SSブログ

ビゴーの「三津(伊豆)寺の境内から望む淡島」 [沼津~三の浦]

風刺画でも知られるフランスの画家ビゴー。

B-IQ4B3CcAUBwYU.jpg
※ビゴー作「魚釣り遊び」

彼は日本に18年の長期にわたり滞在し、
日本各地を歩きその様子や風景をスケッチ等で残してくれている。

そんなビゴーは取材のかたわら、
箱根、熱海、修善寺等を訪れ、
その地のスケッチや絵画をたくさん残している。

その中には以前ここでも紹介した

「富士(沼津・江浦)」
えうら.jpg

があるが、じつはビゴーにはこの三の浦もので、

「三津(伊豆)寺の境内から望む淡島」

という油彩画があるという。


おそらく修善寺あたりから、
内浦に入った時に書いたものだろうけど、
江浦の絵も存在していることから考えて、
修善寺から日帰りしたとはとても思えない。

おそらくどこかで宿泊したのだろうが、
ビゴーがこの地に来たのは1887年の8月とのこと。
(それ以前も来ているかもしれないが)

1887年というと明治20年。

安田屋旅館ができる二年も前の話なので、
残念ながらここではないようです。
※これは事実誤認で開業は1887年だそうです。

いったいどこで宿泊したのかとても気になりますが
それよりもやはりその絵がみてみたいし、
どこで書かれたのかもぜひ探してみたい。

しかも「淡島」と明記されているということで、
先の「江浦」の絵と見比べることで、
よりあれが大久保山かどうかが明確になるというもの。


この絵は56.1×27.0㎝という大きさのもので、
栃木の宇都宮美術館がこれを所蔵しているとのことてずが、
残念なことに来年(2017)の1月6日まで休館中で、
それがしばらくはかなわない。


このあたりは来年のおたのしみということですが、
江浦だけでなく内浦からの絵があるというのは、
正直驚きました。

できればいつか二つ仲良く並べてみられるような、
そんな催しがあると嬉しいかも。

またひとつ楽しみができてしまいました。





宇都宮美術館
http://u-moa.jp/index.html



その後この絵を実物ではありませんがみることができました。

awa111.jpg

さむ様のおっしゃられたように来迎寺からのものでした。

じっさいにはこの写真よりもう少しはっきりしていて、
よりしっかりとした印象があるものとなってます。



それにしてもビゴーのデッサンの力が半端ではない。

江浦からの富士もそうですが、
ビゴーの絵に現地の写真をはめてみて、
あまりにぴったりとおさまるのに驚きです。

近いうちこちらの方も現地であわせてみたいと思います。
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 1

阿伊沢萬

ようやくほぼ決着がつきました。どうも医源寺のそばだったようです。

みな様、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2016-12-18 14:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0