「ガーリッシュ ナンバー」をみて。 [アニメ(2016放送開始)]
http://www.tbs.co.jp/anime/gn/
よく劇場アニメ等の話題作で、
声優としての基礎訓練を受けてない有名人が、
お手軽に「声優デビュー」をはたしてるのをみるにつけ、
「声優なめんなよ」
といつも思ってしまう。
オペラで発声もまともに訓練を受けてない人がいたら、
もう上演そのものが崩壊してしまうだろう。
声優だっておなじくらい大事なのだが、
どうもこのあたりいろろいな部分でなめてる人をみかるたびに、
いつもかなり不快な気持になってしまう。
そんな自分にとってこのアニメは強烈だった。
正直
「今までえらそうなこと言ってすみませんでした」
と土下座したくなるくらい、
声優が最悪のそれに感じられてしまうほどのものがあった。
まず主役の声優をやってるヒロインがクズ!
もうこれでもかというくらいのダメ人間なのだ。
声優がここまで声優をなめてるという役も珍しい。
だいたいアニメに、
声優もしくは声優の卵が登場するようになって久しいが、
そのほとんどが頑張ってもなかなか役がつかない、
いくら努力してもガヤばかりという、
そういう努力している真面目なキャラが多かったが、
ここでは違う。
とにかく努力が大嫌い、
すべて他人のせいにして自分は何もしないという、
文字通りのクズだ。
だがこのアニメはそこでは終わらない。
クズだけでなくブラックな奴ら、
そして人生なめきってる要領だけの奴らが集う、
もはや「オールブラックズ」状態なのだ。
なんかこれ声優希望者の、
その夢をいかに断ち切るかといううことに特化したアニメと、
そんなふうにもみえてしまうけど、
それ以上に、
「これ特定の人をモデルにしてない?」
と思えてしまってしかたがない。
それこそこの作品に出演している声優さんたちの中には、
「あのキャラひょっとしてあの人のことかな」
とか
「あれ、あの人のことだよね」
と言ってる人がいるのではないかと、
もうそんな気があまりにもしてしまう作品なのだ。
なかには、
「えっ、これまさか自分のこと?」
と思ってしまう人もいるかもしれないけど、
そうじゃないということを今は祈りたい。
とにかく演じている方も疑心暗鬼にさせられてしまうほど、
このアニメはブラックだ。
「SHIROBAKO」や「NEW GAME!」とはまた違った、
かなりのトンデモ業界もののこのアニメ。
たんなる人間喜劇、
単なる兵どもが夢のあとかもしれないけど、
けっこう他の業界でもみかける光景でもあるので、
これをみて真面目な人がやる気を無くさないかとちと心配。
しかしなあ…
いやあ、たまらないアニメです、これ。
余談ですけど、
今の声優に求められてるものって、
今のオペラなどでプリマにもとめられてるものに、
けっこう似ているものがある。
そうなるとオペラもかなりのクズが揃ってるのかなあ。
これ、
ここでとりあげたことそのものが失敗だったかも。
〆
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