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宇宙戦争(2005) [映画]

いまさらながらスピルバーグの宇宙戦争をみた。
あまりにもまわりの評判が悪くて映画館で観るのをとばし
最近衛星で放送されたのを機会にようやく観た。

正直にいうと面白かった。
(ただし変な親父の地下室でのシーンはそっくり除く)

たしかにスカッとするSF娯楽大作ではないが
こんなことがおきたら
こうして逃げ回るしかないだろうと
変に自分にそのシーンが置き換えられて
妙なリアル感を感じたものだった。

しかも怖い。
インディペンデンスデイに出てきた巨大円盤よりも
はるかにあの三本足のトライポットの方が不気味で怖い。

特に港町の夜の丘に現れるシーンは
最初初代ゴジラのオマージュかと思ったほどだったが
とにかく不気味で怖かった。
しかもあの壊れた汽笛のような音がまたヤバイ怖さを醸し出している。

最初こそこのトライポットがでてくるシーンは昼なのだが
あとは夜一辺倒ということ。
また自分ひとりが狙われているのではないかと思われるほど
とにかく行く先々で現れ攻撃を仕掛けてくるし
常にトライポットを下から見上げるようなカメラアングルもかなり効果的なものがあった。

このあたりもちょっとゴジラ第一作を思い出す。
あの作品におけるゴジラもトライポットも
最初の登場シーンと最後に倒されるシーン以外はすべて舞台は夜だったし
常に下からみあげるアングルだった。

またあのトライポットの音も
似てはいないがちょっとゴジラの泣き声を想起させるところがある。
ただし光線がバンバンとんできたりするシーンなどは
こちらはこちらで今度はキングギドラを想わせるところがあるし
動き方はゲゾラに似てないこともない。

とにかくある意味宇宙戦争という名前を借りた、往年の東宝特撮怪獣映画のオマージュを
おもいっきりやってしまったのではないかという気さえ途中からしてきたものだった。
ただし愛嬌抜きでやられるから
観てる間は怖いことこのうえない。

宇宙人は「エイリアン」と「インディペンデンスデイ」のエイリアンの合体形みたいで
それほど新鮮味や怖さはなかったが
あの円盤にはぴったりだったような気がする。

なんで花を育て、それに人間の血がいるのか?
息子がボストンに一足早く帰っているのは何故?
とかいろいろな?があちこちでほったらかしになってはいるものの、
とにかくその圧迫感と怖さにたまらない魅力を感じた作品だった。

そういえば来年はHGウエルズの「宇宙戦争」が放送されて70年がたつ。
2008年10月30日がその記念日。
ただ 今のご時世でこの再現をやったら
ひとつ間違うとテロと勘違いされて大混乱になってしまうかもしれません。

そういう意味では今の時代ってほんと怖い時代ですし
トライポットに乗ったエイリアンもこんな地球には魅力も感じないし
戦争なんか絶対しかけてこないでしょう。

そう考えるとなんか悲しい時代です。今は。


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