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預言者風刺画掲載について。 [ひとりごと]

フランスで、武装した男たちの襲撃を受けた新聞社が、最新号でイスラム教の預言者を描いた風刺画を掲載することについて、表現の自由として認められるべきか、宗教への冒とくに当たるかを巡り、国内だけでなく中東各国にも波紋が広がっています。

フランスの新聞社「シャルリ・エブド」は、編集長や風刺画家など12人が殺害された襲撃事件後初めてとなる新聞を14日発行します。
新聞社は「どんな形になるにせよシャルリの魂を残す」として、表紙にイスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画を掲載し、アラビア語を含む5か国語に翻訳して25か国で発売します。
フランス国内では、表現の自由を貫くために正しい決断だと支持する声がある一方、火に油を注ぐようなことはすべきでないと批判する意見も出ています。
また、中東各国では、暴力に訴える行為には反対しつつも、預言者を描くことはイスラムの教えに反すると反発が強まっています。
エジプトにあるイスラム教の権威の機関は「世界15億人のイスラム教徒に対する不当な挑発だ」との声明を出したほか、トルコの宗教問題を扱う行政機関も「イスラム教への侮辱は、たとえ表現の自由の名の下であっても決して許されない」との見解を示しています。
最新号の発行をきっかけに、預言者の風刺画の掲載が表現の自由として認められるべきか、宗教への冒とくに当たるかを巡って、フランス国内だけでなく中東などのイスラム社会にも波紋が広がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150114/k10014664261000.html


個人的な意見を言わせもらえれば、
テロリストのつけを何で預言者に払わせるの?

ということにつきる。

どこの国も今回のテロとイスラム教は分けて考えるべきという考えで一致している。

だけどじゃあこの風刺画は何?


結局綺麗ごとをいくら言っていても、
イスラム教に最後は責任をとってもらおうという、
そういう考えがあると思われてもこれではしかたないだろう。

預言者が今回いったい何をしたの?

と、あらためてこの風刺画を書いた人に問いたい。

表現の自由と表現の暴力は違う。

今回のそれはテロを起こされたから、
預言者に対してその報復を行ったという感じにしか自分はみえない。

イスラム教徒からみればこの行為そのものがテロ行為なのだから。

もしテロ行為という言い方が言い過ぎというのなら、
風刺画という形をとったヘイトスピーチといったところか。


彼らはテロリストではなくイスラム教全体と敵対したいのだろうか。

なんかこれこそテロリストの思うつぼという感じがとてもするんですが…。


あと話は変わるが最近北朝鮮の指導者の暗殺をネタにした映画で、
アメリカと北朝鮮で一悶着があった。

正直北朝鮮という国に自分はいい印象はもっていない。

だけど自分の国からみればどうしようもない国だからといって、
そこの最高指導者をネタにそういう映画ってどうなのよと自分には疑問。


だってこれがOKなら、
日本と関係の悪い国が日本の皇族や首相の暗殺を、
今回のようにネタにした映画をつくってもOKということになりかねない。

自分には正直それはもう表現の自由の限度を超えているという気がする。


もちろん北朝鮮と日本を同一視するような人は世界でもあまりいないだろうけど、
日本が世界のすべての国から好かれているとは限らない。

そういう国がそんな映画を今後永久に作らないと誰が断言できるだろう。


確かに表現の自由も大事だけど、
それが場合によっては暴力にもなり多数の人間の気持ちや人格をも、
踏みにじり否定することだって充分ありうるわけで、
そのときそれを創作した人はどう責任をとる覚悟があるのだろうか。

自分はどうもそこのところを、
創作者が自分に酔い大甘な判断をしているようにみえてならないのです。

念をおすが自分はここでイスラム国や北朝鮮を擁護しようというわけではない。

特に北朝鮮には拉致被害者の件もありかなり憤っています。


ただはたしてその行為が誰にとっても正義であり許されるものなのかということを、
実行する前にあなたたちは熟考し精査しましたかということを、
改めて自分は問いたいのです。


悪と決めつけたらその対象と思われるものに何をしてもいいのか?


正直自分はこの件について納得させられるような意見を、
新聞でもTVでもネットでもみていません。


とにかく今回の二つの件、
特に預言者の風刺画はちょっと酷すぎるという気がしてしかたがない。

これでは真面目なイスラム教徒がほんとうに可哀想です。


以上です。


(2015 2/16 追加)

イスラム教はとても優れた宗教といわれている。
だからとてつもなく長い年月多くの人々に信仰されてきた。

それと人質を次々と道具として扱い、
惨い殺し方を平然と神の名を語って行う人たちといっしょにしたら、
真面目にイスラム教を信仰している、
圧倒的多数の心正しきイスラム教徒があまりにも可哀想。

上記の欧米の預言者の風刺画は、
こういう初歩的な無理解からきたものでとにかく腹が立つ。

表現自由にタブーはないという一部の国のその意見も分かるが、
人の気持ちや人格まで土足で踏みにじりかねないような、
そういうことの上に成り立っての表現の自由など、
自分は絶対認めない。

というかこれは表現の暴力だ。

自由という名を借りた凶行だ。
これではイスラム国の行ってきたそれとどこが違うというのだろう。

一部の凶行のツケを、
なんで正当なイスラム教徒にぶつけなきゃならないのか本当に理解に苦しむ。

311の福島原発とき日本がどれだけ世界的に風評に苦しめられたか。

せめて日本だけでもそのときの自らの立場を思い出し、
イスラム教の人たちを正しく理解してほしいものだし、
イスラム国とイスラム教とは別物だということをぜひ理解してほしいものです。


無理解からくる発言や行動は絶対慎むべきなのです。

そういう意味でNHKが「イスラム国」を

「過激派組織IS=イスラミックステート」

というように呼ぶようになったのはいい傾向だろう。


ここでもこれを機会に今後この方向に沿うようにしたいと思う。
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阿伊沢萬

ちょっとデリケートな話にnice! ありかとうございます。でもこれは正直な感想でして、もうイスラムもアルカイダもゴチャゴチャになってる人が多いような気がします。まあ被害を受けた当事国に冷静になれというのはなかなか難しいかもしれませんが、テロに対してテロで仕返すというのはさすがにいかがなものかという気が強くします。

しかしなんとも辛い展開です。
by 阿伊沢萬 (2015-01-16 00:46) 

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