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「用心棒」の歩いた道。 [聖地巡礼(Seichi Junrei)]

黒澤明監督の名作「用心棒」(1961)。

じつは自分も大好きな映画なのですが、
偶然あるサイトでその撮影現場を知った。

そんな中で特に印象深いシーンのそれをどうしてもみたくなった。

「用心棒」の道を歩く!

…というわけで行ったのですがここが凄い。

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もういきなり富士山がお出迎え。
角度の関係で宝永山がみえないので、
横浜あたりからみる少し右肩をいからせた富士山とは違う。

本当に左右対称の美しい富士山だ。

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余談ですが甲府につくあたりからだろうか、
前に座っていたこれから冬山登山に行くようなかんじの女性の方が、
なんか外をずっとみていたのですが、
帰りの電車に乗っていてこの富士山をみていたことがわかりました。
まあたしかにこれは見惚れてしまいます。

この富士の反対側には遠いけど八ヶ岳らしいものがみえる。
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こちらで拡大できます。
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そして背後には白根三山。
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そうこの白根三山があの「用心棒」冒頭に出てくる山なのです。
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全景
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そうか、こんなところから映してたのかとなんか感激してしまいました。

そして富士山も壮大です。

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もうこれだけでも満足なのですがさらにもうひとつ。

三十郎が宿場に向かうこのシーン。
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この道がなんと近くにあった。
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この中央付近にある緩い登り道が今のそれ。
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当然歩きました。半世紀前に三船敏郎演ずる用心棒の歩いた道。
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いかん。我ながらちょっと興奮気味。
このシーンで横にあった石塔も未だ健在なのにはもう感激です。

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実際映画で映ってるのはここまでですが、そのまま歩いてみた。
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けっきょく何もありませんでした。

因みにこの冒頭オープニングの後、
このポーンと三十郎が木の枝を上に放るシーン。
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このシーンがあったのはこの道に入る手前の交差点に当たります。

わかり辛い写真で申し訳ありませんが、
三十郎の背中にみえる登り坂風の道は、
この写真では右に伸びている道にあたります。
そして中央が先ほど歩いた道です。
この右の道、けっこう車の通りが多くて歩くとき要注意でした。
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じつはもっと分かり易い角度からも撮ったものがあったのですが、
興奮したのか保存してませんでした。
グーグルのそれをお借りしておきます。
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しかしそれにしてもここを見つけロケ地にしたスタッフは凄いです。

正面には茅ヶ岳
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左手に遠く八ヶ岳
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右手には富士山
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そして背後には白根三山。
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五十年前は何もなかったと思われる場所なので、
このあたりの山々のそれはさぞやより壮観にみえたことでしょう。

じっさいはこのあたりにもまだいろいろとロケの跡地があるようですが、
時間の都合でそこまではみませんでした。

ただロケ地云々抜きにして、ここの風景は最高でした。

すごいです。


因みに場所は山梨県甲斐市ですが、
JR韮崎駅から徒歩三十分強程の場所です。


帰り際韮崎駅から「平和観音」方面を臨む。
この「平和観音」は高崎や大船のそれらとあわせて、
関東三観音と呼ばれているとのこと。
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阿伊沢萬

とうとう行ってしまいました。できれば山にうっすらと雪化粧ということでこの時期を狙ったのですが、もう少し遅くてもよかったかも。「天国と地獄」の横浜や江ノ島もそうですが、黒澤映画の舞台となったところをいくと、なんとなく他とは違う独特の高揚感というか興奮したものをいつも感じてしまいます。ほんと何もないところなのですがまた行ってしまうかも。

tochi様、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2014-12-12 21:02) 

サンフランシスコ人

2017年12月4日にスペイン(?)で 「用心棒」を上映..

http://lafilmotecadesantjoan.blogspot.com/2017/12/yojimbo-de-akira-kurosawa.html

by サンフランシスコ人 (2017-12-18 03:41) 

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