SSブログ

「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」をみて。 [アニメ(20世紀)]

1992年の12月に公開された映画で、

MARU.jpg

というのがある。


1990年からはじまった「ちびまる子ちゃん」は、
1992年の9月に一度放送を終了、
その後1995年から再開、
現在に至っている。


この映画は「ちびまる子ちゃん」の劇場用作品としては二作目ですが、
ちょうどTVの放送が無かった時期に公開されている。

そのせいかどうかは分からないが配収もそれほど目立っておらず、
「クレヨンしんちゃん」の劇場版の1/4程度だったということで、
この後、「ちびまる子ちゃん」の劇場版は途絶えている。


自分は当時あまりこの作品のことは意識していなかったが、
後年この作品がなかなかの良作だということを聞き、
一度見てみようかと思ったときにはすでに遅く、
VHSは生産終了でLDも無く、
DVDは未だに発売されていないという、
最悪の状況に直面してしまった。


DVDが出ないのは、
どうも使用されている楽曲の権利がクリアできないというのが、
その大きな理由となっているらしい。


こうして見る事のできない状況が延々と続くうち、
この作品のことをすっかり忘れていたところ、
突然「日本映画専門チャンネル」という、
衛星系の放送局で放送がされることを知った。

そしてようやく見ることができた。

感想は…、


いかん、なんか泣けてしまった。

はっきりいってベタな語り口なんだけど、
これだけストレートにやられるともう泣くしかない。

内容としては、
まるちゃんと、絵描きを目指しているお姉さんとの出会いによる、
いろいろなエピソードを中心として、
往年の名曲がいろいろと流れていくというもの。

特に「めんこい仔馬」における五番の歌詞とまる子の想い。
M1.jpg

さらには笠置シヅ子の強烈な「買い物ブギ」が大きな山となっている。
M2-09d9c.jpg
それにしてもこの笠置シヅ子のそれは絵が強烈で、
これが今見ることが自由にできないというのはあんまりだ!
というくらいの出来となっている。
※因みに今年(2014)は笠木シヅ子さんの生誕百年、来年は没後三十年にあたります。

そして最後の結婚式の場面のまる子の万歳のそれは、
「めんこい子馬」のエピソードと重なって、
なんかとにかく泣けてしまった。
M3.jpg

かといって作品としては別段特に泣かそうというかんじではないのですが、
それだけに余計気持ちが強く揺さぶられるものがありました。

またここでの音楽も素晴らしい。

音楽は、千住明さんと川原伸司さん。

気持ちに直接響いてくるメロディです。


作品上映時間は90分ちょっとというところなのでちょうどいいというかんじ。

またTVアニメが劇場版になったときによくみられる、
話を大きくし過ぎてその世界観を壊してしまうような、
そんな力みも気負いもまったくありませんでした。


それにしてもこの作品。

権利関係なんとかならないものでしょうか。
ぜひDVD化してほしいこれは傑作です。


尚、日本映画専門チャンネルでは2015年の1月にも、
この作品を数回放送するとのことです。

http://www.nihon-eiga.com/index.html
※日本映画専門チャンネル公式サイト。


(7/12追加)
tm.jpg

この度、12月クリスマスに、テレビアニメ25周年を記念して映画化が決定しました!
23年ぶりとなる本作の映画脚本は原作者のさくらももこ先生自らが担当!
普段の「ちびまる子ちゃん」では見ることが出来ない、映画ならではの笑って泣けるストーリーでまる子がスクリーンに帰ってきます。
映画では、まる子が清水市を飛び出し、作品史上初めての大阪・京都へ旅行。
スクリーンいっぱいに広がるまる子達の活躍にご期待ください!

笑って、笑って、そして思わず涙する。
親子で楽しめる、テレビでは見られない「映画ちびまる子ちゃん」をお楽しみに!


【さくらももこ先生 コメント】

皆様の温かい御声援に支えられ ちびまる子ちゃんはアニメ25周年を迎えました。
感謝の気持ちでいっぱいです。心を込めて映画の脚本を書きました。
笑いあり 涙あり、切なさありの25年目の ちびまる子ちゃんを
楽しんでいただけたら嬉しいです。
さくら ももこ


【あらすじ】

まる子の町に、世界5カ国からやってきた子どもたち。
個性豊かなお友達との出会いに驚きつつも、クラスのみんなは興味津々。
まる子の家にもイタリアからきた男の子が滞在することになったから、さあ大変!
「ボクは、マルコが、スキです」突然の告白!?に驚くまる子。
さらには、クラスメイトと一緒に清水の町を飛び出し、大阪・京都にも!
初めての町を訪れる、まる子達のてんやわんやの旅の結末やいかに!?
時代と国を超えた友情に、この冬あなたもきっと涙します。

http://chibimaru.tv/news/entry/2015/002543.html



(2018年 8月28日 追加)

国民的人気漫画「ちびまる子ちゃん」などで知られる漫画家のさくらももこさんが今月15日、乳がんのため亡くなりました。53歳でした。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180827/k10011596071000.html


突然の訃報にただただ驚いています。
心より哀悼の意を表します。

できればこの作品を地上波、
もしくは劇場で再公開して多くの人にみてほしいですし、
限定でもいいですからDVDをぜひ出してほしい。

それが作者さくらさんへの手向けになると思います。

本当に残念です。

合掌
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0