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全日本CCにおける石川-鷹木戦について。 [スポーツ]

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BS11で
「全日本プロレスイレブン 2018 チャンピオン・カーニバル1時間SP」
をみたのでこの機会に。


全日本プロレスの毎年恒例のチャンビォンカーニバル。

今回は他団体から、
丸藤、火野、鷹木、といった実力者が揃っていて、
そのメンバーが横浜の文体で発表されたとき、
会場がかなりどよめいていた。

一番どよめいたのは意外性ということもあり、
丸藤選手が断トツのそれだったけど、
火野選手と鷹木選手のそれもかなりのものがあった。

特に鷹木選手は全日本はしばらく上がっておらず、
ハッキリ言って疎遠になっていたので、
火野選手が最近よく上がっていたので当然といった雰囲気に対し、
こちらはちょっと意外という感じの反応だった。

ただそれは一瞬で、
かなりの人たちがすぐに好意的な反応へと変わっていった。

自分が鷹木選手を全日のリングで初めてみたのは、
2015年の1月3日だったと記憶している。

それまで鷹木選手の地元山梨での全日の試合で、
二試合ほど全日のリングに上がったことはあったけど、
後楽園ホールでは初めて。

このとき対峙した諏訪魔選手には、
正直全てに渡って圧倒されまくり、
鷹木選手本人も
「お前は顔じゃない」
といわれているような感じの内容だったと試合後発言している。

だが最後の最後で諏訪魔選手にパンピングボンバーをクリーンヒットさせ、
場外に落とし意地というか諏訪魔選手を振り向かせたそれは、
その後に続く期待感満点だった。

だがご存知のように鷹木選手はその後全日とはご無沙汰になってしまった。


そんな鷹木選手が久しぶりに、
しかも強豪揃いのCCに出るのだから期待するなという方が無理。

その後組み合わせと日程をみたとき、
とにかく一番強烈に惹きつけられたのが、
4月29日に予定されている石川修司選手との試合。

もう即チケット購入だ。


考えてみるとその対戦相手石川選手が全日に初登場したのも、
確かこの2015年1月3日の六人タッグだったと記憶している。

怪我で欠場者が出たための急遽参戦だったけど、
同じコーナーに立つ曙選手とまったく引けを取らないその体格に、
会場からどよめきが起きたものだった。

六人タッグということで大暴れとまではいかず本人も、
「やり足りない」
とコメントを残していた。

またこのとき対峙した秋山選手は、
「エルボーの使い方をもっとうまくすればよりよくなる」
というかんじの発言をし好感触をもったようだった。

その後石川選手は全日本に継続参戦するようになり、
三冠を戴冠したりと大活躍で、
全日本所属ではないものの、
まるで全日本の顔というくらいの存在感を示すこととなった。

それは往年のスタン・ハンセンのような立ち位置といっていいのかもしれない。

そしてそんな二人がシングルで対峙した。

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試合は稀に見る名勝負で、
かつての四天王対決を濃縮したような、
まさにノンストップ+ハイテンションな試合となった。

互いにやってる事はとにかくシンプルで、
石川選手は「受けきり潰す」、
鷹木選手は「攻め切り砕く」というかんじで、
「潰す」が早いか「砕く」が早いかというそういう感じの展開だった。

しかも互いにすかすことなく正面からいったのだから、
これほど外連味の無い白熱した試合は無い。

今は「地団駄を踏む」と表現しているようだけど、
かつては「重低音ストンピング攻撃」といわれた、
ホールの観客全体が足を踏み鳴らすそれが何度も起きた。

そして鷹木選手をして今までもっとも大きかったという、
「大シンゴコール」がホールに起きたのは、
鷹木選手が受けることでも攻めの姿勢を貫いていた事だろうか。

だが最後はMADE IN JAPANを返した石川選手が、
「潰す」ことから鷹木選手のしている「砕く」ことにシフトチェンジ。

ただしそれは鷹木選手の目が死なない限り勝負がつかないということで、
その目の光の基となっている「心」の部分を砕くという意味で。

頭突き、カミゴェ、ジャイアントスラムという、
最高にして最大のフルコースを最後石川選手は炸裂させ勝利した。

それは久しぶりというか、
初めてといっていいくらの「怖い」石川選手の姿だった。

試合終了後リング中央で互いに向き合い正座したあと深く一礼、
その後互いの健闘を称えるかのように抱き合うその姿は、
これがプロレスの神髄というくらいのものがった。

そしてその両選手に対し会場全体から大きな拍手と歓声が贈られた。


自分はこの試合をみてて終盤涙が出そうになった。

理由はいろいろとあるだろうけど、
とにかく思いの丈がすべて伝わってくるような、
それこそ二人の選手の生き様を見せつけられたような、
そういう感極まる内容だった。

試合後の二人のコメントも、
なにかとても清々しいものがあった。

すでにあれから三週間近く経つけど、
未だにあのときの感銘と感覚が強く残っている。

鷹木選手と石川選手には、
あのような素晴らしい試合をみせてもらい、
もう感謝の念しかない。

ただ残念なのは鷹木選手の次期全日登場が見えてない事。

確かにDGの主力選手だし、
あのときの試合もDGで培ったスピードと試合内容だった事を思うと、
しかたないことではある。

DGあっての鷹木選手ということを忘れてはいけない。
(本人に言わせればその逆かもしれないけど…)

だけどCCでの約一か月に渡る全日参戦は、
全日のヘビー級はもちろんだが、
ジュニアヘビーの選手にもTAJIRI選手や近藤修司選手並みに、
かなりの衝撃を与えている。

中島選手や岡田選手などその戦いぶりに、
かなり強くのめり込んでいたようにみえたし、
中島選手の29日の試合などそのあらわれだったのかもしれない

できればまた全日に参戦してほしいし、
可能なら吉田選手とタッグでも乗り込んで来てほしい。

とにかくいろんなことを思い、
そして期待を抱かせた石川-鷹木戦でした。


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