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LFJTOKYOのホールAについて。 [クラシック百物語]

「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」

毎年GWに有楽町の東京国際フォーラム全館を使用し行われる、
クラシック音楽を中心とした祭典。

いつも大盛況なのは素晴らしいことだが、
自分にはいつも不満がある。

それは5000人が入るホールAの使い方のこと。

正直このホールはクラシック音楽を「聴く」には。
あまり適したホールとは言い難い。

通常オーケストラを聴くのに適したホールは、
定員二千人以下というのが比較的多い定説といわれている。

大きくても二千五百が限度というところで、
NHKホールもそういう意味では適しているとは言い難い。

だがこのホールAはさらに大きく五千というキャパだ。

正直ここでよほどの大編成ものでないかぎり、
かなり無理のあるホールといっていい。

このためこのホールを埋めるため、
名曲絡みや顔ぶれが豪華な協奏曲やガラで、
ここの公演を埋めているのがLFJの現状といえる。


ただこのことそのものは決して悪くはないが、
LFJは毎年テーマが決まっているため、
当然それに沿った曲目しか選べないため、
選択肢が限られてしまう。

ただでさえ足かせのきついホールでは、
当然曲目も一部に苦しい物が見受けられ、
魅力的にも環境的にも他ホールに比べると低いケースが多い。

そのため他ホールが売り切れているから、
時間稼ぎ等でしかたなくいく人の比率も増える。

まあ確かにそういうガス抜きホールがあってもいいもしれないが、
正直このままでいいのかなという気はする。


なので個人的な意見ですが、
このホールAはもう毎年のテーマから除外し、
単純に毎年「フェスティバル」というテーマで、
より自由に縛りの無い公演をうつべきではと考えている。


そうすれば曲目にも幅ができるし、
登場する演奏者もより多彩になる。

場合によっては半分だけ曲目を決め、
後半はゲストも曲目も当日発表という、
そういうお楽しみ公演も毎日可能になる。

これもまた「フェスティバル」の醍醐味だろう。

前半と後半違うオケがやるというのも面白いし、
そのときの舞台転換も見せ場としててつくれれば、
「聴く」だけでなく「観る」という部分への売りも可能かと。


個人的にはそうなれば、
「映画やアニメで使われたクラシック音楽」
とか
「音楽の教科書に出てくるクラシック」
さらには
「仲がよかった作曲家たちによる名曲」
とか
「同じ年に初演された名曲たち」
「今と違う名曲のオリジナルの姿」
という括りでのプログラムも可能。

アイデアはいくらでも出せるだろうし、
その方が聴く方も楽しいというもの。

「今年のテーマは興味ないからいいや」

という人も少なくなると思う。


このホールはとにかくその大きさや特性から、
ある意味クラシックとしては規格外。

ならばこちらからあえて規格からはずというのも有りかと。

このあたり多少柔軟に運営には考えてほしいと願う次第です。




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阿伊沢萬

はじドラさま。

厳しい物言いですが、長期間続いてきたことによる、組織の硬直化からきた惰性や慣習みたいなものがこういうところに感じられるような気がします。

LFJの運営は本気でホールAの使い方を再考すべきだと思います。

nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2019-06-15 00:06) 

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