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「GODZILLA 怪獣惑星」をみる。 [ゴジラ]

1.jpg
http://godzilla-anime.com/smph/
※公式サイト


「GODZILLA 怪獣惑星」をみた。

最初この作品が発表されたとき、
個人的にはいまひとつどころか、
ふたつもみっつもピンと来なかった。

その最大の理由が、
ゴジラはアニメ化できる対象にはならないのではというもので、
あの重量感と大きさ、そしてその存在感が、
アニメで表現しきれるのかという事。


ゴジラをアニメ化するという必然性を、
正直自分は感じられなかったし、
それは「007」や「横溝正史シリーズ」をアニメ化するより、
もっと「誰得」なのかという雰囲気が強く感じられた。


またアニメファン側からの期待感があまり感じられず、
東宝側もそのあたりを意識してか、
スタッフ、声優ともかなり名のある、
もしくは人気のあるメンバーを集めていた。


とにかく正直自分はまったく期待せずに見に行った。


で、見た感想としては、

「よくここまで出来たなあ」

という感じかと。


前半なかなかテンポよく、
また設定もユニークだったが、
正直「まあふつうの劇場版アニメかなあ」
という感じだった。

だがゴジラが出てきてから雰囲気が一変した。

見せ方が上手い。

重量感もかなり表出されているし、
戦闘シーンもなかなかなスピード感と迫力、
そして叩き込み感がある。

このあたりは「シン・ゴジラ」をかなり意識しているように見えたし、
実際設定もかなり「シン・ゴジラ」をベースにしているように見えた。

またいろいろと昭和ゴジラのエキスもあちこちに散りばめられていて、
そういう部分にも「シン・ゴジラ」のそれを強く感じられた。


特に最後の15分が凄い。

途中からそうじゃないのかなと、
うすうす感じられていた展開ではあったけど、
それを上回る怒涛の出来だった。

期待をいい意味で裏切ってくれたけど、
ただこれはゴジラ目線で見た場合であって、
はたしてアニメ目線ではどうだっのかなあと、
そのあたりはちょっとなんとも言えなかった。


この作品、一応全三部作ということで、
自作は来年5月公開予定とのこと。


そのため最後はそこへ繋がるシーンもあったけど、
正直あそのあたりがいちばんアニメ色が強く感じられた。


あと最近のこのタイプのアニメに感じられる、
若干なんともいえない不自然な動きや表情が、
人類側のキャラクターに感じられ、
そのあたりがアニメをあまり見ていない人には、
どうみえたのかなあという不安が多少感じられた。


ただ救いは肝心のゴジラが、
人間よりもはるかに自然かつ巧妙に描かれていて、
まったくといっていいくらい不満が無かったこと。

首の太いゴジラは好みじゃないけど、
それを除けば本当にこのあたりはよく描けていた。

また音楽もたまに伊福部サウンドをイメージさせるような部分もあり、
ここにも「シン・ゴジラ」の影響を感じられた。



と、ざっとこんな感じでした。



最後に今回のゴジラをみていちばん感じたのは、

「日本のアニメの本気になった時の凄さ」

というところだろうか。


特にゴジラの描き方にそれを強く感じられた。

ゴジラもここまでアニメで描けるんだと、とにかく感心しました。


ただこれは映画館の大画面や大音響にかなり助けられてる部分もあるので、
できれは映画館で見る事をお勧めしたい。


以上です。


god9990.jpg
予告編より


ps

ゴジラがまったく「海」と絡まなかった作品というのも珍しい。
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