらしい。
それを毎週TVでみていたのだからじつに贅沢なことだったのかもしれない。
このせいだろうか
花山大吉以外の作品に近衛さんがでてくると
例えそれが主役でなく、しかも敵役であったとしても
どうしても主役より注目してしまうし肩入れしてしまう。
※
そういえばかつてTBSSドラマの木下恵介アワーで「親父太鼓」があったが
この主役であった進藤英太郎さんも同じ感情を抱いたものでした。
その進藤さんも近衛さん同様東映の時代劇スターだったし偶然だが亡くなられたのも同じ年だった。
(この作品は脇役もよかった。風見章子、津坂匡章、あおい輝彦、菅井きん、沢田雅美…敬称略)
「座等市血煙街道」では勝新太郎の座等市と凄絶な殺陣をみせるのですが
やはりここでも勝さんの座等市も好きだけど
この作品だけは近衛さん扮する隠密に肩入れしてみてしまった。
その近衛さんがしばらくして姿をみなくなった。
それが当時患っていた病のせいだということを自分は知らなかったのですが
それから数年後その訃報に接したときは
ちょっと気持ちにぽっかりと穴が空いたような気がしてしまいました。
現在近衛さんといっても最近の人はピンとこないでしょうし
松方弘樹さんや目黒祐樹さんのお父さんといっても
「へえー」で終わってしまうことでしょう。
ですが自分にとっていまでも時代劇というと
勝さんの「座等市」、雷蔵さんの「狂四郎」、三船さんの「三十郎」とともに
この近衛さんの「花山大吉」というのが
すぐに頭に浮かんできます。
「花山大吉」の最終回の
TVとは思えないほどの大人数を相手にした立ち回り。
今でも強く印象にのこっています。
それにしても近衛さん、格好よかったなあ。
はじめまして。
多分同年代ですね(^_^;全く同じ感想です。
あのころは、それがそんなに凄いものだとは知らずにみていたものです。おかげで他の時代劇の立ち回りがめっちゃ下手に見えるのですよ、私らの世代は・・・(*_*;
実は今月から「東映チャンネル」で「素浪人 月影兵庫」の放送が始まります!
(私は残念ながら見られないのですが・・・残念)
by K.S (2007-03-01 22:00)
K.Sさま
はじめまして。
そうですね。おそらく同世代だと思います。
たしかに自分もあれが当たり前というかんじに観ていたため
その後けっこう他の立ち回りをみて
あれれ?こんなものなの?と思ったものでした。
東映チャンネルは自分もダメです。
便利になったんだが不便なんだか…です。
コメントありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2007-03-02 23:28)