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荒れる演奏会場 [クラシック百物語]

「東条碩夫のコンサート日記」にこういうページがあった。

http://concertdiary.blog118.fc2.com/blog-entry-2301.html

この最後のところに、

「ところで、これは不愉快な話だが、毎回のように演奏開始ぎりぎりになって大きな荷物を携えて1階最前列の席に入って来る人の行動は、目に余る。
 今夜のように、オーケストラが既にテューニングを始めているにもかかわらず、悠々と当然のようにその前を歩いて席につくなどという態度は、演奏家に対する敬意を著しく欠いているだろう。
 先日のトリフォニーホールでも、メネセスがバッハを弾くために出て来てお辞儀をしているその前を横切って歩いていたが、言語道断、演奏者に対して無礼も甚だしい。猛省を促したい━━といっても、彼がこんなブログを読んでいるわけはないだろうから、ここで何を言おうと詮無いことであろう。見たところ、客席前方に知人もよくいるようだから、だれかまず知り合いの人が注意したら如何なものか。 」

というものがあった。

東条さんが個人に対しこのようなことを書くのは極めて異例だ。

自分もこの人物を知ってはいるが、
見苦しいという以外はそれほどのものを感じていなかった。

おそらく近年その振る舞いが酷くなってきたのだろう。

これに対しこのサイト史上最高ともいえる、
たいへんな量のコメントがついているが、
そけを読むとどうも問題はこの人だけではないようだ。

一部の聴衆に歓声や拍手、さらにはその行動が、
演奏者にではなく、
自己満足のためになってることを自覚していないという、
はなはだ残念な人たちがいるということだ。


自分の気持ちを聴衆に伝えるのは勝手だが、
それに夢中になって他の人の迷惑を顧みないなど言語道断、
聴き手に上下関係や優劣など存在してなどいない。

音楽の前ではすべての人が平等なのだ。

一部の人の自己満足のために、
その他大勢が我慢を強いられたりするなどあってはならないことだ。

自由と無秩序というものの区別がこの人たちにはついてないのだろうか。


人の犠牲があたりまえになったり、
声のでかい者が幅をきかすような、
そんなことがまかり通るようになったら演奏会はもうおしまいだ。

高齢化により柔軟な考えができない、
頑迷な人たちが増えてしまったためなのだろうか。


そういえば大洗でも、
見るに堪えない酷い行為があったということを最近ネットで目にしたが、
それらも若い人ではなく、
いい中高年だったのにはさすがに言葉もなかった。


かつてはあまり感情を表に出すのが下手といわれた日本人だが、
下手という意味ではいまだにそれは変わってないようだ。


これからどんどんこういう事が増えていくのだろうか。

なんか憂鬱です。


一度この件で評論家や演奏家、
それにホールの関係者や一般の聴衆を集めてシンポジウムでも開いてみたら?

例えば5月の有楽町で。



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