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マルティン・トゥルノフスキー [クラシック百物語]

チェコの大指揮者で今年78歳を迎える
マルティン・トゥルノフスキーという方がいる。

もしあの不幸な1968年におきたチェコの事件がなければ
その後ドレスデンに体制崩壊までその任を勤めた可能性がありますし
もしそうなったらヘルベルト・ブロムシュテットはもちろんですが
東ドイツの勢力図が現在とは大きく異なったであろうといわれるほどの指揮者です。

この悲劇的な件にもかかわらずトゥルノフスキーはその後も活動を続け
チェコが民主化された後はチェコに戻りプラハ交響楽団に就いた後
今は世界各地のオケをフリーとして客演し続けてています。

トゥルノフスキーは録音にそれほど強く興味を示さなかったこともあり
その録音も実力に比して決して多いとはいえません。
そのためあまり話題に上ることも最近はあまりありませんが
演奏は現代最高といえるほどの内容の濃さをもったもので
派手な装飾や激しく煽るような指揮ではないものの
何度聴いてもその音楽はいつも深い感銘を受けずにはいられないものがあります。

もしこの指揮者がNHK交響楽団のような
しょっちゅうTVやラジオの放送が行われているオーケストラに客演していたら
おそらくこの指揮者への評価は今とはまったく違ったものになっていたでしょう。

お薦めのCDとしては群馬交響楽団と録音した
ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」も素晴らしいのですが
バンベルク交響楽団と録音した
ドヴォルザークの「交響曲第5番」他を
最高の名盤としてお薦めいたします。

残念なことに輸入盤でしかも最近あまり店頭でもみかけませんが
これは鉄板の超お薦め盤ですし、同曲最高の演奏のひとつです。
因みに同曲は決して有名な曲ではないものの、
かの「のだめカンタービレ」の原作でも扱われているようで
知る人ぞ知る作品、という曲でもあります。

トゥルノフスキーの感想につきましては
http://www003.upp.so-net.ne.jp/orch/page278.html
をご参照ください。

尚、最近トゥルノフスキーは来日をはたしましたが
そのときの高崎での10/21の演奏会の感想を以下にUPしました。
http://blogs.yahoo.co.jp/orch1973/22171085.html
こちらもよろしければご覧ください。


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