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雪やこんこん… [音楽]

日本の童謡で「雪」というのがある。

雪やこんこん あられやこんこん
降つては降つては まだ降りやまぬ
犬は喜び 庭かけまわり
猫はこたつで丸くなる

である。

だがこれで歌うと
正月早々大間違いとなってしまう。
じつはこれだと歌詞が違うどころではなく
一番と二番がごっちゃになっているのだ。

ここでこの歌本来の歌詞を以下に記します。

1番
雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
降つては降つては ずんずんつもる。
山も野原も 綿帽子かぶり、
枯木残らず 花が咲く。

2番
雪やこんこ 霰やこんこ。
降つても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭駆けまはり、
猫は火燵(こたつ)で丸くなる。

おそろく多くの方が
ゲゲゲ!
となっていることでしょう。

まず「こんこん」ではない。
「こんこ」なのだ。

そして一番の途中から
二番にいってしまっているのだ。
いつからこうなってしまったのかわからないが、
とにかくそういうケースが多いようだ。
これからちょっとこのあたりを意識したいところ。

ところでこの詠み人知らず的なこの歌ですが
じつはウィキペディアによると
1911年に「尋常小学唱歌」に初出されてから
今年(2011)でちょうど百年目となるという。
そういう意味では今年の記念すべき年なのだ。
それを思うとなおさら
これを機会にちゃんと覚えておきたいところです。

尚、「もういくつ寝ると~」で有名な、
「お正月」という歌がある。
瀧廉太郎の作曲、東くめの作詞によるものですが、
じつはこのコンビで「雪やこんこん」という曲がある。
歌詞は

雪やこんこん、あられやこんこん。
もっとふれふれ、とけずにつもれ。
つもった雪で、だるまや燈籠。
こしらへましょー、お姉様。

というもの。
もちろんさっきの「雪」とは別ですが
この1901年に出版された「雪やこんこん」と
1911に初出のあった「雪」。
ひょっとするととちらかが
相手の歌を参考にしたのではないかという気がします。
特に前半はそんな気がします。

ただ現在は圧倒的に「雪」の方が有名。
ただしけっこうまちがった覚え方をされているという今日この頃。

百年の月日が長いのか、
それともこちらがいい加減なのか、

〆です。
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阿伊沢萬

あいか5drrさま

たまにはこういうものも書いてます。知らないで歌ってた自分はかなり冷や汗ものでしたが…。

nice!ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2011-01-17 01:54) 

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