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平野綾さんの音楽活動休止宣言雑感 [声優(ひと)]

すでにもう一ヶ月位前の話題ですが、
ちょっとこの話について感じたことを書き込みます。

平野さんのここ最近の活動は
声優業からの撤退、そして音楽活動とTV等への出演に
自らの活動の拠点を動かすことが主だった。

その両輪のうちのひとつが止まってしまった。
ただでさえTVでの立ち位置が未だ不安定なのに、
なぜ今ここで?と正直驚きを強く感じてしまったものでした。

まあここを本人が読んでることは100%ありえないので、
かなりいろいろ書いても本人は傷つかないと思うので書きますが、
正直平野さんは「ハルヒ」の実態がわかっていなかったと思う。

たしかに「ハルヒ」の話題性と瞬間最大風速は凄まじいものがあった。
だが自分はかつてもここに書いたけど
「この作品(ハルヒ)がEVA同様あと十年後また復活するかというと
自分はいささか首をかしげてしまう。」
と書いた。

これはハルヒが徹底的にこだわりとマニア向けの作品であり、
ハルヒそのものか壮大な閉鎖空間アニメだったことがそう思わせた要因だった。

そんな作品によって平野さんは一躍話題の人になった。
だけどそれはアニメやハルヒの領域での話しであって、
EVAやガンダムのようにその枠を超えてきたわけではない。

和田アキ子さんが平野さんやハルヒを知らないといったのも
当然といえば当然なのだ。
ハルヒはEVAでもガンダムでもないし
サザエさんでもなければドラえもんでもないのだ。

そこのところを平野さんは頭ではわかっていたかもしれないけれど
それが想像以上のものだったことを今は痛感していることだろう。

だが話はここで終わればまだよかったかもしれないが、
平野さんはそのことによって自分を見失いつつある、
不味い状況になりつつあるようだ。

平野さんは正直に言わせてもらえば
見てくれとは正反対のたいへん打たれ弱い、
ある意味神経質で、人の言葉をたいへん気にするタイプで、
そのことに深入りしてまわりが見えなくなるタイプの人だと思う。

それはある意味何事も一生懸命という裏返しであり、
その勢いがあり何も雑念が入りこむ余地が無い状況ならいいのですが、
一度何かでつまずくように感じたとき、
それが何であるかを気にしてしまい、
そこから前へ進むペースが次第に鈍化していき、
しかも迷い込んだら後戻りをすればいいものを、
いろいろな人の意見を聞きすぎてしまい、
さらに深い迷いの森に進んでいってしまうという、
そういう方のように感じられてしかたがない。

それが顕著にあらわれていたのが
「涼宮ハルヒの弦奏」
での本番のときの歌い方。
最初出てきたときのその表情、
声はでているが目がやや泳いでいて、
何かあったら一発で非常事態になりそうな表情だった。

これに気づいたのかオーケストラのコンマスの方が
身体でリズムをとってサポートするような仕草をみせていた。
このせいか平野さんは次第に落ち着きはじめ、
二曲目以降はようやく落ち着いたかんじになったが、
一発勝負だった茅原さんのその態度や表情と比べると、
あきらかに大きな差を感じてしまったものでした。

平野さんはそういう意味で何かにあわせて微調整をするとか、
そういう要領のよさや器用な面があまり感じられない。
もっと言わせてもらえば表裏がなさすぎて、
逆にこちらがとまどってしまうようなところがある。

友人が訪ねてきたときに、応接間だけではなく、
整理整頓ができていない居間まで見せてしまい、
訪問者を困惑されるようなそんな人なのだ。
隠しごとなしで自分のすべてを見てもらおうという気持ちなのかもしれないが、
そのタイミングや状況の見方が不器用なのだ。

今回の平野さんのそれは、
まさにそれが極まってしまったための停止宣言と感じられてしかたがない。
問題発言もいろいろとあるけど、
その多くは以上のことを踏まえてみると、
了承はできないけど納得はできる部分が多々あると思う。

ファンに対しての発言もいろいろとあるけど、
あれも一度整理して再度話してもらえれば、
自分はなんとか納まるような気がする。

現在平野さんは音楽を止め声優の活動を大幅に削減し、
TVでの活動を細々と続けるという状況になっている。
本人はひょっとすると
「ハルヒってなんだったんだろう」と
そう考え悩んでいるかもしれない。

ただ間違っても「ハルヒ」なんかなければよかった。
という考えだけはされない方がいいと思う。
宝くじに当ったことは悪いことではない、
悪いとしたらそれで自身を掌握できなくなった、
自分そのものだということを自覚するべきだと思う。

これからをどうするかは平野さん次第だろうけど、
この人、ひょっとすると自分の魅力というものまでわからなくなり、
何をどうすればいいのか思考停止寸前になっているのかもしれません。

そういうときは自分の趣味や得意分野を根をつめてやってみるとか、
またはなんで自分は声優になろうとしたのかという
自分の原点を再発見する旅に出るのもひとつの手かもしれません。

ただひとつ言いたいのは
声優をしたくてもできなくなってしまった川上さんのことを思えば
平野さんの悩みはかなり贅沢なものだということ。

それに平野さんのような悩みは何も平野さんだけでなく、
麻上洋子さんや久川綾さんのようなベテランもかつては経験していること。
歴史は繰り返し、主題と変奏が繰り返され、
それが今回自分のところにきただけのことだということだ。

正直平野さんのここ数年が正念場かもしれない。
だけど時間にまだ余裕のある正念場だ。
この時間をどう活かしどう先に繋げていくか。

若手がどんどん伸びていく今の声優界にどう対峙していくのか。
これで終わる人ではないことだけは確かなので
ぜひこれからのお手並みを拝見したいところです。

それが声優なのかそれ以外なのか関係なしでです。
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阿伊沢萬

平野さんがどするかはまさにご本人次第ですが、こういう形で凹んでしまうのはちょっと悲しいものがあります。

何かいいきっかけができるといいのですが…。

xml_xsl様。nice! ありがとうございます。
by 阿伊沢萬 (2011-06-17 01:18) 

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