SSブログ

貞観地震の後に起きた仁和地震のこと [震災]

貞観地震についてはすでにこのサイトでもいろいろと書いた。

けっきょくこちらが半ば不意打ち的にやられてしまった。
そんな大震災だった。

だけど宮城県沖地震がすでに叫ばれていたこともあり、
いくつかの準備や心構えができていたこともあるだろう、
また地震が明治三陸や昭和三陸のように
視界がきかなかった夜間でなかったこともあって、
たしかに途方も無い大災害とはなってしまったが、
それでも最悪の上をいく最悪にはならなかったと思う。

だけど何か事前にわかっていれば
もう少しなんとかなっていたのでは?という後悔がある。

そこでじつはすでに知られていることかもしれないし、
書き方を間違えるとたんなる混乱やパニックを助長するかもしれないので
あまり言いたくなかったのですが
ひとつだけ書いておきたいことがある。

それは西暦 887 年 8 月 22 日(仁和三年七月三十日)に
東南海中心でおきた連動型地震といわれている仁和地震とのこと。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%81%E5%92%8C%E5%9C%B0%E9%9C%87

これはかなり巨大な地震であり、
大阪湾付近を大津波が襲い、
ほぼ当時の日本全域で大被害がおきたといわれる
貞観地震にも匹敵する大地震と大津波を起こしたといわれるもの。
貞観地震の18年後に起きたものだ。
一説にはM9クラスのものだったとか。

しかもこれもまた貞観地震同様
ほぼ約千年から千二百年周期でおきているらしい。
これは御前崎の異常隆起がほぼそれくらいの周期でおきており、
前回のそれがほぼその仁和地震の頃ではないかといわれている。

ひじょうに貞観地震とシチュエーションが似ている地震であり、
しかも貞観が仙台平野の千年ごとの大津波
仁和が御前崎の隆起が千年から千二百年ごとという
その部分まで酷似しているということだ。

ひょっとすると昨日の菅首相の浜岡原発の停止命令は、
東南海連動型地震というよりも
この仁和地震の再来を恐れてのそれだったのではないかとさえ
そう思われてしまったほどだった。

間隔からすると
早ければほんとうにこの二十年以内
遅くとも今世紀中に起きてもおかしくない。

あの東日本大震災規模のことが再度
今度は駿河湾から四国沖にかけておきることを考えると
正直冷静でいろという方が無理だろう。

だが自分達は東日本大震災でいろいろなことを経験した。
亡くなられた方や被災した方々のことを思うと、
ここで同じことを繰り返すのは絶対にあってはならないことだ。

ひとつ前に津波云々のページを書いたのは、
じつはこれのことがあったからだ。

正直次の地震までは千年どころかその1/50くらいしかないかもしれない。
だけど何かできることはあるだろうし、
心構えや準備があれば災禍は最低限に食い止められることは可能だと、
自分は確信するものです。

備えあれば憂いなし

まさにこれにつきると思います。

ただ意外と周りがこういうことがあったのに
津波が来たらどうするかということに鈍感なところがある。
横浜だって地震がおきたら、どう見積もっても20~30分で大津波が到達するだろう。
しかもそこから約数時間はそれの繰り返しとなる。
鎌倉や湘南なら三浦半島を回り込まない分もっと早いだろう。

焦ってはいけないが悠長なのはもっとまずい。
ある程度は自分で津波や火災が来たとき、
どこにいたらどうするかという大まかなシュミレーションはたててた方がいいと思う。

幸いにして東海域は
以前から日本でいちばん地殻変動を察知するためのシステムがかなり充実しており、
不意打ちの可能性は多少低い。
だけどそれでも地震が食い止められる装置ではない。
防波堤や防潮堤も完全無欠ではないこともわかった。

そうとなれば自分のやることは自ずと絞られてくるだろう。
時と場合によっては車から足に切り替える勇気も必要な時がくるだろう。
それらのことをとにかくいろいろと自分なりに皆考えてほしいところです。

いろいろな教訓が東日本の震災ででてきている。
それはYou Tubeの映像からもみてとれるものがある。
とにかくいろいろと、特に気持ちを備えてほしい。

貞観地震と仁和地震のそれぞれの再来。

違いはすでに起きた地震とこれから起きる地震との違い。

同じ大地震がきても
それが人的な意味での震災となるか大震災となるかは
まさに自分たちひとりひとりのそれにかかっているのです。

そういう意味での「がんばろう」なら自分は声を大にして言いたいです。


※関連ページ
「貞観地震とこれからのこと。」
http://orch.blog.so-net.ne.jp/2011-03-26
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0