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「のんのんびより りぴーと」第10話「すごく練習した」をみた。 [アニメ(2015放送開始)]

れんげが補助輪無しで自転車に乗れる話。

ただそれだけの話なのですが、
これがなんかとてもよかった。

特に駄菓子屋こと加賀山楓

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中学生の時から駄菓子屋とよばれていて、
まるで物心つついたときから、
駄菓子屋を経営しているようないわれようの、
そんなちょっと変わったキャラで、
しかも一見無愛想でちょっと怖いかんじの、
そんなふうにもみえるけど、
(じっさい次女のひかげ曰く「土下座が通じない相手」とか。)
じつはなかなか面倒見がよく、
また宮内家とはいろいろと縁があるようで、
特に三女のれんげは、
その幼少時のいろいろな出来事から、
まるで自分の娘のように溺愛している。

だけどそれを表に出すのが恥ずかしいようで、
ちょっと不思議なツンデレとなっている。

そんな楓だが、
作品中は本人以外みな「駄菓子屋」と呼称している。

というか駄菓子屋と呼ばない人もいるけど、
少なくとも本名で読んでる人はいない。

本人はこのことをあまり快く思ってないようだが、
みんながみんななのでなんとなく諦めてはいるようだ。

そんな駄菓子屋とれんげの、
これまでと、
そしてこれからを想起させたようなのが、
今回のこの自転車話。

風邪ひいたれんげに
店を閉めて見舞いにとんできたり、
絵本を腕が疲れる体勢で読んであげたり、
自転車の練習で膝を擦り剥いたれんげに絆創膏を貼ってあげたり、
と、無愛想な言い方とは鰓腹に、
ほんとうによく面倒をみてあげている。

またれんげもそんな駄菓子屋に、
こたつで疲れて寝ているところに、
羽織をかけてあげたりと、
これなどはかつてれんげにリボンを駄菓子屋がつけてあげたら、
そんな駄菓子屋に自分の食べていたお菓子をあげたれんげのそれと重なり、
なんともいえない温もりをかんじてしまった。

その後店を(わざわざ)休んだ日に、
一日れんげの自転車が乗れるように付き合う、
駄菓子屋と弱音を吐かずにがんばるれんげ、

そして駄菓子屋の手を離れて、
ついに一人で走れるようになったれんげと、
それをいつまでもひとりでみつめている
駄菓子屋のカットはなんだか妙に泣けてしまった。

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おそらくそこには、
いつかは独り立ちしていくれんげ、
いつかは嫁いでいく駄菓子屋、
それによる二人の別れを暗示しているような、
そんな切ないものがあったのかもしれない。

とにかく、
こういうシーンをじっくりと描くアニメ。
なんか久しぶりにみたような気がする。

宮崎駿監督は最近のアニメに否定的だけど、
こういうアニメもあることもちょっとわかってほしいと、
そういいたくなる話でもありました。

しかしこのアニメといい
「ARIA」といい「夏目友人帳」といい、
なんで深夜枠でやるのかなあ。

もっと違う時間帯で、
もっと多くの幅広い年齢層の、
より多くの人たちにもっとみてほしいものです。

それにしても、
駄菓子屋があまりにもいい人すぎてこれまた泣けた。

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阿伊沢萬

これなかなか心に残る話でした。それにしても本文にも書きましたが、こういういい作品は再放送を深夜以外の時間帯でやってほしいものです。

やきママさま、ハムサブローさま、nice!ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2015-09-13 01:11) 

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