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音楽でみかけるいちばん嫌いな言葉。 [クラシック百物語]

というのが自分にはある。

これだけはほんとうにダメなのだが、それは…

「これさえあれば他いらない。」

という物言い。

ようするにこの曲においてこの音盤をもってれば、
他の演奏などいらない、
すべてゴミとして捨ててもかまわないという物言いだ。

これを聞くと、正直激怒寸前になってしまう。

それこそゴジラなら

「見渡せば、横浜、平沼、伊勢佐木町方面はまったくの火の海です」

にしかねないほど大嫌いな言葉なのだ。

正直、己のちっぽけな価値観だけで、
他人の価値観まで根こそぎ上から目線で否定するような、
そういう傲慢な姿勢がこの言葉には充満している。

しかも他の演奏との一期一会の機会まで、
聴き手個人から奪ってしまうという、
ほとんど言葉の暴力としかいいようがない。

こういう言葉が横溢したら、
もう音楽は死んだも同然、
そこには進歩も成長も、
そしてなによりもいちばん大事な、
音楽を聴く「心」そのものが欠落してしまうだろう。

だいたい他人の「言葉」が、
「音楽そのもの」より強い力をもつなどということは、
音楽では絶対ありえない。

言葉で表現できない領域にあるものを、
なんでその領域にないもので判断できるのか。

まず本人に聴かせろよ!が筋というものだろう。

誰がこんな言葉をはやらせたのか知らないが、
これはけっこう昔からちょくちょく聞くこの言葉。

なんとか撃滅できないものだろうか。

この言葉…、
これ音楽に対する冒涜です。


もし未だ使用してる人がいたら、
ぜひ一考を要してほしい。

やめろとはいいません。
いままでの発言も、これまた自分の個人的発言なのですから。

私もそこまで傲慢ではないです。

我儘ですが…。
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