「輪廻のラグランジェ」雑感 [アニメ(2012放送開始)]
このアニメは今年(2017)で放送開始から5年を迎える。
地名の連呼しすぎとかいろいろとあって、
「聖地」としてはポシャッた感があるけど、
こと内容的にはかなりの名作だし、
個人的に今世紀見たアニメでもかなり上位の作品だ。
ストーリーもキャラも声優もよかった。
ただ上記したように、
なんか聖地の失敗が作品もダメみたいな流れになってるのは、
正直納得できないものがある。
だいたいアニメであれだけ綺麗なバックドロップホールドを、
ロボットでみせただけでも傑作だろう。
またこの作品、
喜怒哀楽がこれほどすべて綺麗に揃った作品というも、
稀という気がする。
しかもけっこうそのふり幅が大きい。
これには主役の京乃まどかの、
きわめて前向き思考の姿勢が大きい。
ただ京乃まどかは同じ頭文字の、
かの加藤茉莉香とよく似たような雰囲気だけど、
茉莉香のように勝手に人が集まるというよりは、
まどかは自分から人を集めに行くような、
そんな部分が強くある。
ジャージ部などもなんかそのあらわれみたいにみえるし、
一期のラストでランがいなくなるシーンなどでは、
その姿勢にあるまどかの心のうちのようなものが見えるようで、
明るさとうちに我慢している弱さが同居した、
ひじょうに寂しがり屋だけど、
その分賑やかで前向きな事が好きという、
ひじょうに人間的なヒロインという気がする。
だからみている方も、
いささか調子よく進むストーリーにも、
そのヒロインを応援したくなってしまうし、
誰一人悲劇に向かって走らせたくないという、
そういう気持ちにさせるのだろう。
ある意味これほど人間というか、
その運命というものを、
肯定的かつ前向きに描いていった作品というのも、
なんか稀という気がするし、
みていて何か元気をもらえるような、
そんな気が毎回見てて感じられたものでした。
これには当時の日本の雰囲気というものもある。
この放送が始まった当時、
まだあの311から一年も経っていなかった時期だ。
震度4以上の地震が、
けっこう各地でまだ起きていた時期。
特に原発のそれは暗く日本にのしかかり、
風評被害で厳しい影響を受けている所もあった。
それは東北だけでなく北関東でも例外ではなかった。
そんな時期だっただけに、
この明るく前向きな、
そして笑えるし能天気な要素もふんだんに盛り込まれたこの作品は、
みていた当時とても救われたものがあった。
そこにはじつは「鴨川」という地名も一役かっていた。
確かに聖地観光では失敗だったかもしれないけど、
(「聖地」としては成功だったと思う)
この作品の中ではそこそここれは機能していたと思う。
これが横浜とか神戸だとさほどではないけど、
宇宙や地球の運命をかけた戦いが、
何で千葉の外房にある一地方都市で、
これほど執拗に繰り広げられなければならんのかという、
そのシチュエーションかとにかくおかしかった。
「鴨川」という、
地元には失礼かもしれないけど、
それほどお洒落ではない、
かといって京都の鴨川のような粋な土地とも違うし、
名前の響きもどこか素朴なこの地名が、
SFという枠で連呼されるのは、
物凄く奇妙でなんかとにかくおかしかった。
それはガルパンで大洗女子という形で、
「大洗」が連呼されるのとちょっと似ていた気がする。
なので「聖地」云々と切り離すと、
これはこれで作品の内容的にも、
なんかものすごくイケる感じだった。
最後もほんとこれでもかというくらい、
綺麗に明るく大きくまとまった大団円。
これみてスカッとしない人などいないだろうというくらい、
気持ちのいい終わり方でした。
そしてこの番組の二期終了の翌月から「ガルパン」。
さらにはその後、あの「ラブライブ」の放送が始まる。
こういうお化けアニメが、
「ラグランジェ」の後立て続けに登場したのはついてなかったけど、
でも自分にとっては、
この作品はそれでも印象として決して小さくないそれを残してくれた。
なので自分は当時、
劇場版がいずれできるのではないかと、
本気でそう思っていた。
…というくらい自分にとって、
この作品はかなりのものとなってます。
ただそれでも今に至るまで安房鴨川に一度も来訪してないのは、
聖地としてはあまり魅力も行く意義も感じないことと、
横浜から意外に遠いという事があるからです。
ただ繰り返しますが、
それでもとにかくこの作品は楽しかったです。
あっけらかんとしているけど、
妙に情があるといいますか、
とにかく「義理人情では動かない~♪」とは、
ずいぶん違うところはありましたが、
そこがまたよかったということです。
この三人もいいかんじで出来上がっていました。
それとこのシーン!まどかの詠み方も秀逸。
因みに当たったかるたは「ちはやふる…」ではありませんでした。
さすがにそこまではやらなかったといったところでしょうか。
今から五年前、
ちょうど放送されていたということもあり、
今回あらためてこの項目をつくってみました。
因みに放送当時は自分はこの作品をこう書いてました。
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輪廻のラグランジェ
前向きかつ楽天的なエヴァンゲリオンといったら語弊があるかもしれないが、これもまた笑える作品だ。だいたいヒロインがメカにのってジャーマンスープレックスホールドを放つというアニメは今までみたことがない。これが話がすすむにつれ、フルネルソンスープレックス、とか、タイガードライバー91とか出されたらかなりマニアックな状況になってくるだろう。しかしこの下のシーンは笑えた。最近の若い人がつくるアニメはほんとにキレのいい笑いを挿入するのが旨い。
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当時自分はこれをジャーマンスープレックスホールドと言ってたんですね。
ちよっと意外。
因みに最終回等のまとめを、
何故か自分は当時書いていません。
なんでだろう?
書いた記憶はあるのですが…。
それもあっての今回の投稿です。
尚、
この項目は以前あった「ラグランジェ」のお知らせに使ってたものを、
この内容に差し替え再利用しました。
ご了承ください。
地名の連呼しすぎとかいろいろとあって、
「聖地」としてはポシャッた感があるけど、
こと内容的にはかなりの名作だし、
個人的に今世紀見たアニメでもかなり上位の作品だ。
ストーリーもキャラも声優もよかった。
ただ上記したように、
なんか聖地の失敗が作品もダメみたいな流れになってるのは、
正直納得できないものがある。
だいたいアニメであれだけ綺麗なバックドロップホールドを、
ロボットでみせただけでも傑作だろう。
またこの作品、
喜怒哀楽がこれほどすべて綺麗に揃った作品というも、
稀という気がする。
しかもけっこうそのふり幅が大きい。
これには主役の京乃まどかの、
きわめて前向き思考の姿勢が大きい。
ただ京乃まどかは同じ頭文字の、
かの加藤茉莉香とよく似たような雰囲気だけど、
茉莉香のように勝手に人が集まるというよりは、
まどかは自分から人を集めに行くような、
そんな部分が強くある。
ジャージ部などもなんかそのあらわれみたいにみえるし、
一期のラストでランがいなくなるシーンなどでは、
その姿勢にあるまどかの心のうちのようなものが見えるようで、
明るさとうちに我慢している弱さが同居した、
ひじょうに寂しがり屋だけど、
その分賑やかで前向きな事が好きという、
ひじょうに人間的なヒロインという気がする。
だからみている方も、
いささか調子よく進むストーリーにも、
そのヒロインを応援したくなってしまうし、
誰一人悲劇に向かって走らせたくないという、
そういう気持ちにさせるのだろう。
ある意味これほど人間というか、
その運命というものを、
肯定的かつ前向きに描いていった作品というのも、
なんか稀という気がするし、
みていて何か元気をもらえるような、
そんな気が毎回見てて感じられたものでした。
これには当時の日本の雰囲気というものもある。
この放送が始まった当時、
まだあの311から一年も経っていなかった時期だ。
震度4以上の地震が、
けっこう各地でまだ起きていた時期。
特に原発のそれは暗く日本にのしかかり、
風評被害で厳しい影響を受けている所もあった。
それは東北だけでなく北関東でも例外ではなかった。
そんな時期だっただけに、
この明るく前向きな、
そして笑えるし能天気な要素もふんだんに盛り込まれたこの作品は、
みていた当時とても救われたものがあった。
そこにはじつは「鴨川」という地名も一役かっていた。
確かに聖地観光では失敗だったかもしれないけど、
(「聖地」としては成功だったと思う)
この作品の中ではそこそここれは機能していたと思う。
これが横浜とか神戸だとさほどではないけど、
宇宙や地球の運命をかけた戦いが、
何で千葉の外房にある一地方都市で、
これほど執拗に繰り広げられなければならんのかという、
そのシチュエーションかとにかくおかしかった。
「鴨川」という、
地元には失礼かもしれないけど、
それほどお洒落ではない、
かといって京都の鴨川のような粋な土地とも違うし、
名前の響きもどこか素朴なこの地名が、
SFという枠で連呼されるのは、
物凄く奇妙でなんかとにかくおかしかった。
それはガルパンで大洗女子という形で、
「大洗」が連呼されるのとちょっと似ていた気がする。
なので「聖地」云々と切り離すと、
これはこれで作品の内容的にも、
なんかものすごくイケる感じだった。
最後もほんとこれでもかというくらい、
綺麗に明るく大きくまとまった大団円。
これみてスカッとしない人などいないだろうというくらい、
気持ちのいい終わり方でした。
そしてこの番組の二期終了の翌月から「ガルパン」。
さらにはその後、あの「ラブライブ」の放送が始まる。
こういうお化けアニメが、
「ラグランジェ」の後立て続けに登場したのはついてなかったけど、
でも自分にとっては、
この作品はそれでも印象として決して小さくないそれを残してくれた。
なので自分は当時、
劇場版がいずれできるのではないかと、
本気でそう思っていた。
…というくらい自分にとって、
この作品はかなりのものとなってます。
ただそれでも今に至るまで安房鴨川に一度も来訪してないのは、
聖地としてはあまり魅力も行く意義も感じないことと、
横浜から意外に遠いという事があるからです。
ただ繰り返しますが、
それでもとにかくこの作品は楽しかったです。
あっけらかんとしているけど、
妙に情があるといいますか、
とにかく「義理人情では動かない~♪」とは、
ずいぶん違うところはありましたが、
そこがまたよかったということです。
この三人もいいかんじで出来上がっていました。
それとこのシーン!まどかの詠み方も秀逸。
因みに当たったかるたは「ちはやふる…」ではありませんでした。
さすがにそこまではやらなかったといったところでしょうか。
今から五年前、
ちょうど放送されていたということもあり、
今回あらためてこの項目をつくってみました。
因みに放送当時は自分はこの作品をこう書いてました。
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輪廻のラグランジェ
前向きかつ楽天的なエヴァンゲリオンといったら語弊があるかもしれないが、これもまた笑える作品だ。だいたいヒロインがメカにのってジャーマンスープレックスホールドを放つというアニメは今までみたことがない。これが話がすすむにつれ、フルネルソンスープレックス、とか、タイガードライバー91とか出されたらかなりマニアックな状況になってくるだろう。しかしこの下のシーンは笑えた。最近の若い人がつくるアニメはほんとにキレのいい笑いを挿入するのが旨い。
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当時自分はこれをジャーマンスープレックスホールドと言ってたんですね。
ちよっと意外。
因みに最終回等のまとめを、
何故か自分は当時書いていません。
なんでだろう?
書いた記憶はあるのですが…。
それもあっての今回の投稿です。
尚、
この項目は以前あった「ラグランジェ」のお知らせに使ってたものを、
この内容に差し替え再利用しました。
ご了承ください。
2017-02-20 22:02
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