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ルイ・アームストロング&デューク・エリントン [JAZZ]

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1 Duke's Place (05:03)
2 I'm Just a Lucky So and So (03:09)
3 Cotton Tail (03:42)
4 Mood Indigo (03:57)
5 Do Nothin' Till You Hear from Me (02:38)
6 Beautiful American (03:08)
7 Black and Tan Fantasy (03:59)
8 Drop Me off in Harlem (03:49)
9 Mooche (03:38)
10 In a Mellow Tone (03:48)
11 It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing) (03:58)
12 Solitude (04:55)
13 Don't Get Around Much Anymore (03:31)
14 I'm Beginning to See the Light (03:37)
15 Just Squeeze Me (But Don't Tease Me) (03:58)
16 I Got It Bad (And That Ain't Good) (05:31)
17 Azalea (05:02)

Louis Armstrong ( Trumpet & Vocals)
Duke Ellington ( Piano )
Trummy Young ( Trombone )
Barney Bigard ( Clarinet )
Mort Herbert ( Bass )
Danny Barcelona ( Drums )


自分がはじめて買ったジャズのLPがこれ。
当時は自分が知っている最も有名な二大ジャズメンが共演してる。
なら悪かろうはずがないしさぞかし定番の名盤なのだろう。
と単純に考えての購入だった。

ただ後にわかったことだが
このルイとデュークはまとまって共演したのはこれが最初で最後、
またそれを除いても数回しか共演の経験が無かった。
そしてこの共演も偶然二人がニューヨークに数日間同時日に滞在しているという
そういう機会があったので急遽実現した録音だったということ。

そしてこれがその内容はともかく
ジャズの名盤といわれるものとしては
日本では決して常時店頭にあるものでは無い代物ということだった。

しかも自分が購入したLPはここで紹介するCDの
最初の十曲のみの集録で
残りは別のLPに集録されていたのですが、
それも当時入手できなかった記憶があり、
自分がこのセッションをコンプリートで入手できたのは
このLPを購入したから二十年近くたってからのことでした。
(因みにこのCD、現在はメイキングを含めた二枚組と
 当時公式発売された全17曲のみの一枚ものと二種発売されていますが、
 後者のジャケットが当時自分の購入したLPのジャケットで
 タイトルを「The Great Summit」といいます。)

ですがこのアルバムその急遽組まれたセッションにもかかわらず
じつに息のあった共演となっています。
編成としてはルイのオールスターズにデュークが、
そしてクラリネットにルイとデュークの両バンドに在籍した
バーニー・ビガードが加わるといったものでした。

曲はすべてデュークが作曲もしくは作詞したものばかり。
ルイがこれほどまとめてデュークの曲を録音したのも初めて。
とにかくすべてがいろいろと異色のセッションだったようです。

たしかにルイは当時技術的な衰えが目立ちはじめていたとか、
デュークのピアニストとしての腕前云々という話がいろいろとあった時期らしく
それがこのアルバムを両者の代表作とまではなりきれなかった、
ということらしいのですが、
自分には正直あまりそういうことは感じられず
ルイの味のあるヴォーカルやトランペット
そしてデュークのときおりみせる凄みのある厳しく硬質なピアノなど
けっこう聴き所の多いアルバムとい思っています。

それは一曲目から強く感じられまして
あのデュークのリズムを刻む硬いピアノにのって
ルイのヴォーカル、そしてペットと続くと
とにかくいつ聴いてもご機嫌になってしまいます。

ルイはこのアルバムではヴォーカルがかなり多く
ペットのソロが無い曲というのもそこそこあったのに対し、
逆に歌わなかった曲というのはほとんど無いのですが
それでも随所にそのソロは存在感を示しており
特にこのセッションのためにデュークが書き下ろしたという
「Beautiful American」で
短いながらも素晴らしいソロをルイはとってます。
これはこのアルバムでも特に自分のお気に入りの曲となっています。

自分はこれを聴くにつれて
できればデュークのオーケストラにルイが参加したセッションというのも
正直組んでほしかったという気がしましたが、
残念なことにそれは実現しませんでした。

とはいえこうしてこの不世出の天才二人が共演した17曲が
ステレオ録音で残されたことを今は感謝感謝です。
決して派手な内容ではありませんが
自分にとっては初めて購入したジャズアルバムということもあり、
最高のお気に入りのひとつとなっています。

因みにこのセッションがきっかけで
三ヵ月後かのデュークとカウント・ベイシーの二人が
それぞれのオーケストラを引き連れて共演した、
あの最高にご機嫌かつド迫力の「FIRST TIME!」が録音されます。
(お詫び:上記の「三ヵ月後」を「翌年」と間違えて書いていました。申し訳ありませんでした。)

この二つを続けて聴くとまたそれはそれでじつに楽しいものがありますし、
さらにデュークとチャールス・ミンガス&マックス・ローチ
デュークとジョン・コルトレーンの共演盤も合わせて聴くと
デューク・エリントンが音楽で語るジャズの歴史みたいな感じがして
なかなか興味深いものがあります。

というわけで今回はルイとデュークの共演でした。
以上で〆。
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