SSブログ

ルパン三世 カリオストロの城 [アニメ(20世紀)]

最近ひさしぶりに「ルパン三世 カリオストロの城」をみた。
やっぱり名作だよなあと思ってしまった。

作品については
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%B3%E4%B8%89%E4%B8%96_%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%81%AE%E5%9F%8E
(ウィキペディア(Wikipedia))
に詳しいが
自分はこの作品を劇場ではみていない。

当時自分はまだ本気でアニメをみていたわけではなかったけど、
この作品の噂は聞いていた。

自分はこの前のルパンの劇場版、
「ルパン三世 ルパンVS複製人間」をすでにみていけど
最後のあのEDがどうしても受け入れられなかった。
そのためこの作品もなんとなく足が向かなかったのですが、
見ていた人が「いくらでも感想が書ける」みたいなことを言っていたため、
その後次第に気になる作品になっていった。

そして初めてTVでみたそれは衝撃以外の何物でもなかった。
たしかに変わったことなどやっていないし、
けっこう王道を踏んだ作品のようにみえたけど、
そのワクワクするシーンの連続とダレない演出には感心しまくりだった。

たしかに最後の銭形のクラリスへり台詞のように
(わざとそういう野暮ったいかっこよさを狙ったのかもしれないけど)
感覚的にあわないシーンが無かったわけではないけれど、
そんなこと抜きにして自分にとってこれは超一級の娯楽大作となったし、
アニメ史上に残る傑作となった。

その後そのTVでの放送が「コブラツイストのシーンが無い!」
とかいう記事をみたことでカット放送だとわかりびっくり、
カットされてるのにこんなに面白いなんて
どんだけ凄い作品なんだと思ったものでした。

自分はこの作品の好きなところにじつはBGMがある。
冒頭のカジノのシーンの雰囲気からもうどこか透明で冷たいタッチの
ちょっとクールな音楽が素敵で、
その後の逃走シーンでの弦の響きなどもうたまらないものがある。

もうこの音楽を聴いただけで身体ごと
カリオストロの世界に引きづりこまれてしまう。

e0532.jpg
(サントラCD)


音楽は大野雄二。
あの角川映画「犬神家の一族」もやっているが、
そのときの雰囲気の音楽がここでもいい感じで流れている。
いかにもいい意味での日本映画の娯楽大作というかんじだし、
なんか金田一さんとルパンのが妙に重なり、
ラストで庭師の老人が
「なんと気持ちのいい連中だろう。」
という台詞もまた
金田一さんのもつその部分と重なったように感じられ、
じつに爽やかな後味を残したものでした。

ただ上のWikipediaにもありますが
宮崎監督もモンキーパンチさんも
快心の作ではなくストレスがたまる部分もあったようですが、
けっこう傑作や名作ってそういう部分や
ちょっとした縛りがあった方がいいのかなと、
ふとそんなことも思ったものでした。

それにしてもアニメ劇場作品数あれど、
こんなに評判がよく、
しかも長い間評価され続け
見終わった後誰もが満足し気持ちが爽やかになる作品って
そうそうないような気がします。

これは伯爵はともかく
戦い終わればすべてノーサイドという雰囲気
五右衛門の
「無益な殺生はせぬ」
という言葉と行動が全体を大きく包んでいることもあるのかもしれません。

この作品も来年で劇場公開30周年を迎えます。
山田さんがいないのはなんとも寂しいですが
ぜひ何か企画してほしいものです。


※因みに本文内の台詞は
「ジブリ作品字幕COLLECTION」
http://www.geocities.jp/ohmu2rko/index.html
を参考にさせていただきました。

※尚、伯爵の結婚式でかかるオルガン曲は
バッハの「パストラーレ」 ヘ長調 BWV590、より第3楽章です。
けっこう有名な話ですが…
演奏者は不明。当時のコロンビア音源を使用したのかもしれません。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0