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「火星人地球大襲撃」雑感 [映画]

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イギリスの1967年にイギリスで製作された
クォータマス教授シリーズのSF第3作。
原題「QUATERMASS AND THE PIT」。

まだ自分が子供だった頃
TVでこの作品をみたことがあった。
そのときはTVがそうだったのか画面がモノクロだったせいもあって
何か異常に怖いSFだったという記憶があった。

そんな作品を久しぶりにみた。
今回はオリジナルのカラーということで
かなり印象が違ったけどかなり面白い作品だった。

ただ難点を言えば
超低予算映画だったせいかBGMもそうだけど特撮シーン、
特に肝心の火星人がらみのシーンが
とにかく恐ろしいほどチープだったこと。
もうおもちゃか手おどり人形みたいな
イナゴ火星人が次々とあらわれて
それこそ第一回「なんじゃあこりゃあ?」大会状態に。
あまりにも情けなくて涙も出ないほど
とにかくこの部分だけはみてて凹んでしまったものでした。

これじゃあ日本で劇場未公開になりますよ。まったく。

だがBUTしかし!

ストーリーをはじめとした内容はかなり面白い。
仕掛けばかりでかくて
もし最初の30分だけを対象にしたアカデミー賞があったなら
それこそ毎回受賞しそうな映画ばかりの某監督作品に比べ
遙かにいろいろと盛り込んだ作品となっている。

個人的には「宇宙戦争」や「地球最後の日」と並んで
ストーリーや設定のみなら最高の部類にはいる作品と
自分は思っています。

ただイギリス映画ということで
なんとなく暗い雰囲気で
最後も明るい終わり方とならない。

また邦題のような火星人そのものが大襲来するわけでないので
そういう意味では地味な作品といえるかもしれない。

だけどそれでもかなり面白いし怖い内容となっている。
もし可能ならこれを白黒でみると
さらにその雰囲気が増すだろう。

火星人、人類の進化、ポルターガイスト、残留思念、等々…

とにかくいろいろな要素を盛り込んだ
異色なSF映画だ。

「宇宙戦争」や「地球最後の日」が
リメイクされたりされるという今日この頃。
できればこの「火星人~」もリメイクしてほしいところ。

この作品の良さをそのまま残して
特撮とBGMを一新すればかなり見応えのある作品になるだろう。

あとこの作品
「スペースバンパイヤ」とかなり雰囲気が似ているが
その原型になった作品とも言われているとか。

とにかく知る人ぞ知るSF映画の佳作です。
みる機会がありましたらぜひどうぞ。

まあ面白いか死ぬほどガッカリかは見る人まかせではありますが…。
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