ゴジラの聖地、静浦へ行く。 [ゴジラ]
ゴジラ映画史上屈指の名作であり人気作のひとつ、
「モスラ対ゴジラ」(1964)
そのロケ地となった静岡県沼津市静浦に再訪する。
じつは映画の中ではここは「静之浦」といわれ、
三重愛知近辺あたりという設定だったようだ。
だがこのモスラの卵が流れ着き、
最後ゴジラまでがやってくるこの「静ノ浦」は、
実際は静岡県沼津市の静浦、獅子浜でロケがされていた。
多くははロケ地イコール作品での場所なのですが、
こういうケースもあるにはあるので、
そのためちょっとこの場所はあまりクローズアップされていない、
ゴジラ聖地の中でもマイナーなものとなってしまっているようだ。
というわけで今回はこの静浦獅子浜へ。
交通は沼津駅の南口バス乗り場7番から出ている、
多比や長岡方面に行くバスに乗り、
途中の志下公会堂前で降りる。
場所がよくわからないので、
獅子浜より手前から歩く。
途中の八幡宮ではお祭り。
その後海沿いに南下した後、
海沿いの道へ向かう。
途中にあった津島神社にお参り。
津島(ヨハネ)善子ファンならお参りすべき神社かも。
しかしゴジラの聖地に津島神社。
まさにこういう図か?
この津島神社から下りようとしたとき、
ふと左の山をみて、
思わず飛び上がってしまった。
すぐに下に降りて、
もう少しこの山がよく見える所を探そうと、
よりいい場所を海沿いの道中心に探す。
この近くにいい場所がありました。
そして一枚。
これが映画ではこのシーンに。
まさにゴジラ山。
ここから覗いてきたか!
というくらいの場所だった。
とにかくなかなか絵になる場所だし、
「でてこないかなあ…」
とバカなことを思わずおもってしまうくらい、
いい雰囲気の場所だった。
因みに津島神社からみえたゴジラ山はこういうかんじ。
電線がちと邪魔だったんですね。
じつはゴジラが山から顔を出すシーンというのは意外と少ない。
第一作ゴジラの大戸島のシーン(ロケ地は石鏡)や、
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」の、
箱根あたりが比較的有名なくらいで、
お城や電車、それに高圧線を含む電線よりは、
かなり頻度は少ないといっていいと思う。
※あと「メカゴジラ」の時もあった。
それだけにとても貴重なのです。
その後ゴジラはこの山の向こう側からやってきます。
逃げる人々、
そして現在、
かなり雰囲気が違うし、
しかも同じ場所で撮ることもほとんどかなわない。
というのも当時は獅子浜は海岸線が砂浜だったのが、
上のような防波堤が築かれ、
その外もこのように様変わりしている。
ただそれでも淡島もみえるし、
映画冒頭のこのシーンも、
現在でも山はこのとおり。
このあたりの山を含めて、
沼津アルプスというらしい。
するとこの山は小鷲頭山と鷲頭山なのだろうか。
このあたりは勉強不足でよくわかってません。
閑話休題
海岸沿いの道の海側も、
かつてここが砂浜だったことを想起させるものがあるし、
この道もおそらくあのゴジラから逃げるシーンの、
あの道だったのだろう。
あと家の間の細い道を、
町民が海に向かうシーンがあるが、
家はもちろんかわってしまっているけど、
道は今でもそれをとどめている。
ところで自分がなぜ静浦がゴジラの聖地と気づいたかというと、
以前沼津から内浦まで歩いた時にみえた淡島の姿が、
じつは自分にはとても印象として強く残った。
その後「モスラ対ゴジラ」をみてたら、
「あれ?」となった。
「この右のそれ、淡島だよね。」
というこれがきっかけだった。
そして決め手がこれ。
右端の船の浮き輪にしっかり「沼津」の文字が…。
おいおいここ名古屋近辺じゃないの?
というかんじなのだが、
かつてこの頃のTVの時代劇で、
侍の足元近くにプラスチック製の柵が映ってたという、
そういうなかなかのシーンもあったので、
これも気づかないまま完成になったのだろう。
大らかな時代です。
ほんとはこれ以外に、
淡島で撮られたというこのシーン。
これがどこかもハッキリさせたかったのですが、
ちょっとこれは難航しそうです。
というわけで以上です。
しかし静浦で「モスラの卵」とか「ゴジラ焼き」とか、
そういうものつくってくれないかなあ。
〆
因みに場所としては、
「獅子浜北」の停留所から「獅子浜」の間くらいの、
堤防前の海沿いの道と、
そこから見える山々といったところです。
自分には内浦がラブライブなら静浦はゴジラ、という感じです。しかし山の緑が全然違います。木の切りすぎなのか、それとも土砂崩れなのかはわかりませんが、当時のそれは妙に痛々しいという感じがします。ある意味自然を大事にするように今はなったという証拠なのかも。
みな様、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2016-09-12 21:50)