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川田利明さんのお店に行きました。 [スポーツ]

去る5月11日に、プロレスリング・ノアの小橋建太選手が引退した。
もう全身ボロボロだったのである意味ホッとしているところもある。

そして12月には同じく田上明選手も引退、ノアの社長業に専念するという。

2009年6月13日に三沢光晴選手が亡くなられてから、
かつての全日本プロレスの四天王といわれた人たちが、
またひとりまたひとりとリングから去っていく。
じつに寂しいものがあるがこれもまた時代の流れの理というべきなのだろう。

そんな四天王のひとりで小橋選手の次に若く、
ジャンボ鶴田選手の三冠に挑戦したもっとも若い選手だった人、
川田利明選手も今年五十歳を迎えることとなった。

その川田選手だが最近聞かないと思っていたら、
2010年の夏頃からリングを遠ざかっているとのこと。

理由はいろいろあるようで、
身体がかなりいろいろとやられていること
そして三沢選手が亡くなったことにより、
プロレスに情熱がもてなくったとのことが要因らしい。

では最近川田選手は何をやってるのかというと、
自ら居酒屋を経営しているとのこと。

しかも名前貸しのようなことではなく、
自らしっかりと手ほどきをプロから受けて、
ちゃんと営業日は自らが調理場に立ち、
そして包丁をふるっているのだとか。

店名は本人がつけたのではないが現役時の愛称を文字って

麺ジャラスK

2010年6月12日。
三沢選手の一周忌の前日に、
東京都世田谷区喜多見6丁目の世田谷通り沿いに開店。

https://twitter.com/orenooudou
(公式ツイッター)

というわけで自分もちょっと出かけてみた。
グーグルで調べたときにはあった目印の歩道橋が無くなっていたので、
あぶなく道を間違えるところでした。

小田急線の成城学園前駅から、歩いてほぼ二十分で到着。

今回写真はとりませんでしたが、
外からみると、実際はかなり地味なものの、
それでも黄色を主体とした看板や旗はそこそこ目立っていました。

この日はAKBの総選挙生中継のためか、
土曜日にもかかわらずかなりガランとした雰囲気だったのですが、
それはここにくるまでの多くの飲食店もそうだったので、
川田さんのお店だけがというわけではなかったようです。

じっさい本人もちょっとここまで土曜が暇なのは初めてと話されていて、
ついには「AKB総選挙放送してます、って外に貼っとうこかなあ。」と、
笑いながらだけど言い出してしまうほどのガラ空き状態。
(とはいえ、すでに別に一組お客さんも来てましたが…)


中はとにかくこじんまりとしていますが、
空間や通路をそこそこ大きくとっているせいか、
狭苦しさとかそういうのは感じられませんでした。

で、じっさいの料理の方。
じつは自分は下戸で、しかもこの日は少し風邪気味だった為、
食欲もそれほどはなかったものの何品か注文しました。

因みににこのお店は食券を買って購入するというシステムで、
ちよっと慣れないと迷ってしまうところが多少はあります。

厨房でこれらをすべて調理しているのは他ならぬ川田さん自身。
(他にもうひとり手伝われている女性の方がいます。奥様のようです。)
聞いたところでは以前からこういう居酒屋をやってみたかったとのこと。

とにかくすべてひとりでやってるため当然時間はそこそこかかるものの、
それだけにその真剣度が伝わってくる。

ただ手が空いたときはお客さんと気軽に世間話もしているし、
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」も大きく明るい声でしている。
もともとけっこう高く通る声なので、ここではそれがよく生きている。

さて肝心の料理ですが、
正直いってちょっと懐かしい味だった。
また変に媚びたり強調もしていない、
ある意味ふつうだけど、それだけに安心して味わえるという、
強いインパクトよりも何度食べても飽きが来ない味。
そんな感じの内容でした。

自分は食通ではないし美食家でもないので、
そういう方面からはどういうふうにいわれているかは知らないけど、
こういうかんじの料理と、比較的リーズナブルな価格を思うと、
けっこう良心的な商いをやってるなあという気がしました。

尚、この日食したものの中にカレーがありましたが、
カレーそのものは辛くはなかったがなかなかコクがありました。
そのせいか食べ終わった後もの凄く汗をかいた。
おかげで風邪がすっかり治ってしまいましたが
なかなか身体にいいという意味でもこれはとても気に入りました。

またデザートもけっこう素朴なみかけにもかかわらず、
ちょっと凝ったつくりと、いいかんじの味付けが好みでした。

それにしても川田さん。

かなり体重が落ちたようで、
かつてリングでみたような大きさはもう感じられませんでしたが、
それでも病的な痩せ方には見えなかったので、
ちょっと心配していただけにその点は少し安心。

しかしこの人がかつてリング上で
ハンセン、ゴーディ、ウィリアムスあたりと正面きって蹴りあいしばきあい、
そして鶴田さんや三沢さんと激闘を繰り広げた人とはちょっと思えないくらい、
ふつうの居酒屋の旦那さんという雰囲気になっていたのはやはり驚きでした。

ただそれがかつてを思うと寂しい!…という感情にはならなかったのは、
今この仕事をしているときの雰囲気等から、
いろいろと感じるものがあったためという気がしました。

まあまだまだ体調的にはいろいろとあるかもしれませんが、
リング同様愚直なほどの姿勢で営んでいるこのお店。
今年で開店三周年を迎えたということで、
ぜひこれからもより繁盛していってほしいと願うものです。

なんとなく地元密着型を目指しているようにも感じられるので、
できれば近場の人はぜひ一度お訪ねになってみてください。


因みに川田さんは引退はしていないということですが、
リングに再度あがるにはかなりの時間と月日がかかるし、
実際その気持ちも今のところは無いように感じられました。
このあたりはなんか馬場さんの一生現役みたいものと
ちょっと通じる考え方があるような気がしました。

尚川田選手は昨年10月にデビュー三十周年を迎えていますが
そのときも現在同様リングにもあがっておらず、
プロレス界とも若干疎遠となっていたためか、
記念試合みたいなものは未だ行ってないとのこと。

じつは四天王で現在公式に引退を発表していない人の中で、
デビュー三十周年を迎えることができたのはじつは川田さんだけ。
そういうことを思うと何がしかの形で、
記念試合もしくは記念式典が行われないものかと、
ちょっとそのあたりが気になっています。

まあキャラ的なものもあるかもしれませんが、
本人にしてみれば、今はお店に来てください…なのかもしれません。


(ご注意)

あとこれはお願いですが、
ご本人がひとりですべて厨房内をとりしきっているので、
特に調理中にはあまり厨房内の川田さんに話しかけたりするのは、
ちょっと控えた方がいいかもしれません。
みててけっこうてきぱきとされてるとはいえ、
これはなかなかたいへんそうでした。

まあこのあたりは普通の飲食店ならごくごくあたりまえの事、。
お会いしてうれしくなるのはわかりますが、
衛生上の問題等もあると思いますので、
そのあたりは郷に入らば郷に従えということでひとつご了解を。

あとクレジットカードによる支払と喫煙はNG。

定休日は原則毎週火曜日。
営業時間 昼12:00~14:30 夜18:00~23:00

ただし臨時休業等もあるので、来店前はぜひ確認してほしいとのことです。

以上です。


http://orch.blog.so-net.ne.jp/2014-04-14
(2014 / 続・川田利明さんのお店に行きました。)
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阿伊沢萬

kuri_teru様

その後川田さんのお店には行ってませんが、そろそろ天候もよくなってきたので、来月か再来月あたりまた行こうかとちょっと考えています。そろそろあのコクのあるカレーをまた食べたくなってきました。nice! ありがとうございます。
by 阿伊沢萬 (2014-02-21 22:46) 

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