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「ハイスクール・フリート(旧称はいふり)」をみた。 [アニメ(2016放送開始)]

img_main.jpg
http://www.hai-furi.com/

「ハイスクール・フリート」を二話までみた。

なんかストーリーはよくわからないけど、
それなりにキャラクターの配置などは第二話をうまく使って、
「艦これ」あたりよりはよく落とし込まれている。

だけどやはりあらためて
つくづく艦船もののアニメは難しいと思った。


「ガルパン」のうまかったのは、
戦車をなかば戦闘機に近い感覚で描いたことだろう。

本来複数の人間で動かす戦車を、
キャラクターを描くときにのみそういう描写を多用し、
いったん試合が始まると、
ほとんど車長のみの台詞やリアクションだけとなり、
戦車が車長一人で動かしているかのような、
そんな感覚で物事を推移させていく。

このため戦車の動きがじつに俊敏で小回りがきき、
しかもその動きに表情すら伴っているかのように、
多様多彩に動かすことが可能となり、
まるで戦闘機の戦いのようなスピード感あふれるものとなった。


だが艦船ものはさすがにそうはいかない。

やり方としては「ガルパン」の大洗女子の各チームを、
春風の各部署に散らせたような感覚といえるけど、
動かしいてるのは結局は1艦というところが、
どうしても動かし難い縛りとなっている。

もちろん艦船に戦車や戦闘機のような格闘性を求めるのは無理だけど、
やはりここのところがひとつのネックとなっている。


これをうまく処理したのが、
「アルペジオ」のメンタルモデルなのだが、
さすがにこの作品でそれは無理というもの。


なので今後はこの部分よりも、
戦術戦略的な頭の戦いと、
それに対しての各乗員のチームワークあたりに焦点をあて、
そしてそこから設定や世界観をうまく描いていくという、
「ガルパン」とは逆のやり方でその魅力を描いていくことになると思う。

ただこのあたりしっかりと最初からイメージができてないと、
「艦これ」のようなグダグダな展開になりかねないので、
今後の演出と脚本のお手並み拝見といったところでしょうか。


ただこの作品、
ガルパンよりもむしろストパンに近い感覚のようで、
そこに「戦争」と「軍隊」というものがリアルに存在し、
よって「負傷」も含めた生き死にが関わっており、
「ガルパン」のような「戦車と戦争」との切り離しなど当初からまったくない、
軍艦のもつ当初のそれをそのまま踏襲したものとなっている。


このためこのアニメ、
今後かつての「ガルパン」のように、
軍事アニメというレッテル貼られる可能性がでてくるかもしれない。


はたしてこのあたりをどうさばくのか。


ある意味吉田玲子さんの真骨頂をみれる作品になるかもしれないという、
そんな期待を抱きながら今回はこれで〆。
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