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「ラルフ・ヴォタペック・ライブ・イン・コンサート」というCDを聴く。 [クラシック百銘盤]

最近ブラームスとレーガーのクラリネット・ソナタの、
ピアノを担当したCDが発売となったヴォタペック。

そんなヴォタペックの放送音源をまとめたCDが出た。

001.JPG

収録曲は、

シューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」作品6
ラヴェルの「夜のガスパール」
バルトークの舞踏組曲
カプースチンのアンダンテ

というもので録音は最初の二つが2002年、
バルトークが2003年、
最後が2013年というもの。

2013年のものが音質がいまいちだけど、
あとはそこそこ良好なものとなっている。

十年ほど前のものがほとんどということで、
今の熟成した味わいのヴォタペックとは違うが、
勢いと目の覚めるような鮮やかな音楽が交錯する、
じつに聴いていて気持ちのいい出来となっている。


もともとライブ重視の方らしいので、
こちらの方が本領発揮といったところか。

あいかわらずペダルの使い方がうまいのか、
音色と音質の変化が素晴らしい。

特にラヴェルのこのストレートなのに、
微妙なニュアンスをちりばめた印象が残るそれは、
この人の真骨頂かもしれない。

バルトークも曲のもつ野性味には目もくれず、
(でも民族的な部分はしっかり掴まえている)
この人の感覚による二十世紀の古典として、
見事に形成されている。


なかなか日本では彼のライブは聴けないので、
こういうライブCDはじつにありがたいものがあります。

ただあまり手に入りにくいCDらしいので、
誰でも気軽に入手できるルートで販売してもらいたいものです。
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