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「響け!ユーフォニアム」を第8話までみて。 [アニメ(2015放送開始)]

自分はこのアニメに対し

「吹奏楽コンクールにおける吹奏楽は音楽ではない」

という言葉を持ち出して、
この作品の今後の自分なりの注目点をつくっていた。

で、ここまできてそれがどうなったかというと、
正直それについてはどうにもなっていない。

完全に固まっているという感じで、
いまだこれから待ちといったところだろうか。

だけどひとつだけ出た感想がある。それは、

「音楽が好きならそれでいいんじゃないの」

ということ。

ようするに音楽が好きなら、
ストイックになって自分を追い込み音楽を極めようとするもよし、
音楽を楽しみとして語り合う友達として気楽に付き合うもよしと、
そういうことなのだ。


そんなことを感じさせる話が第七話にあった。

「なきむしサクソフォン」

田中あすかの話だ。

斎藤葵がそれまでの自分の考えている音楽と、
コンクールに突き進む吹奏楽部でのそれの差異に、
過去のいろいろなことがおっ被さって退部したその姿と、
小笠原晴香部長就任の件と、
田中あすかの部長就任固辞のエピソードがからんだ、
この話のエピソード。


田中あすかは一見ひとあたりのいいフランクな先輩にみえるが、
正直音楽馬鹿というか、
天才肌で音楽以外のひとづきあいにちょっと難があるというか、
音楽以外の人間関係の面で相手の立場に立つ必要を感じない、
ある意味ストイックある意味自己中心的哲学をもった、
ひじょうに面白いキャラクターだ。

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ただこの人は人を引っ張るのではなく、
あくまでも下で支え、
自分の演奏する姿勢や姿でパート全体を動かすという、
そういうタイプの人にみえる。


つまり最強のディフェンスではあるけどフォワードではないし、
ましてやキャプテンでもない。


それに対し小笠原晴香は多少線は細いし、
決定力にも欠けるが、
ひとつのチームをひとつの目的へ牽引し、
そして纏めていく才は、
キャブテンとして田中あすかよりもある。

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そんなところがハッキリと、
そしてある意味えげつなく描かれていた。


確かにここでは葵の退部と、
前年におきた大きな事件、
それに対する小笠原と田中の姿勢、
そして現体制のそれと、
当時の想いなどがいろいろと噴出した、
そこそこヘビーな話ではあったが、
個人的には田中と小笠原の二人の、
その立ち位置と気質がはっきりと描かれていたことに、
むしろ強い興味と感心をもったものでした。

さらに各々がじつはかなり相手を信頼信用していることも、
第8話でのお祭りの時のそれで、
さらに念押しされるように描かれていたのもよかった。

次回はその上でオーディションが開かれ、
主要キャラがどうなっていくのか、
またそれに落ちた人たちはどうしていくのかというところに、
またいろいろと人間ドラマと、
そして各々の人間性や性格といったものが反映され、
いろいろとひとつふたつと話が膨らんでいくんだろうなと、
原作を読んでない自分にはそう感じられたものでした。

まあハッキリいっちゃうと田中あすかと小笠原晴香。
この二枚看板がいるだけでも、
先生はものすごく楽してると思う。

あとは強力なフォワードが一枚できて、
バンド全体を引っ張ってくれればもういう事はないのですが、
それが高坂麗奈なのかどうかは乞うご期待といったところか。

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引く、纏める、支える、の三点がしっかりしていれば、
たいていのチームはいい結果が出るはずなので、
はたしてそうなりますか。

といったところです。

ようするに最初いいました、
「吹奏楽コンクールにおける吹奏楽は音楽ではない」
などというものは、
今のところあまりテーマにもなっていないのが現状。

はたしてこれがどうなるのかも、
個人的にはまだまだ興味津々継続中です。

まあもっともここを突いていくと、
この作品の展開や雰囲気をみていると、
よりけっこうヘビーでしんどいものになってしまうので、
それもどうかなとは最近思っているのですが…。


それにしてもこう考えると主人公の立位置、
じつに面白いところにおいてる作品です。

なにしろ話の中央にはいるのに舞台の中央にはいないのですから。


〆。

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