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胸糞が悪くなった記者会見 [佐村河内事件]

佐村河内氏のゴーストライター使用の件に端を発した一連の騒動は、
それをスクープした週刊文春の発売と、
佐村河内氏のゴーストライターをされていた新垣隆氏の「記者会見」で、
ひとつの大きな山を迎えた。

特に2月6日の午後二時半から一時間半の予定ではじまった、
その新垣氏の記者会見は、
いきなり「謝罪会見」と銘打たれた異様な雰囲気のものだった。
自分はこれをビデオに録画しそれをみたのですが、
みていてだんだんこの光景に強い不快感を感じるようになってしまいました。

箇条書きにすると以下の部分が特に生理的にダメだった。


まず舞台横で今回のスクープをものにした作家の神山展士が、
この状況をじつに満足気にみているその光景。
自分としてはこれからひとりの人生が目の前で潰れていくことを思うと、
その人のやったこと云々以前に、
ここまで焚き付けてここまで晒し者にする権利があなたにあるのかと、
正直とても疑問に思えてしかたなかった。

まあ自分の仕掛けた花火が花開いた瞬間なのだから、
そりゃ楽しくてしかたないのかもしれませんが…。


そしてゴーストライターの新垣氏が、これまた音楽だけの人だった。
これが今回の事態を大きくした要因のひとつなのだろうが、
それだけに今までは佐村河内氏のために音楽を書き、
今度は週刊文春と作家先生のつくりあげた舞台で謝罪をしたりと、
音楽だけの人をうまく利用して、よってたかって食い物にしやがってという、
そんな雰囲気がこれまた強く感じられた。

それだけに今回の新垣氏の発言もどこまでが本意なのかわかりづらく、
ひょっとしたら一部、誰かに吹き込まれた情報を話していた部分もあったのではと、
もう疑心暗鬼ここに極まったという感じにすらなってしまった。


特に高橋大輔さんにこのままでは迷惑になるからと事前発表したというが、
佐村河内氏の曲が高橋さんのそれに決まったのは昨年7月上旬だ。
本気で悩んだのなら、そこから七か月も引っ張るだろうか。
じつはこのあたりのことを自分がみていた記者からの質問には、
ついぞまったく誰も触れることはしなかった。

ただひとりだけそのあたりを指摘した人がいたが、
それもこの七か月の空白についての質問ではなかった。


そしてその記者群のインタビューの質も最低ランクだった。
というよりまず決まり事には従えといいたい。

主催者が「一人につき質問はひとつと」と最初に注意しているのに、
なんと最初にインタビューしたひとが、
いきなり「何点かお願いします」とやってしまった。

大手テレビ局の有名番組からの質問でのっけからこれかよと、もうあんぐり。
あとはもうなしくずしの無法地帯となってしまい、
司会の方が何度も「ひとり一問」をお願いするという有様。

まったくこれが日本の大手マスコミのマナーですかと、
情けなくて涙もでなかった。

最近は一部報道機関の偏向報道を激しく追及する言葉が多いが、
これではしかたないかと、報道機関のモラルにとにかく落胆。
こんなんで番組で視聴者にモラルを問うなよとほんとうに情けなかった。



他にもいろいろあるが、とにかく観てて気分が悪くなることこのうえなかった。
ただ自分は思い込みが激しいので、変に偏った読み流しをしないように、
その後あえて今回のインタビューを文字に起こしながらいろいろと読み返してみた。

ただそうすると今度はそれはそれでまたいろいろと不思議な感覚がそこから感じられた。

これだけの騒動になる告白をしながら、
今後も仲間とともに音楽活動を続けていきたいという新垣氏の発言。
そけは演奏者に対して謝罪の念だけでなく、
感謝の念を口にしたことからも音楽に生きた人という気がするが、
それらを考慮しても何度か謝罪をしながらも、
このあたりに妙になんか浮世離れした感覚を強く感じてしかたがなかった。


また取材陣のヴァイオリン奏者みっくんや、高橋大輔選手に関する発言はともかく、
それに対してあまりにも広島や311の被災者、さらには演奏者やCD購買者に対する、
不思議なほどの取材陣の稀薄な対応にも不可思議満載状態。

音楽云々よりも、障害者を偽っていたのではないかという方に
興味の主眼がじつは置かれていたのではないかという質問の質等々。

確かに音楽関係の雑誌等からの発言が無かったこともあり、
(そもそも来ていなかったのかもしれないが)
本当に途中から単なる身障詐欺疑惑に話がスライドしたような錯覚すら受けた。

所詮はクラシックで22万枚売ったという、この方面における疑惑や行為よりも、
有名人とのそれや、音楽と関係ない事柄の方がこの人たちにはメインなのだろう。

これがクラシック関係の人がいたら新垣氏に
「師である三善晃氏が亡くなったので告白しようと思ったのか」
というくらいの質問はでていただろう。

まあVTR終了後三十分くらいは続いたであろう終盤の記者会見で、
そのあたりも出たのかもしれないが、
だとしたらこのあたりは撤回させていただきます。

とにかくなんかとても不愉快かつ不快、
そして不可思議な印象が強く残った記者会見でした。

尚、このときの記者会見はTVで放送されなかった部分も含め以下にUPされています。
http://www.youtube.com/watch?v=y3xBGIWij9o

あと最後にこの日の会見で質問をされていたK社のKさん。お大事にしてください。

以上です。
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阿伊沢萬

なんかとにかく気持ち悪い違和感のようなものを強く感じました。ただそれ以上に子供じゃないんだからマナーくらい守れよ!というのがいちばん腹立たしかったです。eniguma様、nice! ありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2014-02-11 06:49) 

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