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「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」をみて。 [アニメ(2015放送開始)]

gate1.jpg
http://gate-anime.com/

というアニメがはじまりすでに二か月近くたった。

ストーリー的には異世界の軍隊が攻めてきたという、
ごくごくありふれたアニメなのだが、
そこにリアルな日本と自衛隊をぶちこんだという、
かなりユニークな作品。

みていると「戦国自衛隊」とも、
逆「インディペンデス・ディ」ともいえるような、
なかなか面白い作品なのですが、
これが自衛隊賛美のプロパガンダアニメではという、
そういう批判も一部でおきている。

正直言うと、それはあてはまらないと思う。

たしかに自衛隊がいきなり異世界の人間に対し、
異世界民間人を守るためとはいえ、
大量殺りくを行うシーンは、
大義名分はこちらにあるかもしれないけれど
はたしてこれどうなんだろうと、
ちょっと石破さんにご意見を聞いてみたいような、
そんなシーンもあるにはある。

それ以外は自衛隊と軍隊との違いを明確にしているし、
こういう状況らおかれたら、
そりゃこういう展開になるだろうなということで、
別段自衛隊賛美や安保賛成の片棒をかついでいるような
そんなアニメには見えなかった。

むしろファンタジーに現実をぶちこんだら、
いったいどうなるかということを狙った作品ということでは、
「ゴジラ」の初期作品と大同小異という気がする。

ただ放送時期が微妙だったというべきか。

もっともこういうアニメを、
戦前の「のらくろ」みたいな漫画と同じに、
世情を煽るアニメとみてしまう人がいても、
それもまたしかたないと思うし、
民主党政権では問題になっていたかもしれない。

ただ311時の自衛隊の行動や、
今世紀に入ってのアジアの国際情勢をみると、
こういうアニメで自衛隊というものを、
一度真面目に正面から考えてみようという、
そういうきっかけにしてもいいんじゃないのかなあと、
自分などは思ってしまうし、
そこから日本国憲法を再考するのも、
有意義なことではないのかなあという気がする。

まあかたい話になったけど、
とにかくいろんな意味で、
硬くも柔らかくも、
どういう観方をしてもなかなか面白いという、
そんなアニメという気がします。

あと異世界の人間の自衛隊に対する発言が、
自衛隊や軍隊に対する日本における、
そういうものに対しての否定的な発言と、
妙に重なっているのが面白かった。

gate2.jpg

もっと平和な時代なら、
単純にたのしめるアニメなのですが…。

このアニメ、
みている人の心象風景が、
そのまま今の時代の世相をうつす、
そんな作品なのかもしれません。


しかし国会までリアルに出しますか…。

gate3.jpg
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阿伊沢萬

なんかとにかくユニークな作品です。目くじら立ててみることはないと思うのですが…。

ハムサブロー様、 nice!ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2015-09-01 21:17) 

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