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宇宙大怪獣ドゴラ [映画]

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東宝が1964年8月に公開した特撮映画。
「モスラ対ゴジラ」と「三大怪獣地球最大の決戦」の間に製作
公開された怪獣映画ですが、
東宝の特撮怪獣映画の中でも最も異色な作品。

というのもこの映画にでてくる怪獣は初の宇宙怪獣
しかも形があるような無いような
なんとも不思議で不気味な怪獣なのだ。

いや作中でも言っているけど
怪獣というより宇宙細胞と言った方がいいようなのがドゴラの正体。

ただその雰囲気というか登場するシーンはなかなか緊張感がある。
最初の煙突をもちあげるシーンや
北九州の夜にその全貌を表すシーンは
それほど長いシーンではないけどかなりインパクトが大きい。

また作りも後の子供向きというものが無く
あくまでも一般娯楽作品のひとつという姿勢
アクションありコメディありと
当時の東宝のいろいろを放り込んだ作品で
しかも特撮組からいわせると
ある意味「怪獣やり尽くし感」直後の
実験的な特撮怪獣映画だったとか。

とにかくゴジラやウルトラマンみたいなものを予想すると
けっこう肩すかしを食うかもしれませんが
映画全盛末期の娯楽作品のひとつとしみると
なかなか贅沢な作品といえるかもしれません。

しかも鉄道ファンには新幹線開業前の
当時の特急「さくら」が内装を含めでてきたり、
若林映子さんがなかなかの役で
「007」のボンドガールに抜擢されたのもうなずける艶やかさ。

そしてなんといっても衰退期には入っていたものの
まだまだ炭鉱の需要が少なからずあった
当時の北九州の状況も垣間見られるという
なかなか貴重なシーンもある。

しかもこれだけ詰め込んで81分。
ある意味見事といっていいと思う。

最後は特撮ものとしてちと物足りないかもしれないけれど
今から(2010)半世紀近く前の作品ということを思うと
全体的によくできた作品といえると思うし
北九州を襲う巨大ドゴラの不気味さは秀逸なものがあります。
(ドゴラのそれはまあ「トレマーズ」の1と2のそれが
ひとつの作品にでてきたようなと言えばおわかりかもしれません。)

もし今CGでドゴラをリメイクしてつくったらどんな感じになるのだろう。
個人的には「ウルトラQ」のペギラとともに
リメイクしてほしい怪獣のひとつです。

ただあの北九州襲撃シーンの凄さを再度作るのは無理かなあ。

以上です。

これみてると「火星人地球大襲撃」がみたくなってきました。
「火星人地球大襲撃」はいずれまた。

因みにガンダムSEEDの音楽を担当されていた佐藤俊彦さんは
この「火星人地球大襲撃」あたりのジャンル大好き人間とか。

「ドゴラ」好きかなあ…。

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