SSブログ

「この素晴らしい世界に祝福を! 」をみて。 [アニメ(2016放送開始)]

ks.jpg

http://konosuba.com/


ひさしぶりに酷いアニメをみた。


酷いというのは出来という意味ではない、
扱ってる内容が凄く酷いということだ。

もちろん誉め言葉としてですが…。


何しろ主人公が引き籠りで、
かなりしょうもない人間なのだが、
そのまわりに集まってくるのも、
類は友を呼ぶそのまんまで、
とにかく酷い顔ぶれだ。

自己中で空気も現状もよめない頭の悪い女神。
一発芸的な能力しかもたない中二病の魔法使い。
異常なM気質で攻撃力が皆無のクルセイダー。

性格的にも能力的にも問題のある、
ただし肩書きだけなら最強という人たちが、
この主人公を囲む。

その結果一番頼りになってしまうのが、
引き籠りの主人公というのが設定だ。


ただ妙に駆け引きは上手く、
そういう意味では「ヘヴィーオブジェクト」のクウェンサーみたいな、
ああいうかんじにみえなくもないが、
やってることは遥かに…だ。


そのためなんというのか、
とにかく話の展開が遅くグタグダで、
なかなか話が次のステップに動かない。

ただじゃあダレてるのかというと、
そんことはなく、
勝手気ままにその日ぐらしをやっているというかんじ。


もちろんこののままじゃあダメと思ってはいるが、
如何せん時間制限とかもないようなので、
いつのまにか怠惰にズルズルと現状を生きているという、
そんなかんじなのだ。


今後どう展開していくかは分からないけど、
この通常のパーティと著しく価値観が違うメンバーによるパーティ。

しかも性格的に
長いスパーンの計画が立てられないメンバーばかりということで、
ほとんど出たとこ勝負の展開に今後なっていくと思うけど、
将棋で桂馬と香車だけしか持ち駒ないようなこの展開。


どうやってゴールにたどり着くのか、
そして無事もといた世界に戻れるのか、
まるでこちらもそれがみえてこないという不条理なアニメ。


ただなんとなくひじょうに庶民的レベルで、
この話の後、
アクアが後世語り継がれる、
祈りがいはないけど愛される女神になるんだろうなあという、
そんな感じだけはした。


ただそこまでこのアニメが辿りつくかと言うとはなはだ疑問。

自分が生きてるうちに決着をみることのない作品のひとつになりそうです。



あと声優。

けっこういいメンバーが揃っているが、
特にアクア役の雨宮さんが頑張っている。

2014年頃から鳴物入りというかんじで登場されているけど、
個人的には正直あまり強いインパクトをこれまで残してくれていない。


だけど今回はある意味、
ひじょうにインパクトのある演技を初回からしていて、
この作品を支えている。

アクアの自分さえよければいいという自己中ぶりと、
頭の良くない部分からくる変な純粋さ、
そして誰とでもけっこう分け隔てなくつきあってしまい順応してしまうという、
そういう憎めない部分もうまくナチュラルに演じている。


この作品の中で、
もっともストーリーを動かすポイントに移置しているキャラなので、
浮くも沈むも雨宮さんの出来次第ということもあり、
この頑張りはとてもこの作品の好調さに貢献していると思う。


とにかくここまでいろんな意味で、
酷いけれどなかなか楽しく充実した作品となっています。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0