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松井咲子さんのピアノを聴く [演奏会いろいろ]

TBS VINTAGE short LIVES
〜like a 12 colorful kimono〜
(十二単衣のように)

その第10回、松井咲子さんの回を聴いた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BA%95%E5%92%B2%E5%AD%90
(松井咲子)

1990年12月10日生まれ。埼玉県出身。
AKB48チームA所属で、ピアニストとしても活動中。
2012年10月に全編ピアノインストアルバム「呼吸するピアノ」でソロデビューを果たし、
「デビュー作が初登場TOP10」という、女性ピアニストとしては史上初の快挙を成し遂げる。
日本テレビ「読響シンフォニックライブ」で司会を務め、
FM NACK5「docomo presents 見たい!行きたい!話したい!!」では
パーソナリティとしても活躍中。

松井さんはこのようにAKB48にも所属している方で、
厳密にいうと純然たるプロのピアニストではない。

それでも最近は読響の番組に抜擢されたり、
今回のようにクラシックのミニライブにも招聘されたりしている。

今回は赤坂Bizタワー2階 アトリウムでのソロということで、
サロンコンサートのような趣ではある。

ただこの場所。
一階から天井までが完全な吹き抜けとなっていて、
その二階部の端の方にピアノがあるということで、
いささか音響的には具合が悪そうだ。

曲目は

○会いたかった
○グラドゥス・アド・パルナッスム博士〜「子供の領分」(ドビュッシー)
○ピアノ・ソナタ第15番(田園ソナタ)第4楽章(ベートーヴェン)
○彼方の光(村松崇継)
○心の譜面
○LET IT GO

というもの。

で自分は当初抽選で当たった椅子席で聴くはずだったのですが、
あまり腰の状態がよくないのと、
この後所用により中座しなければならないため、
後方で立って聴くこととなった。

このため本人が見えない場所でのそれとなってしまったが、
こればかりは仕方ない。

抽選に外れて聴けなかった人もかなりいるので贅沢は言えないところだ。


この日は三着あるコンサート用ドレスから、
前日この場所を下見したときにここに一番あうそれを着てきたとか。

みえてないからどんなのかは分からなかったですが…。

まず最初に「会いたかった」。


これを聴いたとき、想像以上に音響がよくないことに愕然。

おそらく前で聴けば多少はいいかもしれないが、
この音はちょっとどうなんだろうか、というかんじだった。

それは二曲目のドビュッシーで決定的になってしまった。

なんというのだろか。

指にまとわりつくような響きというのだろうか。

とにかく指がまわってはいるのかもしれないけれど、
音楽は回っていかないという一番歯がゆいケース。

このとき自分はまわりに誰もいない場所だったので、
身体の角度とかいろいろ変えてみたら、
なんと奏者に対して背中を向けるようなポジションで聴くと、
悪いながらもいちばん聴きやすいことに気付いた。


ただとにかく本人は大好きな曲かもしれないけれど、
なんか音響にひっぱられたような演奏に聴こえた。


ただこれが二曲目のベートーヴェンで一気に変わった。

これは曲の違いが大きいかもしれないが、
このみてくれとは正反対のけっこう手強い曲を、
松井さんはかなり安定した感じで弾いていった。

それはじつに心地よい音楽で、
特にそのテンポがなんともいい意味で中庸を得たものとなっていた。

このとき自分の視線の先に、
一階から地階に向かうエスカレーターの昇降口がみえていたが、
このときそのエスカレーターの動くスピードと、
松井さんの演奏する曲のテンポがピッタリとあっていたのに驚いた。

これは松井さんのそれが機械的というのではなく、
人が乗降するのにちょうどいいスピードと、
つまりある意味人のリズムにあったスピードでこの曲が演奏されていたことが、
このことで視覚的にもみてとれることができた。


とにかく松井さんの弾くベートーヴェンはじつに心地よく、
しかもそれでいてしっかりとしたリズム感覚に支えられているため、
雰囲気に流されたり不安定になったりということがない。

できればぜひこの曲の全曲を聴きたいところだが今日はこれまで。

このあとまだ三曲残っていたが自分はここで時間切れ。

会場を後にしました。


たった三曲でしたが、
松井さんというピアニストの雰囲気はなんとくですがつかめました。

この人、もともとひじょうに自然なテンポとリズム感をもっているようで、
そういう意味では何を弾いても安心して聴いていられる人のように思われる。


ただ今回のような特殊な状況での演奏は場数を踏んでないせいか、
このあたりは今後の課題となるのかもしれない。


まあ後半を聴いてないのでこれ以上言い切るのは無理があるので、
感想はこれまでとします。


個人的にはこの人でハイドンやブラームスあたりも聴いてみたいと思ったけど、
実際このあたりはレパートリーとして入っているのだろうか。

〆です。
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