「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」をみて。

おそまきながらＥＶＡをみてきました。

とにかく見せ方がうまくバランスもいい。
戦闘シーンはまさに物量作戦といいたくなるような
情報量満タンといえるほどの視覚効果満点の出来となっていた。

だけど逆にそれが手馴れたというイメージにも結びつき
かつてのＥＶＡのＴＶ版に感じた
時代を切り裂いていくような感覚が希薄な感じも正直した。

だけどそれは自分が歳をとったということもあるだろうけど
それ以上にＥＶＡが影響を与えたＥＶＡ以降の十年間が
ＥＶＡを見る側だけでなく作る側にもまた影響を与えたという
その証明でもあったような気がする。

たしかに面白かったし見せ場満載だったけど
そこには同じだけど違う立ち位置に立つＥＶＡがあった。
そんなかんじだろうか。

ただ今回はまだ「序」であり「起」であるので
やりたいことをじっと我慢してつくっていたという感触もあった。
おそらくおたのしみはこれからというところなのだろう。

次回予告をみると
これからこの新しいＥＶＡというものの真価を問うていくような
そんな雰囲気たっぷりのものが次回第二部にはありそうだった。
次回をさらに期待といったところだろうか。

あと今回初めてＥＶＡをみた人には
今回のこの作品がどううつっていただろうか。
自分のようにかつてのＴＶ版をリアルでみた感覚との対比が無い
そういうまっさらな人にはこの作品の魅力がどういうところにあったか。
そしてどういうところがあたりまえだったか。
ぜひお聞きしてみたいところがあります。

しかしなんだかんだいっても
やはりＥＶＡはすごい作品です。
動き出せばその反響も半端なものではない。
たしかにかつてのムーブメントみたいなものはないかもしれないが
やはりまわりに対するパワーは桁外れのものがあります。
今回はそんなところもあらためて痛感させられたものでした。

それにしてもＥＶＡはいいキャラクターといい声優さんに恵まれた作品です。
これも今回あらためて痛感させられた事柄でした。

簡単ですが〆です。

コメント 1

美琶さま

今回のＥＶＡは前評判に違わぬものがありました。が、そこにはＥＶＡがその後に与えた影響の再確認と、今回のＥＶＡそのものも、その影響を与えられたものからの影響から逃れることができなかったのではないかという、いろいろなことを感じさせられたものとなりました。とにかく久しぶりに劇場で見甲斐のある作品でした。

nice!ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2007-09-18 21:45)