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フジテレビのアニメ開発部にいいたい砲台 [アニメ]

フジテレビが日曜朝を戦場にアニメで勝負している。従来から「ドラゴンボール超」、「ONE PIECE」を放送している午前9時からの枠に隣接させる形でスタートさせた午前8時30分からの「モンスターハンターストーリーズ RIDE ON」で、実にアニメ枠の新設は約10年ぶり。視聴率で苦戦が続くフジテレビを救うのがなぜアニメなのか。そして、なぜ「モンハン」なのか。フジテレビのアニメ開発部の、岡安由夏氏に戦略意図を聞いた。

 アニメに投資する理由を聞くと、まっすぐな答えが返ってきた。「2年先、5年先、10年先と寄り添っていただけるために、お子さんにフジテレビを好きになってもらって、そのまま、ほかの番組を見てもらうようになっていただきたいんです」。“フジ離れ”どころか、テレビ離れも業界的に懸念されている中、テレビが面白いもの、楽しめるもの、ということを訴えようというのだ。

 フジテレビはかつてアニメ王国だった。日曜日から土曜日まで、ほぼ毎日アニメが番組表を彩っている。例えばちょうど30年前、1986年の午後7時台を切り取ってみると…。

(日)「タッチ」、ハウス食品世界名作劇場「愛少女ポリアンナ物語」

(月)なし

(火)「サザエさん」再放送

(水)「ドラゴンボール」、「めぞん一刻」

(木)「北斗の拳」

(金)なし

(土)「ハイスクール!奇面組」

 アラフォー世代なら、どれもこれも見たことがある名作、あるいは名シリーズばかりではないだろうか。これらはあくまで一例で、以前も、以後もアニメは多数放送されており、1986年には放送がない月曜や金曜もアニメ枠が設置されていた時期は長かった。

 だが、日曜7時に放送されていた「ONE PIECE」が06年秋に日曜午後7時から日曜朝に枠移動してから、ゴールデンタイムでレギュラー放送のアニメを見かけなくなった。金曜深夜のアニメ枠「ノイタミナ」もあるが、小学生のキッズ層を対象にしているわけではなく、いわゆる上に挙げたような作品群とは趣が異なる。

 なぜ、ゴールデンタイムからアニメが消えたのか。岡安氏は「アニメだとなかなか営業がつきづらかったり。数字(視聴率)も昔は10%とって当たり前だったのが、だんだん取れなくなってきて、バラエティーにかわってきてしまったんだろうなと」と分析する。それだけ万人ウケするような作品を、視聴率20%を意識できるようなレベルで生み出すことが難しくなっているということになる。

 その一方で深夜アニメの手法も行き詰まりがあるという。深夜アニメは直接的な視聴率はもちろん、DVD化や各種グッズの売り上げも含めた事業となっている。今年はテレビ東京系の「おそ松さん」が大ヒットしたが、必ずしもすべての作品が商業的に成功するわけではない。岡安氏は一般論として「トップオブトップは変わらないんですが、何年か前なら1万枚売れていたような作品が3000枚となってしまうような。市場が縮小してきているんです」と懸念している。

 テレビ局としても、アニメ業界としても、新規のファン開拓は必須。フジテレビは約3年前にアニメ開発部を設置し、通常なら多部署にまたがる制作・編成・営業・マルチメディア展開を包括的に担当するようにし、コア層だけではなく広く受け入れられる作品づくりを目指すようになった。そんなころ、アプローチをかけてきたのが、ゲーム「モンスターハンター」を制作しているカプコンだった。

 「モンスターハンター」は文字通り、モンスターを狩るゲームで、一部血しぶきなどの表現があり、完全な子供向けとはいいにくく(それでも子供に人気ではあるが)、推奨年齢は15歳以上(15歳未満のプレーが禁じられているわけではない)となっている。オファーを受けた岡安氏も「えっ?」とモンハンの子供向けアニメ化に面食らったというが、カプコンサイドとしても全年齢向けのゲーム構想をかねてから温めていた。それが「モンスターハンターストーリーズ」で、フジテレビの狙いと合致するものだった。

 登場モンスターはデフォルメされていて、おどろおどろしさは控え目。ストーリーは子供たちとモンスターとの絆に焦点が置かれている。ただ、「子供向け」といってもアニメの作りまで甘くしているわけではなく、登場モンスターの動きは無印「モンスターハンター」の動きに準拠している。カプコンからはシリーズの生みの親・辻本良三氏と、ディレクターNOKANAMEこと藤岡要氏がアニメ制作前に会議に同席して、各モンスターの特徴、性質などをアニメ制作チームにレクチャーした。その後も新モンスターが登場するたびに説明会が開かれ、キャラクターのとらえ方をカプコン側と共有している。

 対するフジテレビ側も力の入れようは相当なもの。大多常務の「とにかく派手にいけ」という号令のもと、主題歌を歌う関ジャニ∞の協力を得て、制作イベントやPRのための番組ジャックなどに登場してもらった。ただ、日曜の午前8時半といえばテレビ朝日系では「プリキュアシリーズ」が、テレビ東京系では「デュエル・マスターズ」シリーズという“アニメの先輩たち”が放送されている。対するフジテレビはもともと政治討論番組「新報道2001」を放送していた枠。まだまだ子供たちにアニメを8時30分からフジテレビで見てもらう習慣は定着していない。

 「厳しい」戦いであることは認める岡安氏の夢は大きく、「ドラゴンボール」「ONE PIECE」に続く作品に「モンスターハンター-」を育てること。「ものすごくディティールをつくりこんでいます。最近のアニメにない、見ていて冒険しているような気持ちになれる時間帯にできたらいいなと思っているので、没入感を楽しんでいただきたいです」と満面の笑みで意気込みを語った。(デイリースポーツ・広川 継)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000067-dal-ent


まずひとこといいたい。

開発って何を開発するの?ということ。


なんかそこのところが、
こちらにはちとみえてこないものがある。


ノイタミナも当たり外れがあるし、
むしろTBSのアニメイズムの方が、
いろいろと多様な仕掛けをしているように思える。


正直言うと、
フジの考えている「大人」と「子供」というものが、
かなり現状のそれと乖離しているのではという気がする。

ちょっと古くしかも狭く保守的なのだ。


それとあと再放送のしかた。


これはとにかくテレビ朝日が伝統的にうまい。

かつて夕方の16時台の、
長浜アニメを中心とした再放送は、
それによって新たなファン層を掘り起こしたし、
現在でも「相棒」をはじめとした、
再放送のドラマはそこそこの視聴率をあげている。


あれと同じ感覚で、
「ONE PIECE」を深夜枠に、
それこそ半月遅れで再放送するなり、
初期の再放送をしたり、
場合によってはスタッフに、
当時の感想を話してもらうとか、
そういうことを考えて、
「ONE PIECE」のもつ幅広いファン層を、
再度掘り起こすという手もあるだろう。

ビデオをもっていても、
けっこう放送されると時間があうとみてしまうものなのです。


あとフジが本気だったら、
「進撃の巨人」や「ガルパン」も、
自分のところで放送できたかもしれない。

そこのところ、
もう少し考察するなり、
あと自分たちがフジという看板に頼りすぎたりという、
そういう部分がなかったかなど、
いろいろと精査すべきではないだろうか。


たしかにU局に比べると、
なかなかな小回りや融通がきかないかもしれないけど、

過去の遺産も潤沢に有していることを考えると、
なんか駒の使い方を含めて、
いちど多くの人たちに意見を幅広く聞き、
そしてできることを幅広く行うことを考えるべきではないだろうか。

聖地巡礼なんかで、
ひとつの番組をつくっていくのも、
フジのように全国ネットをもっている局なら、
けっこうなものができるのではないだろうか。

ただしこれを、
アニメに詳しくないお笑い系の人を使って、
それこそフジお得意のバラエティにしてしまうと、
完全に的外れになってしまうだろう。


とにかく、
なんかもどかしくてしかたがない。

かつてアニメで一世を風靡した局だけに、
ほんと再起してほしいし、

こういう大手が元気になれば、
U局のアニメもより活気づくことだろう。


ぜひ何を「開発」するかを明確に定め、
しっかりとこれからを築いてほしいものです。


最後一言いいますが、
開発というけど、
アニメそのものは開発されているので、
「フジ」のアニメに対する姿勢が「開発」されなければならない、
ということがそのひとつであることを、
これだけは明確に意識していただきたい。


以上偉そうに言いきって〆

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