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モスラ対ゴジラ [ゴジラ]

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いきなりとんでもない顔のアップだが、
この可愛げもくそもない、
極めて性悪な顔をしたゴジラこそ
1964年に制作された「モスラ対ゴジラ」のゴジラだ。

この映画は怖くて悪いゴジラが登場した最後の作品だ。
相手がベビーフェイスのモスラということもあり、
今まで以上にヤバい顔つきにしたのだろうが、
正直壁紙にしたもののすぐにやめてしまった。

ゴジラ好きの自分でさえこれなのだから、
当時このゴジラはどう受け取られたのだろうか。
因みにこの二年前の「キングコング対ゴジラ」のそれは
以下のような顔つきだ。

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このときは世はプロレスブームということもあり、
なかなか愛嬌のある仕草をみせたりしていたが、
今回のそれはそういうことは一切無しだ。

たしかに足が滑って名古屋城に激突したり、
妙に間抜けなシーンがいくつかはあるものの、
「ゴジラの逆襲」以来本格的に子供受けしないゴジラがそこにいた。

またこの登場シーンも秀逸だった。

この映画ではその全身どころか姿の一部さえ、
本篇開始三十分以上まったく姿をあらわさない。
これはゴジラシリーズとしては極めて珍しいケースだ。

そしてその登場シーンが強烈だ。
おそらく歴代作品の中でも最も鮮烈な登場のしかただろう。
音楽の付け方がさらにそれに輪をかける。

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「いきなり尻尾かよ!」

というくらい初めてみたときはビックリした。
これ劇場で観ていた人は座席から一瞬飛び上がったのではなかろうか。

これを観ていると、これはひょっとして二年前に公開された、
「椿三十郎」のラストの三十郎と室戸の対決シーンのオマージュではなかろうかと、
そんなことすら思ったものだった。

この1964年にはじつはもう一作ゴジラ作品がつくられている。
「三大怪獣・地球最大の決戦」という作品だ。
そして後半ゴジラはついに正義の味方への一歩を踏み出すことになる。
それを思ってこの映画をみると、なんともいえないものを感じてしまう。
もうこういう怖いゴジラは登場しないのだろうか。

※「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」もそうなのかもしれませんが、でも正直言うとあれは怖いというより残忍というかんじの方が強いゴジラという気がするのですが…。

そういえばハリウッド版ゴジラの新作が制作されていることが先日発表された。
今回はかなりシリアスなものになると監督が言ってたがはたして…。
ちょっと期待して待ちたいと思う。

因みになんで急にこんなことを書いたかというと、
「モスラ対ゴジラ」の冒頭が台風のシーンだったからだ。
ただそれだけです。


あとどうでもいいことかもしれないが、
この作品で熊山役を演じていた田島義文さん。

前作と次作では自分が船長をしていた船がともにゴジラに沈められ、
この作品でもホテルで虎畑にピストルで撃たれ倒れているところを、
そのホテルごとゴジラに壊されやられてしまっている。

よっぽどゴジラに好かれていたのでしょう。
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