SSブログ

のだめ徒然草10 [のだめ徒然草]

今日はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
曲の詳細は
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)
(以上ウィキペディア(Wikipedia))
を参照していただくとして、この曲は協奏曲でもかなりの有名曲で
かのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をかなり意識した曲になっている。

ただ正直この曲、
体躯の小さい、もしくは指の長さに恵まれていない人には圧倒的にしんどい曲だ。

作曲者のラフマニノフは身長が190cm以上(一説には2m以上)もあったという。
そしてその手がとんでもなくでかかった。
なにせ片手で「ド」から1オクターブ上の「ソ」まで届くという、
12度の和音を一発で出せたというから凄い。
そんな人間が書いたビアノ曲。
しかも本人はそれが当たり前のようにそれを利用したような曲を書く。
こんな迷惑なことはない。

このピアノ協奏曲第2番での冒頭の鐘の音を模したあの印象的なそれも、
じつは10度というから「ド」から1オクターブ上の「ミ」の幅まで片手で押さなければいけないという、
いきなり我がまま大爆発なものとなっている。
一番印象的ともいえる冒頭ソロからこれであるのだから弾く方はほんとたまらない。
このためそれがむつかしい方はここをアルペジオ(和音を分散して出す事)で
それを乗り切っている人もいる。
ある意味ピアニストの手がでかいかどうかを判別する
絶好の曲でもあるが
だからといって小さいからダメということはない。
それでも素晴らしい演奏をした人は古今大勢いるので
そういう意味でもこれは名曲といえるのだろう。

後半学園祭で演奏された「ラプソディー・イン・ブルー」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC
(ウィキペディア(Wikipedia))
はガーシュウィンの曲でこちらは本来ピアニカではなくピアノソロとオーケストラの為の曲。
ジャズ・クラシック両面で活躍したアメリカのガーシュウィンらしい曲。

1924年の初演というからまだスイングジャズ登場以前
アメリカではディキシーランド・ジャズあたりのジャズがはやっていた時代のものだが、
今聴いても時代を感じさせはするものの古臭いという感じはしない。
このあたりはガーシュウィンのセンスの良さが出たというところだろう。

ただこの曲のオーケストラ部分、じつはガーシュウィン一人のものではない。
後に別の人が編曲を施して現在に至っているのですが、
ガーシュウィンがそのあたりのこともあってか
フランスで「ボレロ」の作曲でも有名なラヴェルにあったとき
ラヴェルにオーケストレーション(オーケストラ用の作曲や編曲の仕方)
の手ほどきをしてもらおうとしたらしい。
そのときラヴェルがガーシュウィンに
「二流のラヴェルとなるより一流のガーシュウィンとなれ」
という意味の有名な言葉を贈っている。

この真意はいろいろあるだろうがこれは名言だと思うし、
結果的にガーシュウィンらしさを失わない名曲を
多数後世に遺すアシストとなった発言と自分は考えている。
(因みにガーシュウィンは独学で後年オーケストレーションをマスターしている。)

この「ラプソディー・イン・ブルー」も名曲だが他にも
「パリのアメリカ人」や「ポーギーとベス」などの名曲が多数ガーシュウィンにはある。
このあたりは「ラプソディー・イン・ブルー」以降に
自らが切り開いたガーシュウィンの姿をじつに雄弁に伝えている。
これは天才も努力なくしては存在しないといういい例なのだろう。
千秋にもそれはいえることなのでしょうが…

…といったところで今回は終わりです。

さていつの間にかこの項目も10まで来ましたが、
きりもいいので一応今回で一度この項を〆させていただきます。
来週よほどのことがあれば続くかもしれませんが
今のところはこれでということで。

以上です。

------------------------------------------------------


ラフマニノフ自身によるピアノ協奏曲第2番のCD。
1929年ラフマニノフ56歳時の録音。(BVCC-5115)

------------------------------------------------------


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0