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新型コロナ騒動で分かったインフルエンザの恐ろしさ [いろいろ]

今現在新型コロナの感染が広がっていて、感染者や死者も増えてきている。

もちろん回復し日常生活に戻った人がいるので、感染者は現在の罹患者数というわけではない。

現在(2020.2/29)演奏会もサントリーホールは来月中旬までほぼ全公演中止となっているようですし、寄席、スポーツ、遊戯施設、博物館等も中止、順延、無観客、閉園と次々なっていて、ふつうにやってるのは映画館くらいという状況。

ある意味311より長引く可能性の高い状況といっていいのかもしれません。

現在感染者数は約200人で死者10人というけど、正直感染者はもっとはるかに多いだろう。ただ軽症者も意外と多いような気もするし、中には無自覚のまま治癒してしまう人もいるかもしれない。

とにかくいろいろと未知の部分が多く、しかもワクチンも治療薬もないということで油断はできない。インフルエンザ対策をとにかくしっかりやって感染リスクを減らすしか今はこちらも手段が無いので、とにかくこれを地道に実践していくのみということか。

ところで今回それに関していくつか強く思う事があったのでそれをここにあげておきます。

ひとつは誰が流したか分からないけど、マスクの次はティッシュやトイレットペーパーが無くなると、適当なでっち上げ情報を発信拡散したバカ者がいたということだ。

だがそれ以上に情けなかったのは、それで店頭が本当に品切れ状態になったこと。精神的パンデミックのようなものが起きたようだけど、これには呆れて開いた口が塞がらなかった。

これは騙され買出しに走った行為そのものに対してではなく、昨今30年以内に高確率で起きるといわれている、東南海地震や宮城県沖地震、さらには首都直下型地震に対して警戒をするようにと言われている中に、最低数日できれば一週間分の備蓄として飲料水、食料、電池とともに、ティッシュ類も指摘されていたからだ。

つまり慌てて買出しに行った人は、大災害時の備蓄をあれぼど心がけるようにといわれていた政府や公共機関のそれを黙殺、もしくは軽視していたということになる。

さすがにこれにはまいってしまった。余分に一箱等なら分からないではないけど、何箱もこの時期に慌てて購入している人は、もし昨日大地震が起きていたらあなたはいったいどうする気だったの?と正直質問したいくらいだった。

311から9年しか経たないのに、一般の人たちの多くがもうこんなに感覚がマヒしてしまったのかと、さすがに愕然としてしまった。これでは大災害時、日本はいろんな意味で壊滅的な状態になるような気が強くした。

多くの人たちの危機意識の欠如が浮き彫りになったようなバカ騒ぎだった。

あと転売屋もかなりこの騒ぎ加担し買い占めていたようだけど、ひょっとすると彼らが利益を上げるために仕掛けた罠だったのかも。

だとするとひっかかった人達は転売屋の片棒をかついだ形になっているのでは?

それにあの薬局での長蛇の列や大混雑はコロナの感染を助長するようなもの。

何のために多くのイベントや施設が取りやめや休園になっているのか。

そういうことにまで考えが及ばないというのもいかがなものかと。

これでは血を流して迄決断した人達が浮かばれない。

本当にとんでもなくしょうもない話です。しかも現在進行形。


そしてもうひとつは季節性インフルエンザのこと。

今年はこの新型コロナのおかけで、結果的にふだんの年より遥かにインフルエンザ対策を徹底しているため、1月以降感染が極めて低い状況になっているということだ。

だがそれは今年の話であって例年はそうではない。

日本では2018年は1500万人以上が感染し3000人以上が亡くなった。

だが翌年1月はなんと一か月で1700人近くが亡くなった。これは一日50人以上が全国で亡くなったということになる。

新型コロナと違いワクチンによる予防接種があり、またタミフルをはじめとした治療薬もあり、ある意味予防や治療方法が確立しているにもかかわらずこれだけの人が亡くなられている。

これってひょっとしてとんでもなく恐ろしいことではないかという気が急にしてきた。

いつもはテレビで「インフルエンザが流行してきました」「全国的に警戒レベルになりました」「学級閉鎖が続いています」というニュースはあるが、一日にインフルエンザでどの県では今日何人が亡くなりましたというニュースは見たことが無い。

もしこれを毎日ご丁寧にやっていたらはたして世間はどうだろう。

それを思うと、今回の新型コロナとインフルエンザを一緒にするのは間違いかもしれないけど、なんか季節性インフルエンザの毎年における感染等の実況やニュースが行われていたら、今回のこの新型と同じようなものになっていたのではなかろうかという気がしてきた。

いや、むしろもっと内容的には酷いかもしれない。何しろ一日50人なんて2020年2月末の武漢における新型の死者数のそれと大差がない。

しかも新型は予防も治療方法も確立されてないのに、インフルエンザは確立されてのそれだから、逆にもう打つ手が無いという怖さと絶望感がある。

だが毎年あることだからしかたないみたいな感覚なのか、いつの間にかみんながみんなそれに対する危機感がかなり麻痺していたのではないかという気が、今回のコロナ騒動であらためて思い知らされた。

今回の新型コロナが今後どうなるのか、インフルエンザと比べるとじつはそうでもないのか、それとも同等か、はたまたとんでもなくこれから恐ろしい正体をみせるのかは分からない。ただ同等だとしても、これからとんでもない状態になってしまうことになってしまう。

もっとも季節性インフルの発生を例年よりかなり低く抑え込むほどに、徹底した対策をとっている現状が持続されれば、例えそうであっても被害は低く抑えられるかもしれない。

そしてこれを毎年、特に個人レベルで徹底していれば、インフルエンザによる死者を桁違いに抑えることも可能なのではとも感じられた。

とにかく新型も用心に越した事は無いし油断などしてはいないけど、季節性インフルエンザが、新型と同じかそれ以上に恐ろしいということを感じたものでした。

因みにアメリカでは現在一万人以上、二年前にはなんと六万人以上がインフルエンザで亡くなったとか。そして百年前のスペイン風邪(インフルエンザ)では当時人口5500万人だった日本の、うち約50万人が亡くなったという話を聞きました。

インフルエンザ。

人類をこの百年最も継続的かつ確実に、そして大量に殺し続けた恐ろしい細菌なのです。

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