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この音源は残っているのか…? [クラシック百物語]

ポール・ホワイトマン
Paul Samuel Whiteman (March 28, 1890 – December 29, 1967)
1920年代に白人ジャズの王様、いや「キング・オブ・ジャズ」として、
ひとつの時代を風靡した人だ。

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もっとも日本ではそうは思われておらず、
ガーシュウィンやグローフェの曲を初演した人くらいにしか、
その存在はあまり知られていない。

ただ彼がいなければその後に続く、
ドーシー、グッドマン、ミラー、ハーマン、ケントン…、
といった人たちが花開くのにかなり余計な年月がかかったことだろう。

1940年代に引退した後1950年代半ばにカムバック、
当時のスイングリバイバルの風潮もあり、
再びホワイトマンは脚光をあびることになる。


そしてここからが問題。

じつは最近聞いた話なのですが、
「Then and Now」が1955年にヒットした翌年、
ホワイトマンはあるコンサートを指揮しました。

それは1936年のガーシュウィンがルイソン・スタジアムで開いたコンサートの、
そのメモリアルコンサートのようなもので詳細は↓
http://www.nytimes.com/1987/08/31/arts/going-out-guide.html

そしてこの時今は亡きガーシュウィンの代わりにソロをとったのが、
当時17歳だったラルフ・ヴォタペック。

曲は「ラプソディ・イン・ブルー」。

ホワイトマン自身が指揮をし、
ガーシュウィンのソロで1924年に初演、
そして録音したあの名曲だ。

なぜこのような組み合わせが実現したかは分からないが、
クライバーン・コンクールで優勝するはるか以前に、
当時66歳だったホワイトマンと、
その代名詞のひとつともいえる曲で共演。

この時の演奏をぜひ聴いてみたい。

当時おそらくこれはかなりの話題になったと思うが、
だがこのときの共演のそれが録音されたという話を聞かない。

じっさいネットにもあまりこの件そのものがひっかかってこないので、
録音となるとまったく情報がない。

ぜひ聴いてみたいものですが、録音は残っていないのでしょうか。
ご存じの方がいたらぜひ御一報をお願いします。


…しかしあのホワイトマンと「ラプソディ・イン・ブルー」を弾いた人が、
まだ現役で弾いてるというのは凄いことだ。

本人はガーシュウィンアルバムを何年か前に録音しているが、
残念ながらこの曲は録音してない。

今年(2014)は「ラプソディ・イン・ブルー」初演から90年。
この機会にぜひ今のヴォタペックでも聴いてみたかったのですが…。

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若き日のヴォタペック

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ヴォタペックとホワイトマン。
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