「吹奏楽は音楽じゃない」と「響け!ユーフォニアム」 [アニメ(2015放送開始)]
「吹奏楽は音楽じゃない」
こういう言葉を聞いたことがあるだろうか。
クラシック音楽好きの層からあがっている、
比較的根強い意見である。
しかもけっこう昔からある。
誤解を招くといけないのであれなのですが、
この言葉の本意をうまくあらわした一文があった。
それは以下のようなものです。
(一部脱字と前後関係から意味が伝わらない部分を訂正割愛等していますが内容は変えていません。)
--------------------------------------
「日本の学校がやっている」「吹奏楽部」がやっている「吹奏楽」はハッキリ言って「音楽」ではありません。
あれは「競技」です。
吹奏楽が「音楽」だと主張したいなら、何故吹奏楽コンクールに出場しなければならないのか、その正当かつ客観的な理由を「吹奏楽部」の面々から聞きだす必要があります。
~(中略)~
私は吹奏楽も立派な音楽だと思っていますし、吹奏楽を否定はしません。
ただコンクール一辺倒の吹奏楽部がやっている「吹奏楽」は絶対に「音楽」ではなく、 コンクールに出場するための「競技種目」でしかないと思っております。
~(後略)~
--------------------------------
この原文はさらに続くがそれはかなり厳しい表現なので、
ここではそこの部分は割愛する…というより、
自分はそこまでは思っていないので…。
だけど正直ここに記したものには自分も同意見だ。
高校の吹奏楽もコンクール等がかかってきた場合、
確かに高校野球等のそれと大差無しと自分も思っている。
(正直、音楽コンクールや指揮者コンクールなども同系列だと思うけど、あれはその後人生や生活そのものがダイレクトにかかってくる面が大きいので、吹奏楽コンクールとは若干もっている意義が違う部分がある。)
ようするにボールか楽器の違いということだ。
これは上記の一文の後半にも指摘されている。
もっとも競技種目がいけないというわけではない。
競技だって感動だって感銘もある。
素晴らしいものであるということを否定する人など皆無といっていいだろう。
だが音楽の本質はその「競技」なのかと問われたら、
「否」とほとんどの人が答えるだろう。
ようするにそことの部分との兼ね合いということです。
まあこれにジレンマを抱えている人も当然いるとは思いますが。
ところでなんでいきなりこんなことを言いだしたかというと、
「響け!ユーフォニアム」
という高校吹奏楽部のアニメがはじまったからだ。
しかも全国大会がらみの。
この原作も自分は未読なので、
これからどうなるかは分からないが、
正直この根深い問題を果たしてどう扱うのか、
自分としてはものすごく興味があるし、
結論によってはかなり辛辣な感想が飛び出す可能性もある。
まあこのあたりは最後までのお楽しみというところだけど、
こういう考えというものが、
少なからずクラシック音楽の層には根深くあることを意識して、
この作品をみるのも面白いかと。
乞うご期待です。
http://anime-eupho.com/
こういう言葉を聞いたことがあるだろうか。
クラシック音楽好きの層からあがっている、
比較的根強い意見である。
しかもけっこう昔からある。
誤解を招くといけないのであれなのですが、
この言葉の本意をうまくあらわした一文があった。
それは以下のようなものです。
(一部脱字と前後関係から意味が伝わらない部分を訂正割愛等していますが内容は変えていません。)
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「日本の学校がやっている」「吹奏楽部」がやっている「吹奏楽」はハッキリ言って「音楽」ではありません。
あれは「競技」です。
吹奏楽が「音楽」だと主張したいなら、何故吹奏楽コンクールに出場しなければならないのか、その正当かつ客観的な理由を「吹奏楽部」の面々から聞きだす必要があります。
~(中略)~
私は吹奏楽も立派な音楽だと思っていますし、吹奏楽を否定はしません。
ただコンクール一辺倒の吹奏楽部がやっている「吹奏楽」は絶対に「音楽」ではなく、 コンクールに出場するための「競技種目」でしかないと思っております。
~(後略)~
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この原文はさらに続くがそれはかなり厳しい表現なので、
ここではそこの部分は割愛する…というより、
自分はそこまでは思っていないので…。
だけど正直ここに記したものには自分も同意見だ。
高校の吹奏楽もコンクール等がかかってきた場合、
確かに高校野球等のそれと大差無しと自分も思っている。
(正直、音楽コンクールや指揮者コンクールなども同系列だと思うけど、あれはその後人生や生活そのものがダイレクトにかかってくる面が大きいので、吹奏楽コンクールとは若干もっている意義が違う部分がある。)
ようするにボールか楽器の違いということだ。
これは上記の一文の後半にも指摘されている。
もっとも競技種目がいけないというわけではない。
競技だって感動だって感銘もある。
素晴らしいものであるということを否定する人など皆無といっていいだろう。
だが音楽の本質はその「競技」なのかと問われたら、
「否」とほとんどの人が答えるだろう。
ようするにそことの部分との兼ね合いということです。
まあこれにジレンマを抱えている人も当然いるとは思いますが。
ところでなんでいきなりこんなことを言いだしたかというと、
「響け!ユーフォニアム」
という高校吹奏楽部のアニメがはじまったからだ。
しかも全国大会がらみの。
この原作も自分は未読なので、
これからどうなるかは分からないが、
正直この根深い問題を果たしてどう扱うのか、
自分としてはものすごく興味があるし、
結論によってはかなり辛辣な感想が飛び出す可能性もある。
まあこのあたりは最後までのお楽しみというところだけど、
こういう考えというものが、
少なからずクラシック音楽の層には根深くあることを意識して、
この作品をみるのも面白いかと。
乞うご期待です。
http://anime-eupho.com/
collinさま初めまして。
ほんとうは「音楽」云々ということよりも、部活を通しの学園生活を描くということが主眼なのでしょうが、ちょっとみていてそういう部分をからませている所が散見されたように感じたのであえてこの事を書いてみました。気のせいだったらちょっと作品とすれ違ってしまうかもしれません。
nice! ありがとうございます。
by 阿伊沢萬 (2015-05-03 22:57)
ものすご~い"亀レス"でごめんなさい。私宛にこんなコメントを書いていただいていたとは気付いておりませんでした m(_ _)m
うちの子は吹奏楽部の拘束時間が多すぎて他のことができなくなることを嫌って入部しませんでしたが、とある トロンボーン奏者 の方に師事(?)することになりました。趣味として個人レッスンを受けることになったのですが、その先生曰く 「吹奏楽部も悪くはないですけど伴う犠牲も大きいですからね。音楽を楽しむ方法は他にいくらでもあります」 と...
「響け!ユーフォニアム」 は観ていませんが、自分の中高時代も吹奏楽部は "体育会" 的であったことを思い出しました。。。
by collin (2015-12-30 01:25)
「吹奏楽」と「吹奏楽部」の手段は同じでも目的が違うんですよね。今度このアニメは劇場でも公開されるようですが、正直自分はこの作品に自分の音楽と吹奏楽部のそれとの疑問みたいなものがみいだせなでいます。やはりむいろいろと難しいものなのでしょ。
>「吹奏楽部も悪くはないですけど伴う犠牲も大きいですからね。音楽を楽しむ方法は他にいくらでもあります」
名言ですし正論だと思います。
コメントありがとうございました。
>ものすご~い"亀レス"でごめんなさい
気になさらないでください。自分もしょっちゅうやってますし見落としもはなはだしいのでとても人のことは言えない立場ですから。
by 阿伊沢萬 (2015-12-30 18:57)