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ブルース [音楽]

自分がブルースを聴くようになったのは
ジャズでジョージ・ルイスを聴きはじめたのがきっかけだった。
http://blog.so-net.ne.jp/ORCH/2007-02-13
それ以前にもBBを聴いたりしていたこともあったが
いつかブルースというものを聴いてみたい
という気持ちがわいてきたものだった。

その後自分はロバート・ジョンソンやマディ・ウォーターズを聴くことになった。
これらはデルタ・ブルースというものらしい。このあたりは以下の
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9
ウィキペディア(Wikipedia)を参照していただくとして、自分はその後、


THE LEGEND OF SLEEPY JOHN ESTES
スリーピー・ジョン・エスティスの伝説

1. Rats In My Kitchen
2. Someday Baby
3. Stop That Thing
4. Diving Duck Blues
5. Death Valley Blues
6. Married Woman Blues
7. Down South Blues
8. Who's Been Telling You, Buddy Brown
9. Drop Down Mama
10. You Got To Go
11. Milk Cow Blues
12. I'd Been Well Warned

というアルバムを聴いた。
これは随分前に友人に薦められたアルバムで聴いたときもう言葉がなかった。
自分にとって音楽とは何かということまでも深く考えさせられたものでしたが、
それ以上につきなみですが、月並みな言葉ではありますが
「魂の叫び」とはこのことかと強くこのとき感じたものでした。

そして偶然あるブルースマンの映像をみた。
いきなり手のドアップからはじまるその映像とその演奏!
もの凄い気迫とギターに指を叩きつけるような
ほんとうに抉りこむように歌い上げられるその声に圧倒されてしまったものでした。
それがサン・ハウスだった。
そしてすぐに自分はサン・ハウスのCDを買った。それが、

SON HOUSE / FATHER OF THE DELTA BLUES
ファーザー・オブ・ザ・デルタ・ブルース/コンプリート1965セッションズ

(DISC1)
Death Letter
Pearline
Louise McGhee
John The Revelator
Empire State Express
Preachin' Blues
Grinnin' In Your Face
Sundown
Levee Camp Moan

(DISC2)
Death Letter (Previously Unreleased Alternate Take)
Levee Camp Moan (Previously Unreleased Alternate Take)
Grinnin' In Your Face (Previously Unreleased Alternate Take)
John The Revelator (Previously Unreleased Alternate Take)
Preachin' Blues (Previously Unreleased Alternate Take)
President Kennedy (Previously Unreleased)
A Down The Staff (Previously Unreleased)
Motherless Children (Previously Unreleased)
Yonder Comes My Mother (Previously Unreleased)
Shake It And Break It (Previously Unreleased)
Pony Blues (Previously Unreleased)
Downhearted Blues (Previously Unreleased)

自分は特にこの(DISC1)をよく聴いている。

それにしても当時63歳だったサン・ハウスの歌とギターのこの気迫というか怒りというか
ちょっと言葉にならないものがある。
しかもそのギターの音がじつに澄んでいる。
澄んでいるといっても無色透明ではない
どこか音に哀愁というか泣きを押し殺したような
じつに言葉では表現できないものなのですが
雲ひとつ無い青空にものすごくあった音という言い方くらいしかできない。
そんなギターの音がこれまた心に染み渡る。

(DISC1)における「Death Letter」での強烈な気迫と疾走感。
「Pearline」冒頭におけるギターの
まるでゆるやかな風に吹かれなびく麦を思わせるようなその響き。
そして「John The Revelator」の自らの手拍子だけの伴奏による歌声は
敬虔な深い祈りとその祈りに没入せざるを得なかった人々の心の叫びのようなものが
聴くたびに強く心に突き刺さってくる。

自分のところには数えるほどしかブルースのCDはなく
そんな自分がいろいろと言えたものではないのですが
それでもこのサン・ハウス、さらには最初にふれたスリーピー・ジョン・エスティスのそれは
自分にとってかけがえのない音楽のひとつとなっています。

それにしても人間の声ってなんて凄く、なんて哀しいんでしょう。


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阿伊沢萬

takさま

自分はまだまだブルースこれから人間ですが
また何か心に残るものにめぐりあいましたら
ここに書きこむ予定でいます。
ロバート・ジョンソンは買ったはいいのですが
なかなかその良さをいまいち掴みきれていません。
このあたりを聴き込む方がまずは先なのかもしれません。

nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2007-03-14 23:14) 

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