「まんが王国とっとり」についての雑感。

前にもふれたけど
来年(2012)の11月に
鳥取県で「第13回国際マンガサミット日本大会」
が、開催される。
http://yokoso.pref.tottori.jp/manga/

公式サイトによると

時期／平成24年11月7日（水）～10日（土）
メイン会場／米子コンベンションセンター（鳥取県米子市末広町74）
問合せ先／鳥取県観光政策課まんが王国とっとり推進室
電話　[phone] FAX　[phone]

ということだそうだ。
これは鳥取県が今後漫画等に力を入れて行う、
「まんが王国とっとり」の一環として行われるものだという。

あとちょうど一年くらいというから、
もうそれほどのんびりとはしていられない状況だ。

ところでこの「まんが王国とっとり」だが
公式サイトで書かれていることをそのまま記すと
「鳥取県では、世界的に著名な水木しげるさん、谷口ジローさん、青山剛昌さんをはじめ、たくさんの鳥取県出身の漫画家の(方々)が活躍されていることから、「まんが王国とっとり」として地域づくりや観光誘客の取り組みをすすめています。」
というものだという。

これはおそらく徳島の「マチアソビ」や
アニメにおける聖地巡礼での各地の町おこし的な動きを、
全県的に波及させたいというところなのだろう。

たしかに鳥取はいろいろと努力しているし、
スタジオの誘致やイベントの開催なども
かなり積極的にやっている。

ただ多くの人の賛同はたしかに大事だけれど
問題は一般にどこまで鳥取に足を運ばせ、
そして継続させ根付かせるかという、
そこへ至らせる魅力の掘り下げと話題の広め方、
そして以前も書いた地元の足並みと意見の一致だろう。

そんなところでひとつ気づいたのは、
鳥取には豊郷や鷲宮のような、
強烈なスポットが無いということだろうか。
たしかに徳島も無いといえばないが、
徳島はそれを継続的なイベントの開催で繋ぐことにより、
少しずつそれが地元と根付きさらに外的にも知名度があがっている。

鳥取は徳島に比べるとまだこれからかもしれないが、
はたして徳島と同じことをするというのもどうかと思う。

そこで考えるとやはり新しい聖地のひとつもほしいという気がする。

じつは自分は聖地巡礼には声優ファンの心理と似たものがあると思っている。
それは架空現実と現実との接点になるものが、
声優であり聖地であるということだ。

そうなると声優と同じことを聖地にしてみるのはどうだろう。
つまり鳥取から各アニメ制作会社に鳥取を舞台にアニメを制作してほしいという打診だ。
これは声優が作品へのオーディションに行くのと同じで、
こちらから自分を売り込むというものだ。
もしくは鳥取から「鳥取を舞台にアニメをつくりませんか?」
という一般公募をしかけるという手。

これでもちろんうまく行くとはかぎらないが、
こちらから売り込んだわけではないものの、
地味でも「あの花」「花咲くいろは」「たまゆら」「true tears」など
地元を活かした秀作アニメに恵まれたところもある。

鳥取がよりうって出て行くことを考え、
来年のそれをより成功に導かせようとするなら、
こういう手もひとつあるとは思うのだが…。
もちろんこれは漫画にもあてはまると思う。

米子(鳥取)は関東からだと新幹線を使用した場合
徳島より運賃も時間もややかるところはあり、
(夜行バスならそれほど変わらない)
決して気軽に行けるというわけではない。

ではそれに対しどれほどの魅力をアピールし、
そして地元が自然にそれらを受け入れる体制を、
長期に渡って継続できるかがかぎになる。

またアニメや漫画だけでなく、
もちろん地元の今までの定番の名所や名物と、
それらをからめていくのも大切だろう。

昨年TAFで「鬼太郎の好きなビーフカリー」
http://youkai.ciao.jp/order/8_1705.html
というのが、会場内で販売され飲食ができるようになっていた。
これがけっこう美味しくて、
それから自分などは鳥取とアニメ&漫画に対しての姿勢を知った次第。

こういう今ある戦力ももちろん最大限に有効に活用し、
場合によっては多ジャンルも巻き込み、
相互に広めあっていくことが鳥取にとっても、
そしてそこを訪ねリピーターになる人にとっても
とても有効な手と思われる。

とにかく鳥取にはこれからもがんばってもらいたい。
先の「アニメ ビジネスマッチング&カンファレンス」において、
なんとかいいアドバイスやパイプをつくろうと、
専修の福富先生のところに並んでいた鳥取の担当の方の努力も、
少しは報われてほしいところだ。

自分はあのとき何の話をしにきたのか聞きたかったため、
あえて順番をゆずって聞き耳を立てるというセコイことをしてしまったが、
あの熱意をみていたら、
空回りせずになんとかその実を実らせてあげたいと感じてしまった。

今回はそのときのこともあっての取り上げです。
けっこうこういうのに弱いんですよね。自分は。


ちなみにこういう記事がでました。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111124/ttr11112402080000-n1.htm

コメント 2

じつはこの件、なかなかむつかしてく、地元はともかく、他の地域でどれだけの人がこのことを知ってるのか甚だ疑問です。冬コミにもでてくるかどうかちょっと気にしてみますが、この項目のアクセス数の異常な少なさがとにかく気になります。Dionysusroom様nice!ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2011-11-06 01:27) 

その後若干アクセス数のペースがあがってきましたので少しはホッとしていますがどうなのでしょう。ちなみに自分は鳥取は一度も行ったことがありません。島根は出雲大社があるので行ったことはあるのですが…。行ったことがない県、行く予定の無い県に、その人の足を向かせるというのは並大抵のことではないと思います。とにかく頑張って成功させてほしいと願うばかりです。tensobaさま、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2011-11-07 12:28)