SSブログ

「声優100年 声優を目指す君たちへ 」を読んで。 [声優]

81プロデュース代表取締役の南沢道義さんが書いた本を読んだ。

seiyu100nen.jpg

結論から言えば、
これは南沢氏の過去の経験と体験を元に、
随筆風に書き進められたものというところだろうか。


別段細かい技術論とか、
声優はこういう心構えでという、
そういうかんじの教則本や参考書ではなく、
読んでいる人は、そこからいろいろなものを自由に読み取ってほしいという、
とにかくそんなかんじの内容となっている。


ただ個人的にはとても面白く読ませてもらった。


というのも自分もこの業界を南沢氏よりもう少し遠巻きではあるけれど、
いろいろ携わり生活の一部にしてきたせいか、
なんか懐かしくかんじてしまったからだ。


まあ自分の場合は1980年代からの約四半世紀ほどだし、
一時そういうことから離れていた時期もあるので、
かならずしもすべてを共有しているわけではないですが…。


あと意外なくらい南沢氏とものの考え方が似ているのには、
ちょっと驚いてしまった。

特に声優を日本の伝統芸能と関連させているところなど、
自分以外にこういう考えの人がいるということに、
なんともいえない安ど感を感じてしまった。


そして声優ミュージアムのこと。


これは大賛成。

考えてみたら声優のそれを形で遺すということなど、
自分は考えたこともなかったが、
確かにこれはいい考えだ。


そして文字通り「殿堂入り」というのも悪くない。


収入が実力や実績にみあわないならば、
せめて名誉等でそれを後世に伝えても罰はあたるまい。


南沢氏がどういうものを考えているかは分からないが、
ぜひ実りあるものが実現することを期待したい。


ところでこの本の中にも「椅子取りゲーム」という言葉がでてきた。


だが最近この椅子の種類にもいろいろとあるような気がしてきた。

というのもつい先日、
TOKYOMXで、「てんとう虫の歌」をみたからだ。

今から四十年前の作品ということなので、
懐かしい声優さん全員集合状態。

つかせのりこさん、丸山裕子さん、安原義人さん、神山卓三さん、釘宮理恵さん…?

…んなわけないでしょ。だって釘宮さんまだ産まれてないし。

じつはここに出演していた松島みのりさんの声、
それがあまりにも釘宮さんとそっくりだったのです。

それを思うと椅子にもじつはいろいろとあって、
誰でも座れるけどお尻がすぐ痛くなってしまう椅子や、
とても座りづらいけど一度馴染むと長く座り続けることができる椅子。

いつも座る人が順番待ちの椅子もあれば、
ここしばらく座る人がいない椅子もある。

さらには座り方ひとつで用途が変わってしまう椅子等々。

とにかくいろんな椅子が声優さんたちにはあると、
そんな気が強くしたものでした。


最後は本題とは関係ない余談となりましたが、
こんなことも読んでいてそれとなく考えさせられてしまう、
そういうかんじの本だということを付け加えて〆たいと思います。

とにかく個人的にはとても楽しく読ませていただきました。


〆です。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0